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哲学に関するhharunagaのブックマーク (549)

  • 日本哲学「梅原氏の思想受け継ぐことでしか…」東浩紀氏:朝日新聞デジタル

    《梅原猛さんと対談した批評家、東浩紀さんの話》 仕事とは関係なく、若い頃から梅原さんの著書を熱心に読んでいたが、東日大震災後、初めて対談の機会をいただいた。お元気で知的活力にあふれ、笑顔も印象的だった。「健康には気を使わず、運動もしていない」と気さくに話し、40歳以上年下のぼくにも対等に接してくださった。哲学は年齢に左右されない、何歳になっても現役で続けられる素晴らしいものなのだと非常に勇気づけられた。 梅原さんは、極東の日にあって、世界的課題に真っ向から向き合おうとする戦前の京都学派の野望、夢を受け継ぐ最後の一人だった。「梅原日学」の特徴は、死者の慰霊や鎮魂といった視点から日歴史や宗教を解釈しようとするもので、第2次世界大戦や東日大震災の課題にも通じるアクチュアルな問題意識だった。今後の日哲学は、梅原さんの思想をしっかり受け継ぐことでしか展開できないと思う。

    日本哲学「梅原氏の思想受け継ぐことでしか…」東浩紀氏:朝日新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2019/01/14
    “「梅原日本学」の特徴は、死者の慰霊や鎮魂といった視点から日本の歴史や宗教を解釈しようとするもので、第2次世界大戦や東日本大震災の課題にも通じるアクチュアルな問題意識”
  • 技術の完成 書評|フリードリヒ・ゲオルク・ユンガー(人文書院)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

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    hharunaga 2019/01/13
    「ユンガーの議論のポイントは、自然が、暴力的攻撃を受け略奪されるがままではなく、いわばその挑発に乗って反抗してくる、とする点にある」。評:森 一郎。
  • 意味がない無意味 書評|千葉 雅也(河出書房新社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    書は、現代日の思想シーンにおける最も重要な書き手の一人である哲学者・千葉雅也による、『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社、二〇一三年)に続く、哲学的かつ批評的な第二の主著である。哲学論文の他に、美術批評、ファッション批評、書評、その他分類しづらいエッセイなどが、適切な改稿を施されたうえで書には収められている。したがって私たちは書を通じて、千葉の「第一期の仕事」(と千葉自身が名づけるもの)をファイナライズされた状態で、パノラミックかつミクロスコピックに振り返ることができるようになったと言えるだろう。 この「第一期の仕事」の鍵概念は、『動きすぎてはいけない』での表現に従えば「非意味的切断」、そして「有限化」であった。書はこれらの概念を、新たに「意味がない無意味」というトートロジー的表現によって名づけなおそうとする。書序論「意味がない無意味――あ

    意味がない無意味 書評|千葉 雅也(河出書房新社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
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    hharunaga 2019/01/12
    「哲学的考察と批評的考察のギアを噛み合わせ、存在一般と特異的な対象とを並行的に論じてみせるところに千葉の思考の本領がある」。評:仲山 ひふみ。
  • 2018-12-09 - オシテオサレテ

    スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著) 作者: 國分功一郎出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/11/24メディア: ムックこの商品を含むブログ (3件) を見る 國分功一郎『スピノザ 『エチカ』』「100分 de 名著 2018年12月」NHK出版、2018年。 「100分 de 名著」シリーズから、スピノザの『エチカ』を解説したものがでました。難解な学説が、芸術的といっていいほど見事に説明されています。『エチカ』への入り口として、まず読むべき書物の地位を獲得するのではないでしょうか。以下、(少し私の言葉づかいが混じってしまっていますが)、全体の内容を紹介しておきます。 第1回「善悪」では、自然のうちには、それ自体として善いものや悪いものはないという話からはじまります。善悪はあくまである特定の時点でのモノとモノの組み合わせに関して生じるものだといいます

    2018-12-09 - オシテオサレテ
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    hharunaga 2019/01/07
    「自由というのは選択肢のなかから好きなものを意志によって自発的に選ぶということではなく、むしろ、行為のうちで自己のあり方がよりどれだけ多く表現されるかの度合い」
  • オブジェクトと建築 ──千葉雅也『意味がない無意味』、Graham Harman『Object-Oriented Ontology: A New Theory of Everything』

