わたくし、倉骨訳『オープンソース・ソフトウェア』(オライリー)の翻訳に深い憂慮を抱くものでございます。 山形浩生 はい、そうなのでございます。とってもとっても憂慮しているのでございます。というのもですね、そこに収録される予定の A Brief History of Hackerdom の翻訳が、Linux Japan 1999 年 8 月号に載ったのですが、それがどうも肯定しかねる代物だからでございます。(実物が出たけれど、やっぱ肯定しかねましたです。さらにはこういうことを書かれても反省した様子もなしに、そのまま Web にアップロードされている。ま、いっけどさ) 論点がわかるように、冒頭の部分についてちょっと比べてみよう。ちなみに、原文はhttp://www.tuxedo.org/~esr/faqs/hacker-hist.htmlにある。 コンピュータサイエンスは、1945 年以降、世