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ブックマーク / science.srad.jp (29)

  • MITの数学者、スパゲッティを手で曲げて短い断片を作ることなく2つに折る方法を発見 | スラド サイエンス

    スパゲッティを手で曲げて短い断片を作ることなく2つに折る方法をMIT数学者による研究チームが発見し、その仕組みを解明した(MITのニュース記事、 論文アブストラクト、 Ars Technicaの記事)。 スパゲッティなどの乾麺を手で曲げて2つに折ろうとすると短い断片ができてしまうのは、最初にスパゲッティが中央近くで折れた時の反発力で振動が生まれ、さらに折れてしまうためだ。この謎を解明した研究は2006年イグノーベル物理学賞を受賞しているが、短い断片を作らずに2つ折りにする方法は判明していなかった。 研究者はスパゲッティを手で折る実験を繰り返し、曲げるのと同時にひねりを加えることで2つに折れることを発見。ただし、非常に強いひねりを加える必要があったため、装置を作って実験したところ、最初に360度近くまでスパゲッティをひねってから曲げると完全な2つ折りができることが判明する。 この結果は太さ

  • 国際宇宙ステーションで謎の細菌が見つかる、地球外のものである可能性も | スラド サイエンス

    国際宇宙ステーション(ISS)の外壁で細菌が発見され、これが地球外のものである可能性があることが話題になっている(INDEPENDENT、トカナ、Slashdot)。 トカナの記事では「“未知の生命”が国際宇宙ステーションで採取」「人類とエイリアンが邂逅」などとされているが、実際のところは現時点ではこの細菌が地球外由来のものであるという証拠はないようだ。 この細菌の発見を明らかにしたのはロシアの宇宙飛行士で、ISSモジュールの打ち上げ時にはなかったものだとしている。ただ、超低温や高温に耐えられる細菌は地球上にも存在し、以前にもそういった地球由来の細菌が宇宙ミッションで見つかったことはあるそうだ。現在分析中とのことだが、とりあえずこの細菌には危険性はないように見えるという。

  • 通常の2倍の速度で成長する「遺伝子組み換えサーモン」が出荷される | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2017年08月07日 12時52分 魚類の加工品でも「遺伝子組み換えは使っていません」表示がされる時代が来る? 部門より 2014年にFDA認可待ちと報じられた米アクアバウンティ・テクノロジー社の「遺伝子組み換えサーモン」だが、同社の発表によれば、2017年についにカナダで初出荷が行われたとのこと(SankeiBiz、東京新聞)。 このサーモンは、成長が速いキングサーモンの成長ホルモン遺伝子をアトランティックサーモンに組み込んで作成されたものだという(※以前の報道では深海魚の遺伝子となっていたがどちらが正しいか不明)。魚や肉など動物の遺伝子組み換え品が一般市場で販売されたのはこれが世界初となる。1~6月の出荷量は約5トン。 養殖は現在はカナダやパナマの陸上施設で行っており、今後は米国内に施設を作って販売することも計画しているが、環境保護団体からは施設の安

    通常の2倍の速度で成長する「遺伝子組み換えサーモン」が出荷される | スラド サイエンス
  • 太陽の黒点、2週間近く観測されず | スラド サイエンス

    3月7日から20日にかけて、太陽の黒点が1つも観測されていないという状況が発生していたそうだ(Space.com、Washington Post、宇宙天気情報センターの黒点情報)。 米NOAA(アメリカ海洋大気庁)によるデータでは3月21日以降は黒点が再び観測されるようになっているが、NASAのデータでは7日から15日間黒点が観測されない状況だったともされている。NASAによると、このように長期に渡って黒点が観察されなかったのは初めてのようだ。また、今年になって黒点が観測されなかった日はすでに26日あるとのこと。 TOCANAによると、黒点の減少は太陽の活動の弱体化につながり、97%の確率で地球が「氷河期」に突入し、「夏がなくなり、冬が続き、川が凍る」との現象が起こるという。 ただ、「太陽黒点が活発でない=太陽の活動が止まる」というわけではなく、アメリカ海軍天文台はこれによって大きな気候変

    太陽の黒点、2週間近く観測されず | スラド サイエンス
  • 理研、116番元素「リバモリウム」の作製に成功 | スラド サイエンス

    理化学研究所が116番元素「リバモリウム」の作製に成功した(NHK、理研の発表)。 リバモリウム自体はすでに海外で作製されており、今回の作製が世界で3例目だという。今回の実験では「アクチノイド(原子番号89から103までの元素)を標的にして比較的軽い重イオン(原子番号10~20)ビームを照射し核融合を起こすことで、冷たい融合反応より励起エネルギーの高い熱い状態の複合核(励起エネルギーが 30~50MeV)を経由して超重元素を合成する方法」という手法を用いており、これを応用することで未だ発見されていない原子番号119番以降の物質を合成できる可能性があるという。

