2005年に著した『Jポップとは何か』(岩波新書)ではっきり否定したのに「CDが売れないんですって? 音楽産業は大不況なんですね」とまだ尋ねられる。 昨年「渋谷系」という言葉の発祥の地であるCD店「HMV渋谷店」が閉店した時も、大騒ぎだった。テレビ朝日が私のところに取材に来てくれたので、「CDが売れなくても音楽不況ではないんですよ」「音楽業界はむしろ活発になっています」と繰り返し強調したら、「えっ! そうなんですか!」と仰天されてしまった。 (ちなみに、その取材は最終的にオンエアされたら「CDの退潮は音楽産業の危機の象徴」という論調になっていたので、そのまま突っ切ってしまったようだ。まあ、目くじらを立てるようなことではないのだが) 誤解を訂正してヘトヘトになっているうちに気付いたことがある。「レコードという物体=音楽そのもの」という認識がいかに根強いかという事実だ。 無理もない。エジソンが
Q: パソコンやカーナビでCDを再生すると、画面に間違った曲名などが表示されたり、何も表示されなかったりします。これはCDの不良ですか? A: いいえ、CDの不良ではありません。CDには、アーティスト名、曲名などの文字情報は記録されていません。ご利用のパソコンやステレオコンポ、カーナビなどでCDを再生するとき、これら情報は以下のいずれかの方法で表示されています。 ご利用の音楽再生ソフトウェアが、インターネット上のデータベースから該当する情報を取得して画面に表示する(主にパソコンの場合) ご利用の再生機器が、内部に蓄積された情報から該当するものを画面に表示する(主にステレオコンポ、カーナビの場合) 従いまして、楽曲が正しく再生されているのであれば、お問い合わせの情報の誤り(または表示不能)はCDの品質に起因するものではありませんので、対応方法につきましては、下記の連絡先をご参照の上、ご利用の
明治末期から戦後にかけて広く出回ったSPレコードの収集・保存活動を進めてきた「歴史的音盤アーカイブ推進協議会」は、約5万点の音源をデジタル化し、今月末から国立国会図書館への納入を始める。同館では、2011年度の一般公開をめざしている。 戦前を代表する歌手藤原義江のヒット曲「青き花」、「前畑(秀子選手)ガンバレ」で名高い1936年のベルリン五輪・女子平泳ぎの実況中継、東条英機首相の「大東亜共同宣言」(43年)、戦後の人気ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」……。流行歌や民謡、童謡、浪曲、落語など5万点の中には、こうした貴重な音源も含まれる。 レコード会社などが保管してきたSP盤とその金属原盤は、散逸や劣化の危機にさらされていた。そこで「大切な文化資産として、歴史的音盤のアーカイブ(資料館)を作ろう」と、日本レコード協会、NHK、日本音楽著作権協会、日本芸能実演家団体協議会など6団体は2007年、推進協
携帯電話にインターネットで配信される違法な音楽ファイルを締め出すため、総務省と通信業界、音楽業界が協力し、携帯端末で不正ダウンロードができないようにする世界初のシステムを来年度にも導入する方針であることが5日、明らかになった。 若者を中心に携帯電話で音楽を楽しむ傾向が強まる一方で後を絶たない著作権侵害に歯止めをかける狙いだ。 新システムは、日本レコード協会と電気通信事業者協会が中心となって今月16日に設立する「違法音楽配信対策協議会(仮称)」で検討を進める。総務省や関連企業・団体も参加し、官民一体で対策を強化する。 音楽業界などが不正防止に乗り出すのは、日本の携帯電話の音楽配信が約1000億円(2007年)と世界最大の市場規模を持つものの、違法ファイルの流通が市場の成長に悪影響を与えているためだ。 問題となっている違法コピーされた音楽ファイルは、不特定多数の利用者が携帯電話の掲示板サイトな
オリコン2009年7月27日号には、別冊付録として、2009年5月28日に行われた「Music Forum '09」についてのレポートがついています。 テーマは「音楽需要拡大へのビジョン」ということなのですが、パネリストを見ただけで「何だかな」という気持ちにさせられてしまいました。 パネリストは、 石坂敬一・社団法人日本レコード協会会長 尾木徹・社団法人日本音楽事業者協会会長 大石征裕・社団法人音楽製作者連盟理事長 田中義雄・日本レコード商業組合理事長 飯原博・全国レコード卸同業界会長 村上敬亮・経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課課長 だったわけですが、「音楽需要拡大へのビジョン」云々といいながら、需要者側の人間を誰一人パネリストに加えていないのですから、何をか況やという感じがしてしまいます。津田さんとか呼んでおけばよかったのに。需要者の声を聞かずに需要拡大を論ずるなんて、私には、
