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ブックマーク / mori-law-office-blog.seesaa.net (10)

  • 結構多い妻(女性)から夫(男性)に対するDV

    最近、からのDV被害に苦しむ夫の相談が多い。意外と思われるかもしれないが、少なくと、うちの事務所に限定すれば、あるいは女性を加害者とするDVと、男性・夫によるDVとの間には、相談件数・受任件数という点において、決定的な違いはない。 ただ、DVの根的な原因については、男女間に決定的な違いがある。 男性のDVは、相手方女性を「支配」しようとする能的な部分に原因があり、その「支配」のために、暴力や精神的な虐待を行うパターンがほとんどである。もっとも、当の男性は、自分の支配欲の強さを自覚出来ないから、DVといわれても、それを自覚できるケースは少ない。(支配欲ではなく、ストレス等から暴力行為に及んだ場合は、DVを自覚できる)。 これに対し、女性のDVは、夫に対する依頼心の強さや精神的な不安定からDVに及ぶ。支配欲からDVに及ぶケースは、自分の経験では皆無である。そのため、女性の場合は、DVを

    hengsu
    hengsu 2013/06/21
    う~ん。非対称か:結構多い妻(女性)から夫(男性)に対するDV
  • 面会交流は、なぜ子供に有益か 再考してみる。

    現在の裁判所は、面会交流にかなり積極的である。一昔前は、夫婦間の対立が激しいときは面会させないという基スタンスで、仮に調停条項に定めても、面会交流が実現しないということが珍しくなかった。しかし、男性も育児に積極的に関わる一方で、女性も、出産しても仕事を続けるのがあたり前になった現在、育児は共同分担が普通になっている。 ところが育児は共同でも、離婚後の親権は共同ではないから、監護権を確保できなかった親は、面会交流で代替しようとする。かくして面会交流をめぐって家裁に多数の案件が継続することになる。 現在の家庭裁判所は、原則として面会交流を認める。否定されるのは、別居親による連れ去りのおそれがある場合、別居親が子供や同居親に暴力を加える場合のみで、「夫婦関係に緊張関係があることは、面会交流を否定する理由にはならない」というのが、現在の家裁の考え方である。 ただ、それだけに、この面会交流を「権利

    hengsu
    hengsu 2013/06/13
    なるほど『面会交流は権利ではない。それは、子供が親に会う権利であり、親が子供に会う権利ではない。』:面会交流は、なぜ子供に有益か 再考してみる。 離婚・遺産相続弁護士の日々雑感/ウェブリブログ
  • 配偶者が人格障害であることを裁判所はどうやって認定するのか?

    「人格障害」という用語は、「モラハラ」と並んで、離婚事件にしばしば登場する言葉である。多くは、「配偶者の言動が理解できない→異常だ→人格障害だ→婚姻関係がうまくいかないのは配偶者の人格障害が原因である。」まあ、だいたい、こういう論法である。 ただ、自分の経験から言わせると、当事者が相手を人格障害だとする多くの場合が、たいていは性格の不一致である。当事者からすると、相手は異常に見えるのだ。実際は、双方の考え方が違いすぎて、相手の言動が理解できず、人格異常だと思い込んでいるにすぎない。 しかし、離婚事件では、少なくない数で人格障害の相談者や相手方に遭遇することがあることも否定できない。 法律相談で、離婚や親子問題の相談を受け、その質問に回答する。まあ、普通の相談者なら、望んでいた回答なら喜ぶし、そうでないなら、がっかりする。 ただ、相談者の中には、「がっかり」することなく、回答した弁護士に「怒

    hengsu
    hengsu 2013/06/13
    『医学的な人格障害とは「治療の対象にすべきかどうか」の判断基準。裁判所での人格障害は「法律的な不利益を科すべきかどうか」の判断基準』人格障害であることを裁判所はどうやって認定するのか? 離婚・遺産相続
  • 「子供による親の経済的虐待」防止のための成年後見申立ー関東某裁判所本庁の取り扱いについて