    理研、116番元素「リバモリウム」の作製に成功 | スラド サイエンス
  • 「電解水素水」は「水素水」よりも細胞内の活性酸素除去能力が高いという研究結果 | スラド サイエンス

    「電解水素水」製造器(整水器)などを販売する日トリムが、「電解水素水の細胞内活性酸素除去能力は水素水の5倍。水素を除いても3倍あることが判明。」なる発表を行っている。この効果を検証した論文がオープンアクセス誌PLOS ONEに掲載されているう(論文、ITmedia)。 実験では、人間の細胞を元に培養した細胞を用いて電解水素水や水素水が持つ細胞内の活性酸素除去能力を検証したという。その結果、電解水素水は水素水の約5倍の除去能力があることが確認できたそうだ。 なお、今回発表された論文はあくまで活性酸素の除去能力を比較したもので、これによる人体への影響などについては検証されていない。また、活性酸素自体についても、それによる人体への影響についてはさまざまな意見があるようだ(過去記事:活性酸素は老化の原因ではないとのマギル大学による研究)。

    「電解水素水」は「水素水」よりも細胞内の活性酸素除去能力が高いという研究結果 | スラド サイエンス
  • 米魚類野生生物局、蜂を初めて絶滅危惧種に指定 | スラド サイエンス

    米魚類野生生物局(USFWS)は、ハワイの固有種であるハワイメンハナバチ7種を絶滅危惧種に指定した。日では3種のメンハナバチが環境省のレッドリスト(PDF)で絶滅危惧I類に区分されているが、米国でハチが絶滅危惧種に区分されるのは初めて(Xerces Society、The Verge、USFWSの決定内容)。 メンハナバチは顔に黄色の紋を持つことから「yellow-faced bee」と呼ばれる。ハワイメンハナバチは19世紀末~20世紀初頭にはハワイ中どこにでもいる昆虫だったが、現在では多くが希少種になっているという。ハワイメンハナバチの多くの種は小型で孤立しているため、環境の変化に弱い。環境開発や非固有種の植物増加により、固有種の植物が生育するハワイメンハナバチの生息域が失われていったことが減少の大きな原因となっているようだ。実際に非固有種の植物が支配的な場所にはほとんど生息していない

  • 2016年7月は観測史上最も気温が高い月だった | スラド サイエンス

    2016年前半は観測史上最高の暑さだったという話があったが、2016年7月はこれを更新、観測史上最も暑い月になっていたという(気象庁、Weather.com)。 7月はそもそも陸地面積が多い北半球が暑くなる傾向があり、そのため地球全体で温度が高くなる傾向があるそうなのだが、NASAの分析によると、2016年7月の気温は観測史上最高だったという。 Weather.comでは日の気象庁による、1981年から2010年の7月の平均気温を基準とする温度変化のグラフが示されているが(このグラフは気象庁のWebサイトでも確認できる)、今年7月の平均気温は1981年から2010年の平均よりも0.5℃近く高くなっているという。また、このグラフでは1891年から現在にかけて、気温がほぼ上昇傾向にあることも分かる。

  • ニュージーランド、2050年までに外来種を根絶する計画を発表 | スラド サイエンス

    ニュージーランドが、外来動物を2050年までに根絶する計画を発表したそうだ(ナショナルジオグラフィック)。 ニュージーランドは独特の生態系が形成されていることで知られているが、人類の入植とともに外来のほ乳類が持ち込まれ、生態系への影響が起きている。実際、毎年2500万羽もの自生種の鳥が外来種によって殺されているという。 外来ほ乳類の駆除には毒入りの餌を使用するほか、遺伝工学を活用した新手法も開発するようだ。ただ、根絶は簡単ではなく、記事ではかつて南太平洋のピトケアン諸島で外来のネズミを最後の80匹まで減らしたが、その後すぐに10万匹以上まで増加したという話も紹介されている。

  • 実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害な化学物質を含むとの研究結果 | スラド サイエンス

