病院から帰ってきた。新年を迎えるまでに少しあるので久しぶりにブログを書く。病院というのは自分のことではなく、赤ん坊と奥さんのことだ。要するに、ぼくに子どもが生まれた。2015年1月1日が予定日だったが、出産は5日早まって明日には退院することになった。父親になるなんて少し前の自分からすれば信じがたいことだが、目の前の赤ん坊こそが事実だ。2015年は気持ち的にではなく状況的に新しい1年になる。間違いなく。 気がつけば独立してから約3年半が経つ。会社を辞めた当初は生きていくことに必死だった。スキルも実績もゼロで仕事なんてなかったし、信頼できる仲間もほとんどいなかった。生活コストを下げるためにシェアハウスを始めた。それから3年間、あの不思議な六本木のマンションから始めた“よるヒルズ”も“リバ邸”も自分にとっては家族や会社に代わるようなコミュニティだった。多方向に広がるゆるやかな人間関係が居心地よか
最近日本のスタートアップが活気づいている。学生を含め、 多くの若者が会社を立ち上げ、明日のザッカバーグの夢を見ている。 (その夢の姿は往々にして『ソーシャル・ネットワーク』そのままだ。) だがきっとその夢は一生叶うことはない。残念ながら。 グレアムの言葉にしたがって楽天家を演じている日本人起業家の皆さんは 私に向かってこう言うだろう。「どうして君はそんなこと言うんだ? 俺たちは世界を変えるんだ。大変かもしれないがそれは不可能ではない。Facebookを見ろ。」 オーケー、オーケー、確かに起業家は世界を変える力を持つ。それはすばらしいことだ。 だがそもそもあなた方は起業家なのか?ザッカバーグなのか? 自問してみよう。残念ながら違うことに気づく筈だ。あんた方はただの”タレント”だ。 日本のスタートアップ環境は極めて特殊である。 そもそもスタートアップと言って良いのかさえ分からない。 それはこう
「ウェブデザイナーは一生続けられる仕事ですか?」という短いエントリーを、昨年(2010年12月)に書いた。このエントリーはこれはある場で、23歳の男性から質問されたのがきっかけで、かーっとなって書いたエントリーである。 この自分の書いたエントリーを読み返すと、ただ"勉強すればOK"という素朴な内容になっていて、恥ずかしい。Web技術は早いサイクルでどんどんかわってゆき陳腐化(一般化)する。だから、どうしても継続的に勉強は必要である。 どの分野をインプットするのかを考えることが、一番重要 でも、インプット(勉強)をいくら頑張っても、アウトプット(作品)がしょぼければ、もしくは習得した技術に競争力がなければ(もしくは需要がなければ)、評価(採用)されないし、良い条件で仕事をとることは難しい。 勉強といっても、受験勉強や資格試験と違い、どの分野をインプットするのかという判断を自分で決めないといけ
インターネットやモバイル、ソーシャルメディアなど、様々なものの発達のお陰もあって、僕たちは不必要にオフィスに集まらなくても、自宅やカフェなど、場所に制約されることなく働くことができるようになってきました。事実、僕が勤めているループス・コミュニケーションズでも、1週間全く顔を合わせることなくオンラインでやり取りを続けていることも場合によってはあります。 また、先日書いた以下の記事が想像以上にニーズがあったこともあり、スタイル・トレンドの変化を肌で感じるようになりました。よって今回は、今注目しているシェアのスタイルとして、コワーキング(Coworking)について書いてみることにします。 <参考記事> 新宿〜渋谷近辺で無線LANが飛んでて雰囲気が良い電源カフェ4選 http://blogs.itmedia.co.jp/socialreal/2011/07/lan4-3527.html ※ITM
ちかく今のオフィスを出ていく時期がせまっているので、移転先のオフィスを探して契約するか、それとも全員がノマドと在宅にしてしまうか、考えてみました。 「仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)」という本が注目されたように、確かにインターネットやデバイスの進化によって、オフィスを持たなくても仕事をすることが出来るようになってきました。 筆者の会社(SonicGarden)でも、ノマドワークは実践しています。自分たちで使っているツールは、Google AppsやDropbox、youRoomにPivotalTracker、githubなど、すべてクラウドで提供されたものを使っていますので、ノートパソコンさえあれば、どこからでも仕事できるようにしています。 実際に、3.11大震災の直後は、一週間ほどスタッフは出社せずに自宅や実家に戻り、そこから業務をするということをしましたが、まったく問題な
