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哲学に関するhharunagaのブックマーク (549)

  • 哲学者とその貧者たち 書評|ジャック・ランシエール(航思社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    フランスで大きなデモや社会的事件が起きるたびに、当事者やメディアは、ランシエールならどう言うだろう、と、彼を引っ張り出そうとする。最近では経済政策への不満に端を発して政権打倒運動にまで発展している「黄色いベスト運動」の集会現場で、その黄色いベストを着て発言する彼の姿があった。彼はけっしてスター文化人ではなく、運動や事件へのスタンスの取り方も様々であったけれども、政治問題化するなにかが起きるたびに、彼の発言を聞こうとする人たちがどこかから現れ、彼もそれに応えようとしてきた。おそらく、でしかないが、その端緒となったのが書ではないだろうか。一九八〇年代の初頭、社会党政権が成立し、教育改革に手を染めはじめたころ、ランシエールは書をもって論争に介入し、改革への賛成派と反対派の両方を「共犯だ」と斬って捨てたのである。 改革のなかみは、言わばフランス版「ゆとり教育」である。移民問題を背景とする教育

    哲学者とその貧者たち 書評|ジャック・ランシエール(航思社)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
    hharunaga
    hharunaga 2019/04/21
    “不平等の解消を目標に制度設計すると、かならずなにかの「距離」が「優劣」として固定され、不平等が再生産される。…「知性」の平等の事実から出発せよ”。評:市田良彦。
  • デリダ 歴史の思考 書評|亀井 大輔(法政大学出版局)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    20世紀後半を生きた哲学者ジャック・デリダにとって「歴史」が大きなテーマであり続けたことはこれまでもそれなりに知られていた。デリダといえば、脱構築という鍵語を最初に思い浮かべる人も少なくないだろう。しかし、なにをどこからどこまで脱構築するのか、そもそも脱構築すべきなのか、脱構築してどうするのか、といった一見当然にもみえる疑問に対して、脱構築の論理や方法をいくら知ってみたところで、脱構築の形式自体がその答えを教えてくれるわけではない。脱構築が介入するのは個々の具体的文脈、コンテクストであり、そこに関与する者に歴史への応答責任の感覚がなければ、脱構築はまったく効果を発揮しようもないのである。 書は、まさにそうした歴史の思考が立ち上がってくる問題圏を、デリダ自身の著作を追跡しつつ、とりわけ六〇年代の著作を中心として描いてみせたものである。主題そのものは決して目新しくはないにもかかわらず、書の

    デリダ 歴史の思考 書評|亀井 大輔(法政大学出版局)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
    hharunaga
    hharunaga 2019/04/14
    「重要な論点のひとつは、レヴィナスへの応答を通じてデリダが目的論と終末論とを明確に区別し、メシアニズムなきメシア的終末論ともいうべき歴史像を構想しているという点」。評:宮﨑裕助。
  • サンデル教授、中国哲学に出会う 書評|マイケル サンデル(早川書房)|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    hharunaga
    hharunaga 2019/04/14
    “政治的な指導者は…有徳でなければならないという、かなり強い主張を儒教の伝統の中から引き出している。…「私たちの政治指導者(たち)は、はたして有徳な存在であるのだろうか?」”
  • 中村隆文 ヒューム主義であるとはどのようなことか?|CURATOR | 千葉大学学術成果リポジトリ

    現代哲学思想において「ヒューム主義(Humeanism)」というものは、反実在論(anti-realism)、あるいはそれに准ずるような、性質に関する「非.認知主義(non-cognitivism) 」として、一般的には主観主義に近い形で理解される傾向にある1。そのような傾向のもと、或る種の反実在主義者(そして、そのほとんどが非-認知主義者であり、たとえば、A.J. エアーのような表出論者やS. ブラックバーンのような投影論者たち)はヒュームの主張を好意的に取り上げる一方、或る種の実在論者たち(たとえば、J. マクダウェルのような認知主義者)はヒュームの主張それ自体を批判しながら反ヒューム主義を提唱するという対立の図式が出来上がっている。しかし、そもそもそうした反実在論vs. 実在論の対立が、あたかもヒューム思想を認めるかどうかであるように図式化されていることについて、私はそこに違和感を感

