Photograph by Anand Varma, National Geographic Creative まるで、SF映画の古典的名作の一つ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』のような話だ。違いといえば、肉体を乗っ取られるのが人間ではなく、アリという点である。 熱帯雨林に生息するオオアリは、ある菌類に肉体をのっとられ、その命令のままに動くという不可解な行動をとる。通称「ゾンビアリ」と呼ばれるこの行動の謎が、新たな研究によって解明されつつある。(参考記事:「ブラジルで発見、恐怖の昆虫寄生菌」) この寄生性の菌類は、アリの体内に侵入し、宿主を支配する。やたらにうろつき回る無為な生活を送らせた後、葉や小枝の下側に噛みついたまま死を迎えさせるのだ。最後には、死んだアリの頭部から子実体を伸ばし、地面に向かって胞子を放出する。下では何も知らないアリたちがこれを浴びて同じようにゾンビになっていく。(
さいたま改2 @saitamakita 金属で補強された巨大な牙を持つ新種アリ発見 newscientist.com/article/214682… 9800万年前のミャンマー産琥珀の中から新種Linguamyrmex vladiを発見。CTスキャンで調べた結果、下顎から上に突き出した長い牙状の付属突起が金属で補強されていることが判明 pic.twitter.com/sKztrjyA6o 2017-09-11 12:38:08 リンク New Scientist Meet the vampire ant from hell with huge jaws and a metal horn Linguamyrmex vladi had ferocious snapping jaws and a horn reinforced with metal, which it may have used
強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が見つかった神戸港で、毒を持つ別のアリ「アカカミアリ」が見つかり、神戸市が注意を呼びかけています。 調査を続けている神戸市によりますと、神戸港のコンテナ置き場では20日、ヒアリによく似た中米などが原産のアカカミアリおよそ100匹も見つかったということです。 アカカミアリはヒアリより毒性は弱いものの、刺されるとショック症状を引き起こすこともあるということです。 アカカミアリは沖縄本島などで生息しているのが確認されていて、博多港で見つかったこともあるということで、神戸市は見慣れないアリには触らないよう注意を呼びかけています。
環境省は13日、強い毒を持つ外来種のアリ、「ヒアリ」を国内で初確認したと発表した。中国から貨物船で運ばれたコンテナの内部にいるのを、兵庫県尼崎市で見つけ、消毒して死滅させた。環境省は「現時点ではヒアリが定着し繁殖している可能性は低い」としているが、念のため、周辺に侵入していないか緊急調査を始めた。 ヒアリは赤茶色で体長2・5~6ミリ。人が刺されるとやけどのような激痛が走る。毒針で何度も刺すほど攻撃性が高く、かゆみや動悸(どうき)などが引き起こされ、アナフィラキシーショックによる死亡例もあるという。 発表によると、中国・広州市の港から出航した貨物船で運ばれたコンテナが、5月20日に神戸市の神戸港(ポートアイランド)に陸揚げされて25日まで保管、26日に尼崎市で積み荷を取り出す際に、内部でヒアリの集団を見つけたという。6月1日に神戸市にコンテナを移動させて消毒を始め、5日に終えた。 環境省は「
働きアリは卵や幼虫など幼く脆弱な子供と同居させると、本来の活動リズムをなくし、24時間働き通しになることを明らかにしたと、東京大学の研究グループが発表した。 同成果は、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻 修士課程 藤岡春菜氏、岡田泰和助教、国立情報学研究所/JST ERATO 阿部真人特任研究員らの研究グループによるもので、2月1日付けの英国科学誌「Biology Letters」に掲載された。 ヒトを含めた地球上のほぼすべての生き物は、体内時計(概日リズム)を持っている。概日リズムは、光などの環境要因の影響を受けやすいが、子や他個体など社会的な要因にも影響を受け、ヒトだけでなくイルカ、シャチなどでも、生後間もない子を持つ親は活動パターンを変え、昼夜問わず育児をすることが知られている。 また、アリをはじめとする社会性昆虫では、幼虫などの未成熟個体は自力ではエサをとったり、カビや病原菌
「組織の長期的存続には一見無駄な“働かないアリ”が必要」――北海道大学は2月16日、アリのコロニーの組織運営や生産性に関する研究結果を発表した。他のアリが疲れて働けない時に、普段働かないアリが必要な仕事をこなすことで、集団全体が致命的なダメージを受けるのを防いでいるという。 アリをはじめとする社会性昆虫の集団には、ほとんど働かないワーカーが2~3割ほど存在する。短期的な生産効率を低下させるため、一見すると無駄な働かないアリがなぜ存在するのかは疑問視されてきた。 全員が一斉に働くシステムと、他のすべてのアリが疲れて働けない時に普段働かないワーカーが代わりに働くシステムのどちらが長く存続するかを比較したところ、コロニーへの疲労がない時には2つの存続時間に差はなく、疲労が存在する場合は後者の方が長続きした。 実際のアリのコロニーでも、常に誰かがこなさないと集団全体に致命的なダメージが及ぶ仕事を、
