同人活動、はじめてすぐは、「自分もこっち側に来られた」という喜びにあふれていた。 自作の同人誌を手に取ってもらえるだけでも最高に嬉しかったし、そもそも、サークル参加できるだけでも嬉しかった。 それほどまでに、今まで、頒布する側になるまでは、サークル参加というものに強い憧れがあった。私は一生出す側に回らない側の人間だと思っていたし、早ければ学生時代から始めるであろう同人活動を、社会人になってから始めた、所謂遅咲きタイプの人間なのだ。遅くとも、こっち側になれただけでも、十二分に幸せだった。 しかし人間、徐々に欲が出てくるもので、「もっと絵がうまくなりたい」「もっと実力がほしい、そしたらもっとたくさんの人に手に取ってもらえるのではなかろうか」 と欲目が出てくるのだ。すごく浅ましいな、とは思う。今現在、まだ同人活動初心者とはいえ、頒布数は順調だと思う。 しかし、上達したいという気持ちや、自分よりも