    電子タバコの煙(蒸気)からはこれまでにも有害な化学物質が検出されているが、実質的にすべての電子タバコの蒸気が有害物質を含むとの研究結果を米ローレンス・バークレー国立研究所が発表した(ローレンス・バークレー国立研究所のニュース記事、 The Vergeの記事、 論文アブストラクト)。 電子タバコの蒸気の成分は使用するリキッドによって異なるが、ほぼすべてのリキッドでプロピレングリコールとグリセリンが主成分となっている。これに着目した研究チームでは、プロピレングリコールとグリセリンのみのリキッドを使用して電子タバコによる吸入実験を行ったという。その結果、アクロレインやホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどを含む31種の有害化合物が顕著なレベルで検出されたとのこと。31種の中には過去に電子タバコの蒸気からは発見されていなかった酸化プロピレンやグリシドールも含まれる。 今回使われた電子タバコ器具は加

  • 直径500メートル、世界最大の電波望遠鏡が中国・貴州省に完成 | スラド サイエンス

    中国・貴州省の平塘県で建設が進められていた世界最大の電波望遠鏡「FAST (Five-hundred-meter Aperture Spherical Telescope)」が3日、完成したそうだ(Xinhua News、The Verge、The Next Web、ハフィントンポスト)。 FASTの球面反射面は直径500メートル。サッカーフィールド30個分に相当する広さだという。現在最大となっているプエルトリコ・アレシボ天文台の電波望遠鏡(直径300メートル)を大幅に上回る大きさだ。3日は工事関係者や専門家、SFファンなど300人が完成を見守ったそうだ。FASTプロジェクトは2011年に開始され、12億人民元(約182億円)をかけて建設されたという。 今後、FASTは調整やテスト観測などを経て9月に運用を開始する予定だ。さらなる調整が続けられる完成後2~3年は中国の科学者が初期の調査のた

  • 恐竜の絶滅と同時期にほ乳類も93%が死滅していた、という説 | スラド サイエンス

    恐竜が絶滅した原因は不明だが、その仮説の1つとして、約6600万年前にメキシコのユカタン半島に落ちた隕石が原因という説がある。恐竜の絶滅によってほ乳類が栄え、その後の人類の繁栄に繋がったわけだが、哺乳類もまた恐竜と同じ時期にその93%が死滅していたという研究結果が発表された(THE WEEK、MailOnline、Slashdot)。 これは研究者が北米の化石記録を分析したところ分かったという。さらに、哺乳類はその後失われた多様性を迅速に回復し、その数は以前の約2倍に及ぶことが分かったそうだ。 「恐竜の絶滅の原因が隕石にある」という説では、地球は隕石の落下後に灼熱の環境となり、その後、大気中に舞った塵や埃などによる太陽光が遮られ地球が寒冷化し、環境の変化によって料が激減したとされる。このとき生存者は死んだ植物や動物を大きな順番にべていき、その結果小さな生物が生き残った可能性があるという

  • 国際がん研究機関、 コーヒーに発がん性はなく、高温の飲み物にはリスクがあるとの研究結果を発表 | スラド サイエンス

    世界保健機関(WHO)が、コーヒーの飲用とがんの発症には因果関係がないとの結論を発表した。ただし、「とても熱い」飲料については発がん性が疑われるという(Reuters、農林水産省の「個別危害要因への対応(健康に悪影響を及ぼす可能性のある化学物質) > 最近の話題」)。 国際がん研究機関(IARC)で25年かけて研究した結果によると、「非常に熱い飲み物(65℃以上)」は道がんのリスクが高まるとのことで、「ヒトに対しておそらく発がん性がある」との分類になっている。いっぽう、コーヒーおよびマテ茶については「ヒトに対する発がん性について分類できない」に分類されている。

  • カラスの知能は霊長類レベル | スラド サイエンス

    スウェーデン・ルンド大学の研究グループが「シリンダー・タスク」と呼ばれるテストを実施したところ、ワタリガラス(オオガラス)の点数はチンパンジーと同じであったという(WIRED)。 なお、ワタリガラスの知能はカラスの中でも最高だそうだ。 ワタリガラスの脳のサイズはチンパンジーの26分の1と小さいものの鳥類の中では大きく、鳥類の中では脳のサイズが成績に影響を与えることが分かったという。さらにワタリガラスは「自分が監視されている」ことを認識できるという。

  • 最小限のゲノム473個しか待たない細菌を人工的に作成することに成功 | スラド サイエンス

    J・クレイグ・ヴェンター研究所などの研究者らが、人工的に細菌を作り出すことに成功したそうだ(AFPBB、Science誌掲載論文)。 今回作り出された細菌は473個の遺伝子を持ち、生命維持活動や自己複製能力を備えるという。ただ、遺伝子のうち機能を特定しているのは149個で、残りの遺伝子の機能については解明されていないという。 この研究では、ゲノムが非常に小さいという細菌の一種マイコプラズマをもとに、その遺伝子の一部を取り除いてくという作業を行ったという。そのプロセスでは、不必要だと思われた遺伝子が実際には必要なものだったと判明することが繰り返されたようだ。

