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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/jyoshige (36)

  • 内ごもり社会ニッポン - Joe's Labo

    先週、ドイツに出張してきたのだが、ハンブルグ商工会議所の課長さんから面白い話をうかがった。 企業フェアのようなイベントを企画して、貿易実績のあるアジア諸国の企業に参加を打診した ところ、マレーシアや中国韓国といった国からは待ってましたとばかりに、それぞれ50社以上 のエントリーがあった。 ところが、日からは〆切間近になって、ようやく10社ほどがエントリーしただけだったそうだ。 もちろんこれは震災前の平時の話。企業が営業を自粛する理由など何もない。 「いったい、日で何が起こっているのか」と、親日家の多いドイツ人は気で心配していた。 ついでにいうと、この手の話はけして珍しいものではなく、 「100億規模のコンペのオファーが来たのに、部署間でたらい回しにした挙句に不参加」 なんて話は大手企業ではたまに聞く。 よく「最近の若者は内ごもりだ」という論調があるが、少なくとも海外から見れば、日

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  • 貧困ビジネスマンを派遣労働者の代表と持ち上げる愚 - Joe's Labo

    こちらでも紹介されているが、今朝の朝日新聞朝刊が興味深い。 いや、問題の記事自体は二束三文の価値もないのでわざわざ買って読む必要もないが、 そこに浮かんで見える人間関係が実に面白い。 恐らく(金子勝センセイを除く)すべての経済学者やエコノミスト、そして当の派遣労働者 の過半数まで反対している派遣法改正について、例の竹信さんがそっち系のユニオン の方を登場させて「派遣を禁止すれば派遣切りはなくなるんだ」的なことを今さらながら 言わせているのだが、見事なまでに滑っている。 まあ気持ちはわからんでもない。 必死にデモや派遣村でアピールしてきたにもかかわらず、当の派遣労働者から無視されて いるとはっきりしたわけだから、反論しないと今後の商売に障るのだろう。 はっきりいうと、派遣切りというのは共産党やこの辺の活動屋さんが、 直接雇用3年ルールの厳格化等の後付け規制強化を引きだしたことによる人災 みた

    貧困ビジネスマンを派遣労働者の代表と持ち上げる愚 - Joe's Labo
  • 今見ると、「日本以外全部沈没」は実に素晴らしい映画だ - Joe's Labo

    全然大した話じゃないのだけど、先日たまたま鑑賞した「日以外全部沈没」という映画 について紹介。この映画、知ってる人も多いと思うが、日映画にしては割とそつなく まとまっていた「日沈没」のパロディ作品。 要するに日以外が全部沈没して、日に逃げてきた世界各国の人々の悲喜こもごもを 皮肉たっぷりに描くわけだが、これが実に小気味よい。さすが「イカレスラー」の川崎監督。 ただ、僕がわざわざ3年前の映画についてここで書こうと思ったのは、今見るとその ブラック度が飛躍的に高まっているから。以下、劇中より意訳。 日の総理「そういえば、北方四島、全部沈んじゃったねえ、残念だったねえ」 元ロシア大統領「何言ってるんですか、元々あそこにロシアの島なんて一つもありませんよ」 中韓の元・元首「いやあ、ちょうど神社にお参りしてきたところです!日最高!」 元国連事務総長「おまえら、歴史はどうした?」 中国

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  • 2020年、日本が破綻する日 - Joe's Labo

    既に各所(こことかこことか)で職の方が取り上げているので、いまさらながらという気も するが、ブログ読者向けに紹介しておこうと思う。 『世代間格差ってなんだ』の共著者である小黒氏の新刊だ。 世代間格差という大きなテーマに沿いつつ、財政と社会保障の課題と改革の方向性について 解説する。 書も指摘するように、日の財政が急速に悪化している原因は、増大する社会保障給付に ある。75年、給付12兆円、保険料収入10兆円に過ぎなかった社会保障予算は、07年には給付 91兆円、保険料収入57兆円の規模にまで拡大し、公費で負担しなければならない差額は34兆円 にまで拡大した。 しかも、この差は、毎年約1兆円ずつ拡大すると予測されている。 医療や年金といった社会保障の見直しもせず、かといって保険料引き上げや増税による財源確保 にも手をつけないことで、何が起こっているか。 聖域なきコストカットの対象とさ