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    hharunaga 2018/12/28
    「〈意味がある無意味〉は、もっと何かを言いたくさせるような無意味である。反対に、〈意味がない無意味〉とは、我々を言葉少なにさせ、絶句へと至らせる無意味なのだ」。文・飯盛元章。
  • 「図書新聞」の書評コーナー 3379号│オンライン書店e-hon

    1949年創刊。硬派な人文書からホットなサブカルチャーまで紹介する週刊の書評新聞「図書新聞」とe-honのコラボ企画! 「図書新聞」の紙面で紹介した書評や、対談記事をご紹介します。【週1回更新】 取り上げるや評者を厳選し、確かな見識で深く掘り下げた書評は「読み応えアリ」です! ⇒「図書新聞」定期購読はこちら ◆ 3379号(12月8日発売号掲載) ⇒過去の掲載記事はこちら 新世紀ドゥルーズ論 ――絶望とともに生きて死ぬドゥルーズの哲学 対談:小倉拓也×福尾匠 ■小倉拓也著『カオスに抗する闘い――ドゥルーズ・精神分析・現象学』(人文書院)と、福尾匠著『眼がスクリーンになるとき――ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(フィルムアート社)というドゥルーズ関連書が、同時期に出版された。さる10月6日、グランフロント大阪北館にて、この二著の著者によるトークイベントが開催された。稿はその採録である。

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    hharunaga 2018/12/22
    「カオスをめぐるドゥルーズの記述には明らかに彼自身の不可逆の老い――ある種の認知症的なもの――が影響していて、彼はそれをすごく恐れている」。対談:小倉拓也(『カオスに抗する闘い』)×福尾匠(『眼がスク
  • イタリアン・セオリーの現在 - 平凡社

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    hharunaga 2018/12/16
    著者ロベルト・テッロージ氏は、長く日本にいる人なのね。専門は美学のようだが、「政治哲学」にも関わってるらしいあたりは、クローチェからアガンベン等に至る伊国特有の傾向か http://tufs.academia.edu/RTerrosi/CurriculumVitae
  • ヴィーコの「共通感覚(常識)」論 - まだ先行研究で消耗してるの?

    今回はヴィーコの「共通感覚(常識)」論というテーマで書きたいと思います。 目次 はじめに ヴィーコの「共通感覚(常識)」 文献 はじめに ヴィーコは早熟な独学者として知られており、彼の死後、様々な歴史家に影響を与えたと言われています。 さて、表題にある「共通感覚(常識)」とは何でしょうか。この言葉はアリストテレスの『霊魂論』におけるコイネー・アイステーシスにその起源を求めることができると言われていますが、その後は時代とともに紆余曲折を経て、健全なる判断能力としての常識と見なされたり、共同体的な感覚と見なされたり、五感とは区別される第六の内的感官などとして捉え直されたりしてきました。これが日語だと「共通感覚」(希:ϰοινὴ αἴσθησις(コイネー アイステーシス)、羅:sensus communis(センスス コムニス)、独:Gemeinsinn)や「常識」(英:common sen

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    hharunaga 2018/12/16
    「真らしいものから共通感覚(常識)は生まれる。…真らしいものは…極めて稀にしか虚偽にならない。したがって…共通感覚(常識)が最大限教育されるべきで…〈クリティカ〉によって…窒息させられないように配慮…
  • “不平等な現実”を乗り越えるには? 世界的な哲学者ジュディス・バトラー氏が語った5つのキーワード | ハフポスト

    ジェンダー理論で知られる著名なアメリカ人哲学者のジュディス・バトラー氏が12月11日、明治大学(東京千代田区)で講演した。 『ジェンダー・トラブル』の著者であり、カリフォルニア大学バークレー校教授のバトラー氏。現代社会を考える上で重要な思想家の来日講演とあって、会場のホールは満席。バトラー氏の思想への関心の高さがうかがえた。

