東京大学の懇談会が秋入学へ移行を求める中間報告をまとめたようだ。 背景には、英語圏の大学の勢いへの危機感がある。 全ての分野における研究・教育水準をまとめて客観的に比べるのは難しいが、 例えば米国の一般雑誌のUS News 社がまとめた論文一本あたりの 引用回数スコアでは、東大は既に香港大に抜かれている。 東大がアジア・ナンバーワンの座を確保しているとは言えなくなった。 しかも、教育機関としての大学の国際ランキングでは、 近年、外国人教員や外国人学生の比率が重視されており、 日本のように研究・教育水準は高くても大半が国内の教員と学生 という大学は、不利な扱いを受けるようになった。 もちろん、苦戦しているのは日本の大学だけではない。 昨年の震災後、被災した地域の研究者に対し、 海外の大学からの引き合いがきたことが話題になったが、 一番多かったのはドイツの大学からのオファーであった。 実績のあ