ドメスティックバイオレンス(DV)防止などをテーマにしたシンポジウムが17日、熊本市内で開かれた。 登壇した社会学者で東京大名誉教授の上野千鶴子氏は、感染症流行や経済苦境など多くの不安を抱える現代社会で「女性が困難に陥るのは自己責任でなく、政治によって構造的につくられた人災だ」と指摘、弱い立場の女性に広範な支援が必要だと訴えた。 4月には「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が施行される。 上野氏は、助けを求められずに自分を責める女性たちを、日本の政治や社会が育ててきたと指摘。単なる「心の問題」として片付けず、「心のケア以前にお金や住まいなどの支援が必要だ」と強調した。
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