「独立したい」という気持ちはあっても、それによって生じるマイナスの要素を想像し始めると、不安は尽きない。その重さに打ち勝つ最大の力が「動機」だ。そして、それが「信念」にまで高められれば、独立を決断する勇気やそれを準備するパワー、その後の日々への自信につながる。 しかし、独立志向が強い人でも、思い込みだけで独立を決めていたなどという場合もある。また、勢いで退社し、準備が間に合わずに、最初からつまずいてしまうこともある。 今回は筆者の経験から、独立する際に冷静沈着かつ効率的に行動できるようにするための10の心構えを挙げてみたい。 #1:まず、独立動機を自己分析する 独立しようと思ったら、まず、自分の独立動機の強みと弱みを分析することが必要だ。独立動機は、大きく「社会変革型」「アイデア実現型」「技術活用型」「独立志向型」「成行き型」の5つのタイプに分けられる。それぞれのタイプの強みと弱みを確認し
WebSig1日学校 日時:2010/11/27(土)10:30-19:00 場所:デジタルハリウッド大学八王子制作スタジオ ハッシュタグ:#websig1ds 開校のあいさつ 実行委員長:インテリジェントネット 和田嘉弘さん あななとWebの未来を変える1日 何が変化してきているのか ・社会 ・インターネット、Web モノよりコト ・ツール WebSigでは、長く使えるモノの見方や考え方を持って帰ってほしい 副実行委員長:技術評論社 馮(フォン)富久さん 1時間目:国語 デザイナーの国語 PAMiっていいとも! ~おもしろ法人のデザインアワー~ バーン (表紙からカヤック全開) 講師の方は今、おそらくツイートしている・・・ でもあれはたぶんiPhone3G。 でっかいThinkPadにWindows7を入れている。 (お決まりのあれから) 「いい天気ですね!」 「そーですね!」 「みなさ
Tech sovereignty has become a looming priority for a number of nations these days, and now a startup working in semiconductors has received a major boost in aid of that… It’s not the sexiest of subject matters, but someone needs to talk about it: The CFO tech stack — software used by the chief financial officers of the world — is ripe for disruption. That’s according to Jonathan Sanders, CEO and c
A camel is a horse designed by committee. (ラクダとは委員会によって設計された馬である)Alec Issigonis らくださんがかわいそうですが、いろいろなアイデアを盛り込むことで結果的に何がなんだか分からない不細工なものが出来てしまうという意味が込められています。「We just made a camel(らくだをつくってしまった)」という表現を使う場合がありますが、語源は上記の格言になります。デザインの決定権をもっている人がたくさんいて、彼等の意見をすべて取り入れてしまうことで最初のビジョンとはかけ離れたものになってしまう・・・なんとも人ごとではないシナリオです。 以前「デザインが失敗してしまう理由」でもデザインをしない方や知識のない方が決定権をもつことが失敗に繋がると紹介しました。プロジェクトに携わっているのであれば誰でも言いたいことはあり
ソニーが新しいAndroid 携帯を発表して、開発者の人が、インタビューに答えていた。 「特徴を教えて下さい」という質問に対して、開発者は「デザインにあると思います」と答えていて、これは何か違うような気がした。 作った人の自慢話が聞きたい 新しい携帯電話はたしかにきれいなデザインで、薄く作られていて、全体が弓のように反っていて、デザインは特徴的なのだけれど、 特徴が「デザインにあると思います」という答えかたは、エンジニアの言葉ではないような気がした。 エンジニアはそれを作った人なのだから、発表を行ったその時には、まずはユーザーに向かって「こう使ってほしい」という言葉が聞きたかった。 それは「注文」であって「特徴」ではないけれど、特徴というものは、目的だとか、ユーザーへの注文抜きの、単独で語られてしまうと、 どこか他人行儀に聞こえてしまう。エンジニアは、これから発売される製品にとっての「一番
