[読売新聞]黒沢プロダクションなどは29日、2010年に生誕100年を迎える黒沢明監督の功績を振り返る「AK100プロジェクト」の概要を発表した。日本や米国でのイベント開催のほか、生前に撮影された貴重な記録映像の公開を予定している。 プロジェクトでは、今年11月から、「黒沢明監督『生涯』展」を開催し、創作ノートや直筆原稿などの遺品や世界各国ごとに制作された宣伝用ポスターを展示する。同様の展示は、米アカデミー協会の主催で、米国内でも実施する。また、1983年に黒沢監督の監修で撮影された48分の未公開フィルム「現代の能」を再編集して完成させる。 このほか、監督を途中降板した米国映画「トラ・トラ・トラ!」の撮影済みフィルムの公開や上映時間を短くして公開された「白痴」のオリジナルフィルムの発掘などを目指す。