    老人虐待で一番多いのは、経済的虐待、すなわち、子供が「介護」と称して親の年金とか財産をいつぶしているときである。たいては無職で独身の息子が母親あるいは父親と同居している場合に生ずる。(娘の場合もあるが、ケースとしては少数であり、件では便宜上、息子を例として述べます) 親自身が相当衰弱しており明らかに施設に入れた方がよいというのに、がんとして施設に入れない。兄弟・親族がすすめても、あげくは社会福祉協議会の人が勧めても、ガンとして聞き入れない。人としては「乳母捨て山(老人施設のこと)に親をおけない」などと立派なことを言うが、要するに、「今親を施設にいれたら、親の財産や年金を使う大義名分がなくなり、俺が生活出来なくなるじゃないか」というのが、音の場合が多い。 ただ、人自身に親を経済的に虐待している意識があるかというと、たぶん皆無だろう。「同じ家計なんだから、俺が親を世話しているんだから

    hengsu
    hengsu 2013/05/08
    どこの県かな:「子供による親の経済的虐待」防止のための成年後見申立ー関東某裁判所本庁の取り扱いについて
  • 面会交流拒否の原因―「子供が会いたくないと言っている」は、本当か?

    現在、離婚で一番揉める問題の一つが面会交流だろう。10年前は予想も出来なかったことだ。 非監護親が子供に会いたいというのに対し、監護親が子供を会わせない。調停で約束していても会わせない、審判で面会交流を命ぜられても会わせない、こういう例は非常に多い。 そのとき、たいていの監護親は、「子供が会いたがっていない」という子供の意思を面会交流拒否の理由としてあげる。「子供は会いたがっているけど、私は会わせたくないのよ」と堂々と言い放った例は、ほとんどない。 しかし、非監護親からすると、監護親の、この発言はにわかに信じられない。「自分が同居していたころは、子供とはうまくいっていた、子供が会いたがらないはずがない。監護親は、嘘をついている」と、ほとんどの非監護親は考える。「監護親がそういうんだからそうなんだろう」などと素直に納得する非監護親は、希有である。 かくて「監護親は嘘つきだ」vs「非監護親は、

    hengsu
    hengsu 2012/11/14
    予想通り一言では言い尽くせない面があるなぁ。:面会交流拒否の原因―「子供が会いたくないと言っている」は、本当か?
  • DV加害者は、なぜ自分の置かれた立場を認識できないのか?

    DV冤罪というのは星の数ほど多く、保護命令が出たケースなんかでも、実は冤罪だというのは、かなりの割合を占めていると考えている。しかし、反面、どうみてもDVという事案もかなりある。 うちの事務所では、DV加害者側の相談をうける場合も結構あるが、加害者にも二種類あって自分が間違えたことをしたという「自覚ができている人」と、「自覚ができていない人」がいる。 自分がDVであるという「自覚ができる人」は、暴力の原因が、「ついかっとなって手が出てしまった」というケースがほとんどである。相手を支配し、自分の主張を通すために殴打したというケースではない。精神的には、夫婦間に、支配服従の関係はなく、あってもそれほどではない。女性にもDVはあるが、女性のDVは、たいてい、このパターンである。 このパターンでは、夫婦関係はかなりの緊張状態にあったから、配偶者が、ある日、逃げ出しても、その原因が自分にあることを自

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    hengsu 2012/09/11
    弁護士のblogなので解決方法までは出てこないが、原因の考察は鋭いし、現実は恐ろしいものだ:DV加害者は、なぜ自分の置かれた立場を認識できないのか?
  • 遺産分割における弁護士のとんでもないアドバイス