    中村隆文 ヒューム主義であるとはどのようなことか?|CURATOR | 千葉大学学術成果リポジトリ
    hharunaga
    hharunaga 2019/04/10
    「ヒューム主義的に物事を考えるということは、二元論的思考法が広がる平面上において垂直的に移動可能な平均台を用意し、哲学的思考(平均台の上)と日常的思考(平面上)との間の上限〔下?〕運動を行うような営み
  • 映画で考える生命環境倫理学 吉川 孝編著 横地 徳広編著 池田 喬編著

    SF映画などのフィクションは、私たちにとって当たり前の現実が、ほかでもありえたことを教えてくれる。映画を思考の手がかりとしながら、気鋭の8人の論者が人間とは何かを問い、生と死、私と他者、心、愛、知、環境、科学技術といった問題を考える。倫理学的に考えるためのヒントが詰まった生命環境倫理学の新しいテキスト。 はしがき[吉川 孝] 序 章 映画とともに思考するとき[吉川 孝] 1 映画は考える 2 映画で考える 3 書における映画作品と倫理学のトピック 第1章 『2001年宇宙の旅』にみる「人間の条件」[信太光郎] はじめに──「地球(大地)の外」に生きるということ 1 「二一世紀のオデュッセイア」は何を歌うのか 2 名と目──ロゴスへの挑戦 3 「幼児」の二義性──人間像の脱構築 おわりに──「考古学」としてのSF 第2章 ナヴィのように「見ることを学ぶ」ことができるか──『アバター』と生命

    映画で考える生命環境倫理学 吉川 孝編著 横地 徳広編著 池田 喬編著
    hharunaga
    hharunaga 2019/04/10
    「SF映画などのフィクションは、私たちにとって当たり前の現実が、ほかでもありえたことを教えてくれる。映画を思考の手がかりとしながら、気鋭の8人の論者が人間とは何かを問い、生と死、…といった問題を考える」
  • スピノザ 力の存在論と生の哲学 書評|秋保 亘(法政大学出版局 )|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    著者秋保氏が、かねてから精緻な論文を発表している若手の俊秀であるだけに、書評依頼に、「こりゃ読むのがしんどいぞ」と思ったのは当。だが、それら論文がどのように全体像を結ぶのかとの期待もあり。出来上がった書は「体裁の整った若手の博論」の域を越え、スピノザ研究の王道に属するものとなった。「決定論」「汎神論」といった一般的レッテルに依存せず、スピノザ自身が用いた言葉の精錬と構造化を目指してテキストを舐めるように内在的理解を進める。属性問題など派生的にしか扱われない重要トピックこそあれ、それも根問題に集中するためである。 その問題、個別的な生に定位した確実なものの探究。これを哲学者自身が一人称で語った未完の『改善論』を、秋保氏は改稿され続けた多層的なテキストと読む。つまり、スピノザはこの問題を放棄したのではない。この問題に示された倫理学志向こそ彼の思想形成の通奏音なのだ(一章)。 だが、個別的

    スピノザ 力の存在論と生の哲学 書評|秋保 亘(法政大学出版局 )|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
    hharunaga
    hharunaga 2019/03/31
    “「決定論」「汎神論」といった一般的レッテルに依存せず、スピノザ自身が用いた言葉の精錬と構造化を目指してテキストを舐めるように内在的理解を進める”。評:平尾昌宏。
  • 人間本性論 第1巻〈普及版〉 | 法政大学出版局

    A5判 / 666ページ / 上製 / 価格 8,580円 (消費税 780円) ISBN978-4-588-12191-3 C1010 [2019年04月 刊行]

    人間本性論 第1巻〈普及版〉 | 法政大学出版局
    hharunaga
    hharunaga 2019/03/26
    「品切れ」だったヒューム『人間本性論〔人性論〕 第1巻 知性について』(木曾好能 訳)、復刊されるのね。古本価格が高騰していたので、ありがたいが、「普及版」でも7,800円(税抜き)で、しびれます(違)
  • “哲学界のスター”が語る、日本的仏教とドイツ観念論の決定的違い

