国の重要文化財である東京・日本橋には、上空を通過する首都高が景観上の問題だとする意見が存在。首都高の地下化が進められようとしています。しかし「日本」として守るべきは「日本橋の景観」ではなく、「首都高の景観」ではないでしょうか。 首都高は本当に醜いのか? 2016年1月5日の日本経済新聞朝刊に、「東京・日本橋の首都高高架 特区使い地下化」という注目すべき記事が掲載されました。 それによると、国交省や東京都は国家戦略特区の事業と位置づけ、この3月周辺の再開発と一体で、首都高・竹橋JCT~江戸橋JCT間の地下化について都市計画決定の手続きに入るとのこと。事業費は約5千億円とされています。 日本橋から見た首都高・都心環状線。建設時、用地買収などの手間を省くため、日本橋川の上空に造られた(2007年、清水草一撮影)。 国の重要文化財である日本橋、その上空を覆っている醜い首都高を地下化するなどして撤去