  • 米政府、遺伝子組み換えされた鶏を使って製造する薬剤を承認 | スラド サイエンス

    品医薬品局(FDA)が遺伝子組み換えされた鶏を使って製造された薬剤を承認したという(Nature)。 この薬剤は、「Kanuma(sebelipase alfa)」と呼ばれるもの。ライソゾーム酸性リパーゼ欠損症(LAL欠損症、LAL-D)という難病の治療に効果的とされる。この成分を含む卵を産むよう遺伝子組み換えされた鶏を利用して生産するという。 ここ数年、動物の遺伝子を組み換えて薬剤を作るという動きが進んでおり、米FDAではすでに遺伝子組み換えされた羊や兎などを使った技術が認可されているという。

  • 新たなパナマ病が発生、バナナのシェア99%を占める種に危機 | スラド サイエンス

    20世紀中期まで世界的に栽培されていたバナナ「グロスミッチェル種」は、パナマ病(Race1)によってほぼ絶滅状態に追いやられた。現在は、Race1に耐性のあるキャベンディッシュ種が世界的に栽培され、シェアの99%を占めているという。しかし、新たにこのキャベンディッシュ種に適したパナマ病(Tropical Race4)が登場、ラテンアメリカ、パキスタン、レバノン、ヨルダン、オマーン、モザンピーク、オーストラリアなどで蔓延しつつあるという(WashingtonPost、PLOS、楽天WOMAN、IRIRIO、Slashdot)。 今のところバナナの生産地として知られる中南米には広がっていないものの、研究者は中南米に広がるのは時間の問題だとしている。現時点では、Tropical Race4に対処する方法は見つかっていない。 世界ではおよそ4億人がバナナで栄養を摂取していると見られており、バナナの

  • 中国に多数存在するとされる「ゴースト都市」、定量的に確認される | スラド サイエンス

    中国・BaiduのBig Data Labが、中国内で「ゴースト都市」の存在を定量的に確認したという調査結果を発表した(The Stack、論文、Slashdot)。 「ゴースト都市」というのは、ショッピングモールやスポーツ施設、住宅などの設備は用意されているにもかかわらず、人間はほとんど住んでいないという都市だそうだ。Baiduがモバイルデバイス利用者から収集した情報を地図データにマッピングして調査を行ったところ、多くの建築物が存在するにもかかわらずそのエリアでの人間のアクティビティが極端に低い、というエリアの存在を確認できたという。その数は50にも上るそうだが、「そのエリアの不動産価格への影響」を考慮してそのうち20都市だけが公開されている。

  • 11月1日、小惑星「2015 TB145」が地球に最接近 | スラド サイエンス

    小惑星「2015 TB145」が日時間11月1日、地球に最接近する(NASAのニュースリリース、 NASA — 2009 FD and 2015 TB145、 Sky & Telescopeの記事、 The Vergeの記事)。 2015 TB145は10月10日に発見された小惑星で、絶対等級は19.8。直径320メートルから640メートルと推定されている。平均的な小惑星の速度を大きく上回る秒速35kmで移動しており、最接近時には地球から49万kmの距離に到達する。この距離は地球と月の距離(LD)の1.3倍にあたり、それほど接近するわけではないが、2015 TB145クラスの小惑星が1 LD前後の距離まで接近するのは10年に1回ぐらいなのだという。絶対等級20未満の小惑星では2006年6月に最接近した「2004 XP14」が1.1 LD、この次は2027年8月に「1999 AN10」が1

  • 子供の学力の半分は遺伝が影響する | スラド サイエンス

    子供の学力差は、5割が遺伝の影響だという話がR25に掲載されている。 行動遺伝学者の安藤寿康・慶應大教授によると、「学力やIQを含めたあらゆる心の動きや行動が、遺伝の影響を受けていると考えられます」という。教授らが2000組以上の双子を対象に行った統計調査では、ほぼ全項目で一卵性双生児の方が二卵性双生児よりも類似性が高かったそうで、たとえば英語に興味を持つ、といった姿勢などには遺伝の影響が表れるという。 ただし、学力については生まれつきの素養だけでなく、教育環境などによっても大きく変わるとのことで、教授によると「総じていうと、英語力をはじめとする学力は、生まれついての遺伝が5割。のちの勉強によって得られる学力は5割程度だといえます」だそうだ。