    “不平等な現実”を乗り越えるには? 世界的な哲学者ジュディス・バトラー氏が語った5つのキーワード | ハフポスト
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    hharunaga 2018/12/16
    「(マルクスやホッブズなどの)モデルに見られる個人(主義)は、誰にも依存せず1人で立っている男性として表象される」「しかし人は1人では生きていけない」
  • カオスに抗する闘い ドゥルーズ・精神分析・現象学 書評|小倉 拓也(人文書院)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    「ドゥルーズの思考と〔…〕カオスを賛辞することとが混同されるはずがない」――ピエール・モンテベロはこのように述べて(『ドゥルーズ 思考のパッション』河出書房新社、第三章)、あのジョイス的「カオスモス」をカオスそれ自体から峻別する。そのため引き合いに出されるのは、ガタリとの最後の共著『哲学とは何か』(河出文庫、原著一九九一年)の結論冒頭の言葉だ。しかし実のところ、来の文脈に即していうなら、問題の一文――「わたしたちが若干の秩序を要求するのは、カオスから自分を守るためでしかない」――は、「わたしたちをカオスから守ってくれる一種の「傘」」としての「オピニオン」への依拠を説明するものにすぎない。そしてドゥルーズとガタリによれば、この「傘」ないし「オピニオン」ないし「若干の秩序」への依拠は真の解決ではまったくなく、「芸術、科学、哲学は、それよりももっと多くのことを求めている」。むしろなすべきは、オ

    カオスに抗する闘い ドゥルーズ・精神分析・現象学 書評|小倉 拓也(人文書院)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
    hharunaga
    hharunaga 2018/12/15
    “「器官なき身体の栄光とは、決して秩序の暴力的な破壊や転覆などに存するのではない」…。既存の秩序と共存しつつも新たな何かを生成しうる場として構想されたこの概念”。評:片岡大右。
  • 「新しい価値をつくる」のは、もう終わりにしよう。哲学者・千葉雅也氏が語る、グローバル資本主義“以後”を切り拓く「勉強」論 - THINK ABOUT

    2018/11/28 PEOPLE 「新しい価値をつくる」のは、もう終わりにしよう。哲学者・千葉雅也氏が語る、グローバル資主義“以後”を切り拓く「勉強」論 「勉強」するとキモくなる–––。そう言い放ち、周りの環境の「ノリ」から解放されて「変身」するために「勉強」する意義を説いた書籍が、2017年4月に刊行されて話題を呼んだ。立命館大学大学院で准教授を務める気鋭の哲学者・千葉雅也氏が著した、『勉強の哲学 来たるべきバカのために』(以下、『勉強の哲学』)だ。 日々革新的なイノベーションが起きている市場に身を置くビジネスパーソンこそ、「勉強」が必要なのではないか–––そんな仮説のもと、ビジネスパーソンがいかに「勉強」と向き合うべきなのかを徹底的に考えるため、著者の千葉氏にインタビューを行った。「勉強」の定義や組織における「勉強」の位置付けの話から、グローバル資主義を問い直す原理的思考や現代に

    「新しい価値をつくる」のは、もう終わりにしよう。哲学者・千葉雅也氏が語る、グローバル資本主義“以後”を切り拓く「勉強」論 - THINK ABOUT
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    hharunaga 2018/12/02
    近代は物理的な生産、80年代にはバーチャル、現代はソーシャルな剰余価値の搾取がビジネスになっているが、すでにそれも限界に来ているという。
  • 「図書新聞」の書評コーナー 3375号│オンライン書店e-hon

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    hharunaga 2018/11/23
    「この物語において、彼が絶えず望むことは〈更新されること〉なのだと私は読んだ」。評:大和志保。書評:ルチャーノ・デ・クレシェンツォ『放課後の哲学談義 ベッラヴィスタ氏かく愛せり』、而立書房。
  • ヘーゲル国家学 書評|神山 伸弘(法政大学出版局)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

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    hharunaga 2018/11/18
    “「解釈者自身」の「国家像をヘーゲルのそれに押しつけて」きた、「従来の解釈史の不毛を乗り越え」ようとする。本書ではその代表格として、マルクスのヘーゲル批判の誤りが丁寧に例証されている”。評:面 一也。
  • 「パパ活」で荒稼ぎする女性を止める方法 | プレジデントオンライン