前職の頃からよく言うフレーズなのだが、受託をずっとやってきたエンジニアが面接に来た時に、「誤解を恐れずに言えば」という前置きとともにこういうことを言うことがある。 「サービスの開発は退屈ですよ?」 Facebookやtwitterや、若年層向けの携帯SNSや、それに従属するソーシャルアプリのような鬼のような成長をするサービスはよくわからないが、それ以外の従来からある、数多くのWebサービスにおいてエンジニアに求められるものは、如何に目の前の日々レガシーになっていくコードを安定的にメンテナンスしていくか?というサイクルになる。 安定成長するネットビジネスは「ストック型」である。お客様がそのサービスを使い始めて、使い終えるまでの期間を生涯価値として、今まで開発したコードで「サービス」を利用する。 その生涯価値がマルチスレッドのように重なることで、毎月安定的にユーザーが増えて行く仕組みである。と
新年、明けましておめでとうございます、M.S.です。 ここ10数年は、毎年元日を迎えるたびに、閉塞感のなく、常に変革する業界で働けることに喜びを感じています。われわれの業界は現在、20数年前、雨後のたけのこのようにゲームソフトハウスが出来て、その後統廃合を繰り返したゲーム業界の状況に酷似していますが、われわれの業界が、現在のゲームと同じく、世界と比肩するレベルになるかどうかは、向こう数年で明らかになるでしょう。 この(日本の、狭い)BtoC業界では、現在エンジニア転職市場でのミニバブルが起きているため、最近はよく「○○の会社が待遇がいい」「いや、こっちのほうが...」と、個人での待遇に一喜一憂する人を見かける事が特に多くなりましたが、そもそも企業家ではなくサラリーマンエンジニア(フリーを含む)として、日本(の企業)で働くことを選んでいる時点で、金銭的な待遇などたかが知れています。で、あるな
2002年、当時設立したばかりの会社に入り、何もない状態から、コンテンツとシステムを作り続け8年が経った。日々、試行錯誤しながら、それなりに会社も大きくなり、まだ、大成功とは言えないけど、それなりにうまくやってきたつもりだ。 しかしながら、その8年という短くはない時間の中で、色々な課題や問題が発生し、その時々正しい選択をしてきたつもりだったけど、反省点も多い。もう一度スタートアップに参加するとしたら、やり直したいところや、もっと早くこうしていれば良かったというところがたくさんある。 そんなわけで、次の挑戦のときに忘れないように、また、もしかして誰かの参考くらいになればと思い、メモっておくことにした。1 まず、反省点の前に、何をやっているのかというのを簡単に。 ビジネスとしては、英語e-learningのWebサービス(ネットを使った英語のお勉強)をASPな形で、企業や大学などに提供している
Latest topics > 職場環境 宣伝。日経LinuxにてLinuxの基礎?を紹介する漫画「シス管系女子」を連載させていただいています。 以下の特設サイトにて、単行本まんがでわかるLinux シス管系女子の試し読みが可能! « デフォルメが下手なのは、見る目が無いって事なんだよね、何事に対しても。 Main ワークライフバランスの前提にある幸福観 » 職場環境 - Oct 02, 2010 最近、僕は「自分って幸せだなあ」と思うことが多いです。このエントリでは、仕事の面におけるその理由を考えてみたいと思います。 さて、僕は今の職場環境が気に入っている。給与面で自分は不満を感じていないし、空気も好きだ。要するに幸せだと、自分の主観では思ってる。 須藤さん(現社長)は就活?の時にGoogleやはてなを見学して、ブースに区切られた上でヘッドホンまでしてるような環境を見て「こういう所では働