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  • 雑感@中国人船長釈放 - Joe's Labo

    僕が二十歳の頃、初めて海外旅行に行った先はインドだった。 友人とホテルに入る時、従業員にチップを要求されて、まあお世話になるからと払った僕の ところには、翌日からも理由をつけてはしつこくたかりにきた(しかも、金額が上がる)。 断った奴のところには二度と来ない。 それやこれやを通じて、バックパッカーとしてユーラシア横断する頃には、主張しないと 徹底的にカモにされるのだということを肌感覚で理解していた。 良し悪しでは無くて、一部の先進国以外ではそういうルールになっているのだから仕方ない。 もっとも、たいがいの日人もそんなことは百も承知だろう。 総会屋にお金払えば、来年はどうなるか。 不良にカツ上げされてお金出したら、次に会った時にどうなるか。 駄々っ子のおねだりに負けてオモチャを買い与え続けたら教育上どういう影響があるか。 誰だって知っていることだとは思うが、日にとって不幸なことに、そうい

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  • 有期雇用の必要性、あるいは司法修習生の就職対策について - Joe's Labo

    日弁連が有期雇用契約の制限を提言するそうだ。 あまりにも荒唐無稽な内容なのでギャグで言ってるのかと思ったら、結構気らしい。 何が何でも正規雇用が原則だという共産党や(一部の)労働系の弁護士センセイのご尽力の おかげで、契約社員であっても3年経ったら雇用主責任が発生するという判例が出来てしまって いる(面倒なので、この人たちは以下“サメ”と呼ぶ)。 というわけで、企業は請負や派遣といった形で雇用してきたのだが、サメ達は 「それは偽装請負だ!」「派遣も3年経ったら直接雇用にすべし」 といってそれらすべての芽を摘んできた。 215人の偽装請負を指摘され直接雇用に切り替えたものの、3年待たずに雇い止めにする ダイキン工業は、上記の構図の縮図である。ダイキンでは10年以上も働いていた労働者が いたそうだが、サメ達が「有期雇用を規制しろ」とやったために失職してしまったわけだ。 先日、社の事務系派遣

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  • たまに遊びに来るくらいがちょうどいい国、日本 - Joe's Labo

    先日、香港の金融機関で働く友人と久々に事した時のこと。 彼は元々は東京勤務で、経済系メディアに何度か露出したこともあるやり手だが、リーマン 危機後に海を渡った。海外まで出稼ぎに行かなきゃならないのも大変だな、と勝手に同情 していたのだが、話を聞くと全然逆で、今が一番充実しているそうだ。 「そりゃそうだよ、所得税が17%のフラット税制なんだから」 社会保障の差も大きい。香港には世界中からエリートが集まるが、彼らは若く自由な香港で 働くことにより「老人による若者の搾取」という先進国共通の現象を回避している。 そして、第一線を引くと同時に帰国して、母国の社会保障の受け手に回るわけである。 ちなみに、世界中からやってきてガンガン稼いでくれて、将来の社会保障の世話を焼かず ともよい彼らは、香港にとっても上客らしい。 これが日の30代サラリーマンだと、30%程度の所得税を負担しつつ、約15%の年金

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  • 共産党という名の貧困ビジネス - Joe's Labo

    「大企業の内部留保」でさんざん雇用問題の議論を迷走させてくれた赤旗が、選挙前に また妙な話を言いだしている。なんでも、日の法人税はいろいろな隠れ優遇策があって むしろ引き上げるべきなんだそうだ。 騙される学生がいてはいけないので簡単に解説しておこう。 仮に、ある会社が日アメリカの事業所で1億円ずつ稼いだとしよう。 日で2億円を確定申告すると8千万円の法人税が発生するが、アメリカでも2500万円ほどの 法人税が発生する(法人税率をそれぞれ40、25%とする)。 このままだと明らかな二重課税なので、海外で支払った分は“外国税額控除”として ここから差っ引くことができる。つまり、結果的に日国に払う税額は5500万円だ。※ 当然、海外展開している企業(つまり海外での売り上げの多い企業)ほど経常利益に対して 納める税の額は低くなっていく。 海外売上比率が7割と言われるソニーのような会社を引