    一口に自由といっても、哲学的にはいろいろな意味があるので、誰が唱えている「自由」を考えるのかがポイントになります。 ジョン・スチュアート・ミルの『自由論』が、一番古典的なものでしょう。おそらく日でも、自由の概念はミルの考えに一番近いだろうと思います。ミルの自由論は小学生や中学生でも必ず知っている考え方です。世界的にも、ここ200年ほど主要な学説になっています。 正式には「他者危害則」といい、俗名は「自己決定原則」です。他人に危害を与えない限り何をしてもいい。日風にいいかえると、他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいけれど、他人に危害を加えることは許されない。他者に危害を与えるか与えないかで、自由が許されるかどうかが決まるというのが、ミルの自由論の基です。 「私の勝手」vs. パターナリズム たとえば女性が奇抜なメイクをしたからといって、それが他人に危害を加えるのかどうか。「こんなこと

    「パパ活」で荒稼ぎする女性を止める方法 | プレジデントオンライン
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    hharunaga 2018/11/14
    “「個人の自由はどこまで優先されるか」――マルクス主義的にいえば、「結婚は合法化された売春」です”。岡本裕一朗『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』(早川書房)。
  • 【読書感想】試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563) 作者: 斎藤哲也出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/09/11メディア: 新書この商品を含むブログを見る Kindle版もあります。 試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書) 作者: 斎藤哲也出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2018/09/11メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容紹介 「センター倫理20問」にチャレンジすれば 西洋思想がサク分かり! 思想の重要なポイントが毎回出題される「センター試験・倫理」。哲学を学び直すなら、これにあたるのが一番。ソクラテス、プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで、厳選20問にチャレンジし、解説とイラストを楽しむうちに西洋思想の基がサラリと頭に入ってくる。大ベストセラー『哲学用語図鑑』の監

    【読書感想】試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
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    hharunaga 2018/11/14
    “こういう問題がセンター試験で出ているということに驚きました。「倫理」って、暗記ではなくて、読解力がかなり問われる科目なのですね” ←むしろ「国語」の問題ですねw
  • この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある(伊坂 青司) | 現代新書 | 講談社(1/2)

    歴史哲学」への毀誉褒貶 ヘーゲルのいわゆる「歴史哲学」は、これまで一般にどのようにイメージされてきただろうか。 ヘーゲル哲学への分かりやすい入門書とされる反面で、アジアを低く見るヨーロッパ中心主義の歴史観とか、理性法則に基づいた楽天的な進歩史観として揶揄されるというように、毀誉褒貶の相反する評価が入り乱れてきた。 『歴史哲学』の分かりやすさは、『精神現象学』や『論理学』のようなヘーゲル自身による著作ではなく、複数の聴講者による講義筆記録をもとに編集されたテキストという性格にある。 これまで一般に使用されてきた旧版テキストは、彼の死後、ヘーゲル全集の中の1巻として講義筆記録をもとに編集されたものである。 実はこの編集が曲者で、E・ガンスの責任編集による『歴史哲学』第1版(1837年)は、10年弱の間に隔年で5回講義されたうちの最終回講義(1830/31年)をベースにしながら、しかし複数の筆

    この復元には、従来のヘーゲル「歴史哲学」を覆すインパクトがある(伊坂 青司) | 現代新書 | 講談社(1/2)
    hharunaga
    hharunaga 2018/11/11
    「初回講義では、むしろ諸個人の情熱こそが歴史を推進してきたという、諸民族や歴史的英雄に寄り添った論述が際立っている」。『世界史の哲学講義 ベルリン 1822/23』(講談社学術文庫)。
  • ルイ・アルチュセール 行方不明者の哲学 書評|市田 良彦(岩波書店)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    行方不明になるだけでは、既存の居場所に潜行するだけになる。だから、自ら行方不明であると公言し、権力にもそれを公認させなければならない。アルチュセールは生涯をかけて、そこまでは行った。行方不明者の存在証明までは行った。しかし、その自伝のタイトルが示すように、未来は長く続く、と告げて果てた。そこに「切断」を入れて、未来の「はじまり」を「あらしめる」こと、それが書の課題だ。 権力は「私」に呼びかけ振り向かせて、主体化し従属化する。よく知られたアルチュセールの図式だ。しかし権力は、「私」の個体性を決してつかまえることはできない。その個体たるや、無からの創造を、空虚からのプロレタリアートの出現を、「来たるべき民衆」(ドゥルーズ)の到来を幻視しているからには、明らかに狂っており、絶対的に孤独である。「はじめに幻覚ありき」。そして、幻覚からすべてが出て来る。「どれほど馬鹿げた主張に思えようと」、すべて