    遺産分割は、相続法にのっとって行われるが、相続法特有の独特の考え方があり、これをマスターしてない弁護士にあたると、とんでもないアドバイスがしばしば行われ、相談者が不測の損害を受けることが少なくない。 これほど、勘違いし、あるいはミスを繰り返す分野は、他にないのではないか。 第一は、預金は遺産分割の対象にならず特別寄与・特別受益の対象にならないことを知らない弁護士が多い。というか、知らない方が普通である。 その結果、予期せぬ損害を受けることがある。 例えば、相続人がA・B2人の子供で、Aは遺言書で5000万円の不動産を全て取得することになっており、それ以外の遺産は預金2000万円のみだったとしよう。 Bから相談を受けた弁護士甲が、預金が分割の対象になると勘違いして、次のようなアドバイスをした。 1,5000万円の不動産と2000万円の預金で、みなし相続財産は7000万円となる。 2,各人の取

    hengsu
    hengsu 2012/09/06
    こういう間違いが起こりやすい制度は、制度的な欠陥があると考えるのが普通ではないか?:遺産分割における弁護士のとんでもないアドバイス
  • 離婚は、子供にどのような影響を与えるのか

    離婚に際し、多くの夫婦が「子供のためにも別れたい」「子供のために別れるべきではない」という発言をする。どちらも、「子供のため」と言いながら、出てくる結論は正反対である。 それでは、両親の離婚という問題に直面した子供は、当はどうなのだろう?離婚当事者としては、考えたくない問題だが、回避することができない問題である。 離婚が子供に与える影響については、長期的な影響と短期的な影響がある。 このうち、短期的な影響で最大のものは、子供の感情的な混乱であろう。 どちらの親につくべきか(忠誠葛藤という)という葛藤 甘え依存できる人(親・その親族)がいなくなるという恐怖感 自分ではどうしようもない無力感 が主たるもので、やがては、それが心身に影響を与えたり、攻撃的になったり、逆に「よい子」になったりする。 その結果、どうなるかというと、これは、各年齢により影響が異なる。 3歳くらいまでの幼児期は、不安感

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    hengsu 2012/08/28
  • 子供の自閉症と離婚

    離婚調停で、夫婦間の子供が自閉症というケースはよくある。自閉症の子供は、0,1~0,2%の割合で生まれるが、自分の実感では、離婚調停・訴訟で、子供が自閉症というケースは、明らかに、これより高い割合だ。 一番よくあるパターンが、子供が自閉症になったのは、のせいだと思い込むパターンである。夫あるいは夫側の両親が調停や訴訟で「あんな嫁だから、子供が自閉症になった」という非難をする光景は、時折見る。 しかし、自閉症は、保護者の育て方とか愛情不足とは関係ない。それは脳の一部の働きに障害が生じているのが原因である。 自閉症は、発達障害の一つで、発達障害には学習障害、注意欠陥多動性障害、知的障害など色々あるが、自閉症は、この障害の中で広汎性発達障害の一つと言われる。広汎性発達障害とは、障害がたくさんある、という意味である。 この自閉症には、3つの特徴がある。 第1は、人との関わりが下手な社会性障害 第

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    hengsu 2011/07/11
  • 発達障害児を抱えた母親の苦悩

    離婚事件で、子供が障害児というケースが、それなりにある。この障害が、外形から判断できるような身体的障害の場合、夫婦というのは、結構、団結して助け合い、離婚騒動に発展することは少ない。 ところが、子供が発達障害児等、目に見えない障害の場合、しばしば離婚騒動に発展する。現在、抱えている案件でも、10件以上、これに該当する案件がある。 特徴としては、かならず夫からの離婚請求であること、夫は、子供が障害児だから離婚したがっているという自覚がないこと、の二点である。 発達障害そのものが、非常に曖昧で、ある原因がわかっていてそれに対する症状が出ている、というものではない。子供の成長過程で生ずるいくつかの症状から、逆に○○症という名前をつけているだけだ。 しかも、この症状が、子供の発達レベルや周囲の環境でどんどん変化していく。しかも、診断基準が、かなり主観的だ。だから、医師に診断してもらっても、医師によ

    hengsu
    hengsu 2011/07/11
    "特徴としては、かならず夫からの離婚請求であること、夫は、子供が障害児だから離婚したがっているという自覚がないこと、の二点である。"
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