公式ファンブック「ヴァイオレット・エヴァーガーデン クロニクル」に収録された、渡邊さんが背景を手掛けたイラスト。空や草原を繊細な筆致で描いている 昨年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、同社のさまざまな作品で美術監督を務めたクリエーターが犠牲となった。渡邊美希子さん=当時(35)。現在全国で公開中のアニメ映画「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、日常の光景や自然の美しさを追求し続けた彼女の遺作となり、エンドロールにその名が刻まれている。 ■京アニ美術けん引「毎日の景色が教材です」 美術監督は、作品の世界観などをくみ取り、建物や風景を始めとする主要な背景を描き、映像の雰囲気をつくる。渡邊さんは2008年に入社。京アニでは早めの6年目に、アニメ「境界の彼方」で初めて美術監督を務めた。 関係者は「彼女が入り、京アニの背景が強くなった」と語る。雨が上がり、葉先の水玉が輝く植物。夕焼け
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