    ルイ・アルチュセール 行方不明者の哲学 書評|市田 良彦(岩波書店)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
    hharunaga
    hharunaga 2018/11/11
    “一方に理論の光、他方に殺人の闇。大抵の者は「どちらかを無視する」。これに対し、著者は、二つの峰を地続きにしている山を…そして、「アルチュセール的なスピノザ哲学」を掘り起こしていく”(小泉義之)
  • 京都大学学術出版会:新しい学の諸原理[1725年版]

    ヴィーコ『新しい学の諸原理』の稀少的価値の高い1725年版(すなわち初版)からの全訳。書は知識論のコペルニクス的転回をもたらしたと称されるが、神が人間の内部において観念を創造するなど、奇想天外な議論を展開、西洋古典の豊富な知識を交えながら「新しい学」を構築する。詩的記号論など示唆的な多くの議論を含んでいる。 上村 忠男(うえむら ただお) 1941年生まれ、東京外国語大学名誉教授。専門は学問論・思想史。 主な著訳書 『歴史家と母たち——カルロ・ギンズブルグ論』(未來社)、『歴史的理性の批判のために』(岩波書店)、『回想の1960年代』(ぷねうま舎)、『ヴィーコ論集成』(みすず書房)、『ヘテロトピアからのまなざし』(未來社)など。翻訳は、ヴィーコ『学問の方法』(佐々木力と共訳、岩波書店)、『イタリア人の太古の知恵』(法政大学出版局)、『自伝』(平凡社)、『新しい学』1744年版(中央公論新

    京都大学学術出版会:新しい学の諸原理[1725年版]
    hharunaga
    hharunaga 2018/11/01
    12月近刊。ジャンバッティスタ・ヴィーコの『新しい学』だが、同じ上村忠男の既訳(法政大学出版局→中公文庫)は1744年の第3版で、これは初版の翻訳のようだ。
  • ハイデガーと哲学の可能性: 世界・時間・政治 書評|森 一郎(法政大学出版局 )|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    hharunaga
    hharunaga 2018/10/28
    「著者の新刊本を読む度に味わう慶びのひとつは、常にそこに〈自己の哲学〉があり、また更新されていることにある」(原 大佑木)
  • 現代思想のなかで「ヘーゲル」はどう解釈され、語られてきたか(仲正 昌樹) | 現代新書 | 講談社(1/3)

    フーコー、ラカン、アドルノ、ハイデガー、ドゥルーズ、デリダ……後世の思想家たちに、ヘーゲルはどのように読まれて来たのか――。日から発売が開始された『ヘーゲルを越えるヘーゲル』(講談社現代新書)で、金沢大学教授の仲正昌樹氏が描いたこととは? マルクスとセットで語られたヘーゲル 一昔前、「ヘーゲル」は、「哲学」を志す者が通過しなければならない必読の古典だった。「ヘーゲル」を抜きにして、「理性」「精神」「自由」「市民社会」「法」「国家」「歴史」について語ることはできなかった。 狭義の哲学研究者だけでなく、社会科学や文学、歴史学などを学ぶ人にとっても、「ヘーゲル」は、学問的・体系的な思考方法を鍛える基礎であった。認識論、存在論、論理学、法哲学、道徳哲学、宗教哲学、歴史哲学、自然哲学、美学といった、哲学の各部門をカバーする「ヘーゲル」の体系は多くの人を魅了した。 近代哲学の結節点とも言うべき「ヘー

    現代思想のなかで「ヘーゲル」はどう解釈され、語られてきたか(仲正 昌樹) | 現代新書 | 講談社(1/3)
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    hharunaga 2018/10/17
    “「哲学」そのもののような巨大な「ヘーゲル」像が崩壊したことがある意味幸いし、文脈ごとに全く別人であるかのようなヘーゲルたちが出現してきたような様相を呈している”