    弱冠29歳で名門ドイツ・ボン大学の哲学科教授に就任したマルクス・ガブリエル氏。彼は、日で重要な役割を担った仏教とドイツ観念論を比較し、両国における価値観の決定的違いを指摘する。世界最高の知性が語る、哲学の深淵とは。 ※稿は『Voice』2019年4月号、マルクス・ガブリエル氏の「民主主義を哲学する」を一部抜粋、編集したものです。 日の規律の裏にはカオスが隠れている ――(大野)私が、コーネル大学やニューヨーク医科大学で学んだのは化学や基礎医学ですが、せっかくの機会ですので、“哲学界のスター”といわれるあなたと哲学の話をしたいと思います。 日常会話で日語は主語を使わないことからもわかるように、日人は環境と人間が一体となった「一元論」の世界で生きているといえる。これはドイツ人の世界認識の方法とは異なるでしょうね。 【ガブリエル】 私の日社会に対する最近の印象を単刀直入にいうと、お互

    “哲学界のスター”が語る、日本的仏教とドイツ観念論の決定的違い
    hharunaga
    hharunaga 2019/03/14
    “(日本社会は)お互いに自己主張をしないで、ぶつからないようにする洗練された社会です。…「メンタル空手」といってもいいでしょう。…ドイツの場合は「私対残りの現実」です”(マルクス・ガブリエル)
  • 世界的哲学者マルクス・ガブリエルが指摘する、米中の“同盟関係”

    弱冠29歳で名門ドイツ・ボン大学の哲学科教授に就任したマルクス・ガブリエル氏。彼は、現在のEUは崩壊状態にあり、それに拍車を掛けるアメリカ中国の「同盟」関係が存在するという。世界最高の知性が指摘する、民主主義の未来とは。 ※稿は『Voice』4月号、マルクス・ガブリエル氏の「民主主義を哲学する」を一部抜粋、編集したものです。 ヨーロッパは崩壊状態にある ――(大野)EU(欧州連合)は、ドイツ系ユダヤ人の哲学者であるハンナ・アーレントがいう「国民国家が全体主義を生んだ」という反省から、生まれたようにも思います。しかし今日、移民問題や財政問題などを契機に、ヨーロッパでは再び「国民国家化」が進んでいるように見えます。 【ガブリエル】 そのとおりです。われわれはEUにおいて、まさに「国民国家の復活」を目撃しています。 EUの問題は、多くの極端に異なる文化があることです。中国でも各省で文化が異な

    世界的哲学者マルクス・ガブリエルが指摘する、米中の“同盟関係”
    hharunaga
    hharunaga 2019/03/11
    「(EUの)アイデンティティは、フィクションとナラティブ(物語)に大いに関係」「今回の騒動(フランスの黄色ベスト運動)が革命的な力をもつには程遠い」「イデオロギーがなければ革命は成功しません」
  • アフリカの哲学者とカントの差別主義 - さんだーさんだ!(ブログ版)

    Yacob and Amo: Africa’s precursors to Locke, Hume and Kant | Aeon Essays を読んだ。大学の後輩*1がTwitterでつぶやいていて,読んでみようと「積んタブ」していたのだけど,なかなか量も多いし手が回っていなかったのを最近読み終わった。 非常に面白かった。そもそもアフリカの哲学者って,たしかに聞いたことなかったけど,それがある種の欧米中心主義なのかもね,とも。 カントやヒュームがEnlightenment:啓蒙思想を広める半世紀から1世紀くらい前に,YacobやAmoという哲学者がアフリカで似た内容,場合によってはさらに現代的な内容を説いていた,という話。 そこで一番印象に残ったのは,情けないことに別にその人の哲学の内容ではなくて,以下の部分。 In his Essays and Treatises on Severa

