【ベルリン=黒沢潤】オーストリアからの報道によると、同国の極右政党、オーストリア未来同盟のイエルク・ハイダー党首(58)が11日、ケルンテン州の州都クラーゲンフルトの南部を車で走行中、交通事故で死亡した。 警察当局者の話では、ハイダー氏の運転する車が制御を失い、道路から外れて数回横転したという。ハイダー氏は頭部と胸を強打し、即死状態だった。事故の原因は不明。 ハイダー氏は1986年にオーストリアの極右政党、自由党の党首に就任。その後、同党からオーストリア未来同盟が分裂した。ハイダー氏はナチス党員の家庭に育ち、ナチス擁護発言で物議を醸した。1991年にはナチス称賛発言でケルンテン州知事を辞任したこともあった。