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  • 祝・新卒バブルの崩壊 - Joe's Labo

    文藝春秋7月号、パナソニック大坪社長の「わが打倒サムスンの秘策」がなかなか 興味深い内容なので一読をおススメする。 特に興味深かったのが、同社の新卒採用方針について触れた部分。 来年度新卒採用1390人のうち海外採用1100名というのは既報だったが、290人の国内枠 というのは日人枠というわけではないらしい。 日国内での新卒採用は290人に厳選し、なおかつ国籍を問わず 海外から留学している人たちを積極的に採用します。 このことは、現在の就職氷河期が一過性のものではなく、もはや永続的なものだという ことを示している。リーマンショックと共に円安バブルも崩壊し、それまで辛うじて 維持できていた日型雇用が詰んでしまったので、とりあえず入口から切り替えますね ということだ。景気回復しても国内の雇用は大きくは増えないだろう。 もっとも、これは日人として喜ぶべきことだ。なぜって? 「自国企業がよ

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  • 最後の世代から、最初の世代へ - Joe's Labo

    なんでも、うちの実家近所の寺の住職(80代)が入院し、あたりの老人たちの間では 「死んだら誰が読経してくれるんだ」という話題でもちきりだという。 なんだか冗談みたいな話だが、これは地方の質を表していると思う。 ちなみに跡取りはいないから、寺自体が今後どうなるのかわからない。 もともと世襲や帯を認めている宗派は少なかったが、なし崩し的に多くの寺がそうなっていて、 一般的な自営業同様、多くが後継者問題を抱えている(拙著「アウトサイダーの時代」でも少し触れている)。 地域共同体と一体化していた檀家制度は、共同体と時を同じくして崩壊するだろう。 戦後、医療の進歩で乳幼児死亡率が低下し、若い人口が急激に増えた。そして、養うべき高齢者も 子供も少ない人口ボーナス期がはじまり、日は高度成長期を迎えた。その中で第一次産業から 二次産業への移動が起こり、若い労働力は地方から都市へ向かった。 この過程で

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  • 「パンとサーカス」は無料ではない - Joe's Labo

    先日のアエラ特集(及び先のエントリー)にはネット以外からもいろいろなレスポンスがあって、 あちこちでこの話をした。やはり「財政がこのままじゃいかん」という危機感が高まっているのだろう。 既に世論の潮目は変わったのだ。 文藝春秋5月号「あと4年、財政と年金は同時に破綻する」のように、 ぼちぼち具体的リミットもつぶやかれ始めている。 基的には、増税か社会保障のカットか、あるいはその折衷という道しかない。議論はここから スタートすべきだ。 (というわけで、とにかく消費税35%にしろという気はないし、消費税にだけこだわっているわけでもない) ところで、日ごろは自助努力の大切さを伝道しているような人なのに「社会保障給付のカットはダメだ」 という人がいたのは面白い。 どうやら自分が貰うことになっている分は既得権として認められるべきで、そこから漏れちゃってる人たち は自分で何とかしろということらしい。

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  • 今どき「残業、全国転勤あり」の環境で働きたがる方がおかしい - Joe's Labo

    男女の別によるコース別採用というのは禁じられているものの、それは今も変わることなく存在し続けて いる。「男は総合職、女は一般職」というのは、日型雇用の伝統的住み分けだ。 年功序列と言ってもみんなにポストをプレゼントするわけにはいかないので、年功だけ積んで序列を貰わずに “名誉除隊”してくれる費用対効果の高い兵士は必要。 同時に、終身雇用の掟である全国転勤というのは、どちらかが家庭に専念しないとなかなか維持できない。 という事情で、日型雇用の中には男女の身分差というものが根強く残されている。 日男女間の賃金格差が、イランやフィリピンより大きいのはこれが理由だ。 ただし、日型雇用は崩壊のプロセスにある。 こうなると昭和型の住み分けが崩れて多様化が始まるのは当然だろう。 来、長時間残業や全国転勤といった滅私奉公は、まあ全否定はしないけれども、それを良しとするのは ごく一部の人間だけで

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  • 日本型雇用の終焉と、その意味すら理解できない政治 - Joe's Labo