    アフリカの哲学者とカントの差別主義 - さんだーさんだ!(ブログ版)
    hharunaga
    hharunaga 2019/03/03
    “カントですら疑えなかった「常識」を,新たに打ち立ててさらには広げていく時に必要だったのは,合理的思考だけではなく,信念とか活動とか政治とか,そういう自分が非常に苦手な部分なのかもしれないなあと…”
  • Kyoto University Research Information Repository: 「フィロゾフィー・ジャポネーズ」という冒険

    hharunaga
    hharunaga 2019/02/27
    フランスで出版された日本哲学アンソロジー『Philosophie japonaise. Le néant, le monde et le corps(日本哲学 ―― 無、世界、身体)』について。文:杉村靖彦。
  • 「交通」と「あいだ」がキーワード! 女子大生と哲学者が解き明かす身近な問題・哲学的な問題とは? | ダ・ヴィンチWeb

    『あいだ哲学者は語る―どんな問いにも交通論―』(篠原資明/晃洋書房) 2018年12月、JR山手線の輪の中、田町と品川の間にできる駅名が「高輪ゲートウェイ」に決まった。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにあわせて暫定開業し、将来的には国際交流拠点を形成する狙いがあるというが、何かと何かの間に物事が生じるというのは一体どういうことなのか。『あいだ哲学者は語る―どんな問いにも交通論―』(篠原資明/晃洋書房)は、哲学者である著者と架空の女子大生との対話というわかりやすい形で、「交通」という概念をより広く、衣住・歴史・芸術・死生観まで適用して考えを巡らす。 交通を表す一般的な英単語はtrafficだが、communicationも交通を意味することがあるという。たしかに、筆者が住む福岡に走っているJR九州ではcommuter trainという表示がされている車両がある。著者はこのように

    「交通」と「あいだ」がキーワード! 女子大生と哲学者が解き明かす身近な問題・哲学的な問題とは? | ダ・ヴィンチWeb
    hharunaga
    hharunaga 2019/01/30
    “著者は考えの重心を「振りかえりつつ、新しむ」という置き方にすべきだと提唱している”。書評:『あいだ哲学者は語る―どんな問いにも交通論―』(篠原資明/晃洋書房)。
  • 『精神現象学』の翻訳(第2版)を未知谷から出版しました - マキペディア(発行人・牧野紀之)

    上製、箱入り。1071頁。 定価12000円(税送込み)。この定価は鶏鳴出版に申し込んだ場合のものです。 以下のところにお願いします。購入書籍名の記入をお忘れなく。 〒振替口座。00130-7-49648 加入者名・鶏鳴出版 第2版出版の経緯と内容上の改善点については「第2版へのあとがき」に書きましたので、それを以下に引きます。 なお、ブログに載せておきました論文「ヘーゲルのWissenschaftをどう訳すか」は書に移しましたので、ブログからは削除しました。 第2版へのあとがき 初版の事情が重なって、書の初版が売り切れになり、急遽重版する必要に迫られました。訳者としては、かねがね、初版には多大の不満がありますので、再版の際には「人生の最後の仕事の1つ」として、もう一度すべてを見直しておきたいと思っていました。それは『関口ドイツ文法』(未知谷)を出して(2013年)、私のドイツ語

    『精神現象学』の翻訳(第2版)を未知谷から出版しました - マキペディア(発行人・牧野紀之)
    hharunaga
    hharunaga 2019/01/28
    “「どうしても書き足したい」という事を、今まで「白」だった1012頁以下にまとめるというような変則的な事になりました”
  • ティモシー・モートンの環境哲学

