真冬の風物詩でもあり、流行のピークを迎えているインフルエンザ。学校や職場でマスクをする人も増えてきて、日本全国を見渡すと学級閉鎖を余儀なくされている地域もあります。空気が乾燥しやすい季節でインフルエンザに限らず、ノロウイルスなどの細菌・ウイルスによる感染症の警戒ムードが高まっています。 一方、インフルエンザやノロウイルスのように突発的なニュースにはなりにくいものの、厚生労働省の調べによると成人(30~64歳)の7~8割がかかっているとされる感染症をご存じでしょうか。それは「歯周病」です。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中でも強く訴えていることのひとつが、歯周病の予防と治療の重要性です。 歯が抜けるだけではない!? 歯周病が及ぼす影響 そもそも歯周病とは何でしょうか。耳にしたことがあっても、正しく知っている人は少ない