「助けてほしい」と言う「援助要請」が援助を必要とするメンバーにとって難しいことが、職場のソーシャル・サポートを滞らせる要因の1つとなっている。なぜ、そうなってしまうのか。どうしたら解決するのか。社会心理学の側面から「援助要請」を研究する橋本剛氏に伺った。 目次 貢献感の低いメンバーほど援助要請しにくくなる ギブアンドテイクを求める組織ゆえに援助要請しにくいことも 遠慮ストラテジーと遠慮しないストラテジーの衝突 フリーライダーを抱える余裕と曖昧さもある程度は必要 貢献感の低いメンバーほど援助要請しにくくなる 日本社会は全体的傾向として、「援助要請」を抑制しがち、つまり「遠慮」しがちです。周囲の顔色を窺い、言いたいことを言わず、波風を立てないよう、互いに忖度しながら行動する傾向があります。そこには、「人様に迷惑をかけてはいけない」「周囲の足を引っ張ってはいけない」という意識があると思われます。
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