電機・自動車の解毒 電機・自動車業界に異次元のコロナ危機が直撃している。日本経済を牽引してきた二大産業だが、旧来のビジネスの常識が崩れる「Withコロナ・ポストコロナ」時代に勝ちきれる保証はどこにもない。コロナ戦禍を奇貨として、二大産業はものづくり原理主義からの脱却、国内製造業全体のリストラクチャリングという“解毒(デトックス)”に踏み切れるのか。 バックナンバー一覧 2012年以降相次ぐ社員の自殺や労災認定を受け、三菱電機は今年1月に再発防止策を発表した。だが、「問題と向き合っていない」「これで体質が変わるとは思えない」と、遺族代理人や被害者の見方は厳しい。日本の電機業界の優等生と見られてきた三菱電機で何が起きているのか。特集『電機・自動車の解毒』(全17回)の#10では、三菱電機の労務問題とその背景に垣間見えるムラ意識に迫った。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝) 「ブラックもクソも関係あ