    内閣府の研究チームが、年功序列、終身雇用といった日型雇用の崩壊を公式に認めた。 まあいろんな論者が以前から指摘していたことだが、公的機関がこういった調査結果を発表すること には意義がある。 内容について少しフォローしておこう。 35歳未満の若年層の流動化が予想外に進んでいる点はサプライズだった。 もっとも、賃金カーブの推移を目の当たりにすれば、こうなるのは当然の結果ではあるが。 賃金カーブの低下を指して「中高年も賃下げされている」と屁理屈を述べる労働組合関係者が たまにいるが、中高年は賃下げされたのではなく逃げ切ったというのが正しい。 90年頃、「若い間は辛抱辛抱」と言い聞かせて頑張った元若者は、20年近く経って、かつての上司・先輩より 3割以上も給料が安い結果に終わったということだ。 バブル崩壊後に、年功ではなく働きに応じて支給する仕組みにシフトしておけば、彼の生涯賃金は もう少し多か

    日本型雇用の終焉と、その意味すら理解できない政治 - Joe's Labo
  • 左派政党は没落したのではなく、もともと存在していなかった - Joe's Labo

    “戦後”というキーワードでくくられがちな現代を、統計データからいくつかにわける。 興味深いのは、社会保障システムがボロボロで貧乏人であふれていた印象のある終戦直後というのが、 実はもっとも格差の少ない時代だったということ。でも、これはよく考えてみれば当然だ。 戦前は華族、財閥という真の富裕層がいたけど、終戦という革命によってそういった人たちは一斉に没落。 都市部の中間層と農村を中心とした一次産業の格差も、前者が壊滅することでほぼ消滅。 というわけで、すごく平等な社会が焼け野原に実現してしまったわけだ。 そう考えれば「希望は戦争」というロジックも、あながち間違いとも言い切れない。 だが書の最大の魅力は、戦後日の格差構造に踏み込んでいる点だ。 社会党、共産党といった革新政党は、既に50年代から大企業・官庁の労組を最大の支持基盤としていた。 しかも、70年代以降、中小零細企業の労働者からの支

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  • 内定取消しは美しい日本の文化 - Joe's Labo

    日経ビジネスオンラインのこの連載が熱い。 内容については結構生々しい話でびっくり。 でもまあ、内定取り消しなんて実際そんなものだろう。だって、それはあってはならないことなのだから。 解雇にしてもそうだが、それは日においては基的に認められていないことだ。 日は世界に冠たる終身雇用の国である。解雇はもちろん、賃下げも事実上不可能というとても美しい社会だ。 異論はあるかもしれないが、少なくともそういう建前で動いている以上はそうなのだ。 だから、闇に潜るしかない。窓の無い部屋に閉じ込めて軟禁したり、圧迫面談で自己都合の退職(あるいは辞退)に 誘導するというのは、これはもう美しい日型雇用を守るための伝統行事みたいなものなので、 事故にあったようなものだと思って諦めよう。 ちなみに、当のブラック企業なら建前なんて気にしないから、しちめんどくさいことなんてやらずに 「おまえクビだ」で終了。離職

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  • 公務員労組が最強である理由 - Joe's Labo

    僕は常々、規制強化で雇用問題が解決すると思っている厚労省やそのOB、公務員労組の人って、 なんでこんなに頭が悪いんだろうと同情の目で見ていたのだけど、このたび公務員労組が 率先してゼネスト入りしたギリシャを見ていて、その理由に気づいてしまった。 一言でいうなら、馬鹿になったほうがトクだから。これだけの話なのだ。 いつも言っているように、大手企業の労組はユニオンショップなので数は多いが、実際には社内の 一部門的な存在であり、労使交渉や春闘と言ったってやれることは限られている。 終身雇用という途中下車の無い船の中での話なので、船の運航の妨げになるような要求は不可能だからだ。 その点、公務員労組は最強だ。とりあえず以下を見てほしい。 彼らが世界最強である理由がおわかりいただけると思う。 【配当】 ・民間の労組 削ると株価が暴落、市場から資金も調達できなくなる。 ・公務員の労組 国民からいくらでも