昨日、 人生の転機 - Rails で行こう! の中で「ソフトウェア作りが嫌いだ」と言い切ってしまったことが引っかかっている。 私の職業生活でもっとも多くの時間を注いだのがソフトウェア作りだ。その作業に対して、実際のところ、好きとか嫌いとか一言で割り切れるはずがない。複雑な感情を持っているというのが正直なところだ。 私の職業プログラマのとしての最大の欠点は、ソースコードに対して強い美意識を持たずにいられなかったところだろう。生来の生真面目な性格が災いし、私の基準で美しいとはいえないソースコードを敵視しすぎた。 簡単な例を挙げよう。 うるう年を計算するアルゴリズムを考えてみる。うるう年とは、「4で割り切れて、かつ100で割り切れない年。ただし、400で割り切れたら、やはりうるう年」である。 def leap_year?(y) (y % 4 == 0) && ((y % 100 != 0) |
ある程度の年齢を迎えたプログラマが抱える悩み ある程度の年齢を迎えたプログラマが抱える悩みに、「若手のプログラマと比べて、どうやって価値を出していくか」という問題があります。これは言い換えれば「同じような生産性であれば、相対的に給料の低い若手のプログラマに置き換えられてしまうのではないか」という悩みです。 この問題のひとつの解決策は、プログラマ以外の仕事のポジション(たとえば管理職など)に移ることですが、他のポジションには向いていない、まだまだ現役でプログラマをやりたいという場合にどんな戦略があるか考えてみました。なお、後述するように、以下に挙げた戦略は相反するものではなく、組み合わせが可能です。 エキスパート戦略 この分野ではトップクラス、というレベルの専門性を身につけ、その分野に特化してキャリアを築くという戦略です。たとえば、ネットワークやセキュリティといった分野で一流と認められる専門
「京都オフィスを3倍に増床する」というプレスリリースが出ましたが、はてなはいま変革の時期にあります。2008年に京都へ移ってきて2年半が経ち、その間メンバーの採用や入れ替わりもありましたが、7月から実質的に新体制で新しい戦略に向かって進み始めています。良い機会ですので、今後はてなのサービスを提供していくにあたって、最低限守っていきたいことを紹介したいと思います。 使って満足 使って安心 速くて安定したサービス 最低限この3つを守っていきたいと思います。 1. 使って満足 まず第一に「使って満足」。ユーザーの皆さんに使って満足して頂けるサービスであることが基本中の基本です。もちろん今までもこれを心がけてやってきましたが、改めてこの「使って満足」を一番の基本に置きたいと思います。 サービスを長く提供していると、ユーザーさんとの距離や感覚がだんだん離れてしまう事があります。ふと気付くとサービス提
今年のはてなサマーインターンが終了しました。インターン生が開発した6つの新機能もリリースされ、好評を頂いています。最後に残った6つ目の新機能「はてなブックマークのTwitter連携をさらに強化!」もいよいよ来週出ることになりました。 インターン参加者の体験レポートもなかなか熱いです。 今年もはてなインターンが精神と時の部屋状態だった件 - SELECT * FROM life; はてなインターン2010に参加してきました - ✘╹◡╹✘ たべのログ 夢にまで見たはてなサマーインターンに参加してきた。 - ただのらくがき帳。 はてなインターンに行ってきた - 備忘録 今回は今年のエンジニアインターンの中で参加者に向けて僕が話した内容を紹介したいと思います。 技術は人のためにある エンジニアに向けて僕が強調したのは「技術は人のためにある」ということです。 インターンで技術力の点数をつけたり順位
はてなのコーポレートページを少し新しくしました。一番の変更点は、先日社内で決めたミッションを明確に掲げたことです。 会社情報:はてなのミッション - はてな はてなは「T型コミュニケーションを促進する」こと=「人と人とのコミュニケーションを促進し、価値ある情報をより多くの人に届ける」ことをミッションとして、これからもサービスを提供していきたいと思います。T型コミュニケーションは社内の造語で、人と人とのコミュニケーションを促進する横棒と、そこから生まれる価値ある情報を第三者に届ける縦棒を組み合わせて「T型」としています。 ミッションの明文化が必要になった そもそもの背景として、なぜミッションを定めるという話になったかというと、これから新しいサービスをより大きな規模で作っていきたいからです。これからの成長を目指してサービスを作っていきたいと思っているのだけれど、メンバーが増えてきて、なおかつ複
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