ファサードに多くの植物を採用した高層ビルがシンガポールにオープンした/Courtesy Finbarr Fallon/Bjarke Ingels Group どの都市でも緑地を確保することは至難の業だ。ましてや世界でも有数の人口密度を誇る都市では言うまでもない。そのため、シンガポールの繁華街で、散歩をしようと新しい公園を探している人は、空を見上げる必要があるかもしれない。 2018年に着工し、最近完工した高層ビル「キャピタスプリング」は、ガラスとアルミニウム製のファサードが建物の3分の1の高さまでそびえ立ち、地上数十メートルの部分に植物や樹木が生い茂っているのが見える。通行人や会社員は、このいわゆる「緑のオアシス」に続くエレベーターを利用できる。緑のオアシスは、熱帯植物に囲まれた4階建てのらせん状の小道で、途中には運動器具やベンチ、テーブルなどが点在している。 キャピタスプリングは高さ28