    11.ティモシー・モートンの環境哲学 ティモシー・モートン(Timothy Morton, 1968-)はイギリス・ロマン主義文学におけると表現の研究から次第に環境思想へと接近し、現在ではObject-Oriented-Ontologyの提唱者の一人として知られるようになった。キーツやシェリーを分析した『スパイスの詩学』 (2000年)で彼は、「いかにある特定の商品が比喩的言語を通して思想的に想像され、いかにある特定の比喩的言語や理論がその商品を通して思想的に想像されたか」を主題として追求した。(4) そしてロマン主義の自然志向が近代社会への批判であるという考えは誤りであり、ロマン主義こそが資主義のイデオロギーだと指摘した。しかし彼は、ロマン 主義文学は否定されるべきではなく、逆に資主義を内包しているからこそ深く分析されるべきだと考える。なぜなら、現代の我々もまた新しい時代のロマン主

    hharunaga
    hharunaga 2019/01/28
    Object-Oriented-Ontologyこそが、地球温暖化や放射能汚染のように宇宙、生態圏…技術や人間社会の様々な要素が複雑に絡み合い、人間の感覚だけでは最早知覚することができない「ハイパーオブジェクト」の時代に対応する哲学
  • 足の早いもやしはレンチンして保存! | NHKテキストビュー

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    hharunaga 2019/01/23
    「自分がなく他者感覚もありませんから、AIは欲望を持つことができません。スピノザは人間の本質を欲望に見ていました」(國分功一郎)。『スピノザ エチカ』より。
  • 足の早いもやしはレンチンして保存! | NHKテキストビュー

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    hharunaga 2019/01/21
    「自殺は…自分が原因になっているのではなくて、外部に原因が、しかも圧倒的な原因がある」「諸々の部分の関係が変化し…、本質は全く違うものに生まれ変わることがあり得る。それはある種の死である」(國分功一郎
  • 足の早いもやしはレンチンして保存! | NHKテキストビュー

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    hharunaga 2019/01/18
    「第四部の序文が、ちょうど『エチカ』(スピノザ)全体の序文として読むこともできる内容になっているからです。ここを出発点にすると読みやすいだろうと思います」(國分功一郎)
  • 自己愛が隣人愛に優先する 実は今っぽい哲学者・トマス・アクィナスの真実 | 文春オンライン

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    hharunaga 2019/01/17
    “スコラ哲学の完成者、カトリック神学の権威――トマス・アクィナスのお堅いイメージを刷新するのが本年度サントリー学芸賞受賞の山本芳久氏『トマス・アクィナス 理性と神秘』(岩波新書)だ”
  • 「梅原さん、論証の苦しい作業さえ遊びに」中沢新一さん:朝日新聞デジタル

    《梅原猛さんと共著がある人類学者・中沢新一さんの話》 梅原さんはいわば「日のデカルト」。通説に対する深い疑いを自らの思索の足がかりにしたフランスの哲学者、デカルトを心から尊敬していた。戦前から戦後にかけ、多方面に人材を輩出した京都学派の中でも実にユニークな存在だった。 梅原さんの肩書は「哲学者」だが、哲学そのものにとどまらず、縄文論などの日文化論に強い関心を寄せていた。物事の質は表面的な事実のレベルを超えて、より深いところに隠されてあるというのが梅原さんの見方だ。法隆寺が聖徳太子一族の怨霊を鎮めるための寺であるとか、柿人麻呂は刑死したなどといった独自の歴史解釈は、歴史学者や考古学者とは違う「哲学者の目」で、目に見えない隠れたものを見抜こうとする姿勢から生まれた。 また、縄文を日文化の基層としてとらえ直し、日人の質に迫ろうとしていた。梅原さんは、日人とその文化の特性を、人類全

    「梅原さん、論証の苦しい作業さえ遊びに」中沢新一さん:朝日新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2019/01/16
    “梅原(猛)さんはいわば「日本のデカルト」。通説に対する深い疑いを自らの思索の足がかりにしたフランスの哲学者、デカルトを心から尊敬していた”
  • 足の早いもやしはレンチンして保存! | NHKテキストビュー

    変わりつづける。学びつづける。新しい自分に出会うための1ページ。

    足の早いもやしはレンチンして保存! | NHKテキストビュー
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    hharunaga 2019/01/15
    “「神」という言葉を聞くと、宗教的なものを思い起こしてしまうことが多いと思います。ですが、スピノザの「神即自然」の考え方はむしろ自然科学的です。宇宙のような存在を神と呼んでいるのです”(國分功一郎)