なぜ、2005年にもなってまたネットでの実名・匿名論議が盛んになるのかといえば、従来の議論では何ら問題が解決していないからに他なりません。この 問題にリベラリズムを単純に適用すると、法律によってトレーサビリティを高めることには反対しつつ、匿名発言者には自制を求めるという、木村剛さん的なス タンスになっていくのでしょう。しかし、匿名の陰に隠れて自分の気に入らない発言・人物を攻撃する卑怯者たちに自制を求めたってどうにもならないことを私 たちは既に理解しています。 日本では専門家系ブログがなかなか出てこないということがよく言われますが、卑怯系コメンテーターの相手をしてあげるほど面倒 見が良くなく、卑怯系コメンテーターのなすがままに誹謗中傷させてあげるほど寛容ではない普通の専門家にとって優しいブログサービスがない現状では、専門 家系ブログがなかなか出てこないのは当然でしょう(専門家が専門領域につい