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  • 「産めよ増やせよ」は長続きしない - Joe's Labo

    イランが独身女性の一部国営企業での就労を制限しているそうだ。 近年、出生率が急激に低下したため、「はやく結婚して道徳的・宗教的義務を果たせ」 ということらしい。社会の成熟度は、女性の労働環境を見ればすぐにわかる。 封建的社会から女性の社会進出が一定程度進むと、出生率や既婚率が低下する傾向 がある。男女の役割分担がボーダレスになり、結婚や出産の機会費用が高まるためだ。 改革の方向性としては、共働きや就業支援などによってそれらのコストを下げるしか ない。つまり、ボーダーレス化をさらに強力に進めるわけだ。 雇用について言えば、やはり流動化を進め、封建的家族モデルを薄めることになる。 キャリアに1,2年穴が空いても後からいくらでもリカバーできる制度に変えていく こと、休職後も復職しやすくすること、そして、男性も育休を取れるような仕組み にすることだ。 北欧諸国は上記のような施策によって出生率の反転

    「産めよ増やせよ」は長続きしない - Joe's Labo
  • 「良い就職先」とはどこだろう - Joe's Labo

    良い就職先について、ちょっとだけ考えてみた。 7,8年前、僕がまだサラリーマンをやっていた頃、後輩にそういった質問をされて、 (国際競争が無いから)その時は「新聞社」と答えたが、いまや斜陽産業の代表に なってしまった。 5年ほど前、何かのインタビューで同じ質問をされた際は「テレビ局」と答えたが TBSは数年前から新卒は別会社採用だし、日テレなんて新しい賃金規則に切り替えた。 (もちろん、賃下げが目的だ) 結局のところ、今後数十年間、この日において安定的に成長するという会社は ないのだろう。メディアのような規制産業なら潰れはしないだろうが、日経済 自体がほとんどゼロ成長な以上、(どんなに弄ってもベースは年功序列なので)今から 入っても良い目は見られないはず。 ただし、こういう悲観的な視点は、「新人として日型雇用の世界に入る」という 積み上げ式で考えたものだ。1年か2年ごとの短いスパンで

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  • なぜ正社員は会社での飲み会に参加するのか - Joe's Labo

    面白いコラムがダイヤにアップされている。 執筆者は知り合いだし、内容に異論はないのだけど、 別アングルからシンプルに考えると違った側面も見えてくる。 ここでいう正社員というのは、終身雇用契約により正社員村の村民 となった労働者のことで、契約単位は“人生”である。 彼らは「企業の永続的な発展」という点で、企業とほぼ完全に利害が一致する。 一方の派遣社員は最長でも3年の契約期間であり、企業との利害は一致しない。 一致しないのに就労できているのは、彼らは“時給”というきわめて流動的な単位 で契約しているためだ。 人生と時給という観点から見れば、飲み会の意味合いも大きく変わってくる。 村民からすれば村の行事に出て親交を深めておくことはそれなりのメリットがあるが、 真っ先に雇用調整されることが確定している季節労働者にとっては、そんなものは 文字通りの時間のムダである。 これが「派遣社員は正社員との飲

    なぜ正社員は会社での飲み会に参加するのか - Joe's Labo
  • 裸の王様 - Joe's Labo

    土屋プロデューサーのインタビューをふと思い出した。 例の「テレビはバカに見せるもの」というヤツだ。 テレビらしい割り切りぶりだと思ったが、一方で昨年、ゴールデンの 視聴率でNHKがトップを取ったことが話題にもなっている。 中身の薄いバラエティが敬遠されたわけだから、少なくともゴールデンの 視聴者は民放が思っているほどバカではなかったということだ。 ところで、同様のことは書籍についても言えるだろう。 「分かりやすい」というのと「中身が無い」というのは違う。 そもそも、書き手の頭の中には、何かしら伝えたいモノがあるはずで、ジャンルが 何であれ、とはそれを伝えるための手段であるはず。 そういうものがあれば、難解だろうが読みやすかろうが、熱のようなものが伝わってくる。 一方で、とりあえず話題にはなるでしょう的な対談や、ほとんどライターが やっつけたようなは、手に取った瞬間、死んでいるのがすぐ

    裸の王様 - Joe's Labo