わずか7分あまりの質疑応答の間に、MF中島翔哉(ポルティモネンセSC/ポルトガル)は同じニュアンスの単語を実に8回も口にした。 「試合がすごく楽しかった。チームメイトも助けてくれて本当に楽しかった」 「10番というのはサッカーでは特別な背番号ですし、それも含めてすごく楽しかった」 「勝てたことがすごく嬉しいし、やっていて楽しかった。すごく幸せな気分でサッカーができた」 実は「楽しむ」という単語は、中島のプレーを評価するうえでのバロメーターとなる。 取材エリアで連発したときは、決まって試合でまばゆい輝きを放つ。コスタリカ代表に3‐0で快勝し、新生日本代表の初陣を飾った11日のキリンチャレンジカップ2018。パナソニックスタジアム吹田のピッチで、中島は群を抜く存在感を放ち続けた。 代表通算3試合目にして初めて先発メンバーに名前を連ねた。ポジションは[4‐4‐2]の左サイドハーフ。やや慎重に試合