テレビドラマや漫画では、主人公がひとりでなんだかんだ話しています。でも、日常生活でひとりでいるときに、声に出して思っていることを話すことはないですよね。テレビドラマや漫画はフィクションですから、ストーリー展開に必要な台詞は、主人公がひとりでいるときにも声に出してお客さんに知らせてくれるけど、日常生活では誰も見ていないわけですから、その必要はないですからね。 小説では、「彼はそう思った。」と表現されることが多いですが、日常では、小説のようにストーリーの伏線になるようなことを明快に思うことは稀。たいがいは、その瞬間では、言葉にすると「むむう」とか「ううむ」とか、そんな感じの思い方をしている気がします。はっきりとした思いとして断定するのを先送りするというか。 小説のように、「そう思った」と断定するのは、少し時間が経って、出来事の背後にある事柄や、会話の意味なんかが理解できはじめてからの気がします