総務省の「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」は2009年6月22日,違法音楽配信対策について,「携帯端末に違法音楽ファイルを識別する機能を備えるべき」という方向性を示した。これは,研究会の下に設けられた違法音楽配信対策ワーキンググループ(主査:慶應義塾大学准教授 菊池尚人氏)において検討されたものである。レコード会社をはじめとする音楽配信事業者の事業に影響を与えるだけでなく,出会い系サイトなど有害サイトの入り口になっているとの指摘があるため,根本的な解決策が求められていると違法音楽配信サイトを位置づける。 違法音楽ファイルの識別機能は具体的に,2段階の処理から成り立つ。まずフィンガープリントといった音源識別技術を用いて,CDなどの正規音源から作成された音楽ファイルか個人が作成した音楽ファイルかを判断する。次に音楽ファイルが,携帯電話事業者から提供されたエンコーダ
先日、日本レコード協会(RIAJ)が毎年リリースしている「音楽メディアユーザ実態調査」の2008年度版が公開されたのだけれど、これがなかなか興味深い。 既に方々でこの調査をネタに様々な報道や議論がなされているのだけれど、個人的に一番気になったのは、「CD購入のきっかけ」項目。これについては、InternetWatchやITmediaでも報じられている。 CD購入のきっかけは「テレビ」が多数、若年層では「YouTube」も YouTubeがCD購入のきっかけに 若年層で顕著 - ITmedia News ITmediaのタイトルの方はちょっと煽ってる感もあり。間違ってはいないのだけれど、RIAJが公開している調査結果を見てみると、YouTubeよりもテレビがきっかけとなっているという割合がかなり高い。「YouTubeがCD購入のきっかけに」というよりは「YouTubeもCD購入にきっかけに」
CDを購入するきっかけは――日本レコード協会が3月12日に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」によると、最も多いのは「テレビの音楽番組」で、若年層では「YouTube」という意見も多かった。 昨年10月、首都圏の12~69歳の男女1200人に対して質問紙で調査した。同様の調査は、音楽ユーザーの実態を知るために毎年実施している。 CD購入のきっかけを聞いたところ、最も多いのは「テレビの音楽番組」(59.3%)。次いで「テレビの楽曲CM」(52.6%)、「テレビドラマ」(42.5%)だった。 YouTubeと答えたのは全体の8.1%にとどまったが、男性の大学・専門学校生では32.1%、女性の大学・専門学校生では22%、男子高校生では26.5%、女子高校生では29.1%に上った。 「YouTube以外の無料動画配信サイト」は全体で3.7%で、男性の大学・専門学校生では28.8%だった。「アー
独断と偏見で言い切るの巻。 Happy Music Cycleキャンペーン JASRACやレコ協、芸団協らが私的録音補償金協会からの助成を受けて行っているキャンペーン、Happy Music Cycleが個人的には癪に障る。 ■ Happy Music Cycleキャンペーン公式サイト 誰がキャンペーンを行っているのか、ということを考えれば、しかたないことなのかもしれないけれど、トップページのフラッシュからしてこれ。 個人的には、エルマークのない音楽サイトJamendoから合法的に音楽をダウンロードしているので、こんなことを書かれてもクソッタレとしか言いようがない。もちろん、私のような人間は国内ではマイノリティだからなのかもしれないが、エルマークのないサイトからはダウンロードするな、と多くの人に訴えているとも読み取れて気持ちの良いものではない。 私なんかは、アーティストがCreative
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