北海道大などの研究チームが発表 コロニー(集団)の中に必ず2〜3割いる働かない働きアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠だとの研究成果を、北海道大などの研究チームが16日、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表した。 これまでの研究で、働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいることが謎だった。 自然界では、働きアリが全て同時に働かなくなると、必要な卵の世話が滞ってそのコロニーが滅びてしまう。チームは日本全国に生息するシワクシケアリを飼育し、1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で1カ月以上にわたって8コロニーの行動を観察。最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかったアリが動き始めることを確認した。
こんにちは、オモコロ編集長の原宿です。皆さんこの冒頭の一文を読んでどう思ったでしょうか? 「いやウソでしょ? 砂糖とかお菓子が好きなんじゃないの? そもそもアリって肉食うの?」 と、僕は思いました。 もうしばらくするとアリと同じサイズのヒーローが活躍する「アントマン」という映画が公開されますが、その中にもさすがにアリが焼き肉を食うシーンはないはず。 ↑9月19日(土)公開予定の映画「アントマン」の可愛いワンシーン。 水は飲んでるけど肉は焼いてない。 僕がこの常識破りの話を聞いたのは、「ありラボ」という活動をしている田上樹理さんという方からでした。 ありラボ http://ari-labo.jimdo.com/ 田上さん、アリが焼き肉好きって本当なんですか? アリと言えば砂糖なんじゃないですか? アリと言えば甘い物が好きというイメージがありますが、彼等は基本的に雑食で何でも食べるんです。私も
朝食シリアルに近づくヒゲナガアメイロアリ。小さなアリにとっては巨大な朝食だ。(Photograph by Asaf Gal and Ofer Feinerman) 重いものを運ぶとき、ヒゲナガアメイロアリは目的地へまっすぐ向かわず、ジグザグに進む。これは仲間のアリとギブアンドテイクをしながら協力し合っているためであることが、新しい研究でわかった。 イスラエルにあるワイツマン科学研究所のエフード・フォニオ氏は4年前、飼い猫の餌が器から勝手に浮き上がるのを目にした。よく見ると、アリの部隊が大きな獲物を頭上に掲げ、巣へ運んで帰るところだった。 動物の世界では個体が協力し合うのは稀だ。ヒゲナガアメイロアリ (Paratrechina longicornis)は無意味に複雑な経路をたどることから、英名でロングホーン・クレージー・アントと呼ばれる。 大きなものを巣へ運ぶ際にこのアリがなぜ、どうやってそ
By Charlie Stinchcomb 大気中の二酸化炭素の増加は温室効果によって地球温暖化の原因になっていると言われており、世界各国でCO2排出量の削減が取り組まれています。そんな大気中の二酸化炭素を小さなアリが減少させていることが、アリゾナ州立大学地理学・都市計画スクールのロナルド・ドルン教授の25年がかりの研究によって判明しました。 Ants as a powerful biotic agent of olivine and plagioclase dissolution http://geology.gsapubs.org/content/42/9/771 25 year experiment shows ants can break down minerals, sequester CO2 | Ars Technica http://arstechnica.com/scien
グローバル化で企業の競争力が高まる中、企業は、生産性の向上、人件費の抑制、組織の効率化、選択と集中など、生き残りをかけて取り組んでいる。 「集合体をつくって生活する生き物たちは、組織の効率を最大にするような進化をしていない」と語る長谷川氏。集団の利益を高めるために必要なことは? 生き残るために企業はどうあるべきか?アリの生態から学ぶことがあるのではないか? 「人より“数字”が偉くなった社会」の問題点を、度々指摘してきた私、河合薫が、働かないアリの意義を伺った前回に続き、今回は、組織の効率化と生産性について、長谷川氏にお話を伺います。 (1回目はこちら) 河合:アリの社会って、働かないアリに、「お前、いつも働いてないじゃないか!」と攻撃するようなアリはいるんですかね。 長谷川:そういうことはないです。働きアリって基本的には全員女王アリの娘なので、女王が子孫をたくさん残してくれればいいわけです
「史上最強の侵略的外来種」が日本列島で勢力を拡大しつつある。この脅威の外来種とは、3ミリに足りないアルゼンチンアリだ。過去150年間に世界各地へ侵入し、大陸間をまたぐ地球規模の超巨大血族集団を形成してしまった。地球の裏側の日本には1993年に出現し、今では中国地方から関東にかけての瀬戸内、太平洋沿岸などの1都11府県に分布している。 海外では他種のアリの殲滅(せんめつ)にとどまらず、ミツバチの巣を襲ったり、農作物を荒らしたりするなどの猛威ぶりが報告されている。生態系を乱し、人の暮らしも脅かす。 ■ 「このアリの最大の特徴は、すさまじい増殖力ですね」と昆虫生理学者で東大名誉教授の田付(たつき)貞洋さんは語る。田付さんは3月に出版された『アルゼンチンアリ』(東京大学出版会)の編著者だ。 他種のアリたちが持っている「普通」の性質を捨てて、ひたすら増殖に有利な
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