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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/jyoshige (36)

  • 民主党は派遣使っちゃダメでしょう - Joe's Labo

    朝日新聞によると、長さんが年金問題調査で派遣を使うらしい。 登録型派遣を廃止しようとしている政権が使っちゃダメでしょ。 「ダメなのは製造業だ、一般事務はいいのだ」というロジックも無理がある。 連立相手の社民党にいたっては、マニフェストで「有期雇用の規制」自体を 掲げてもいる。 要するに、現政権の雇用スタンスは「正社員で行こう!」というものなのだ。 「大丈夫、それで行けますから!格差は全部、規制緩和で生まれたものですから!」 というプロパガンダで政権とったわけだから、僕みたいな積極的流動化論者からすると 「だったら派遣なんて使わずにそれやってみてよ」と思うわけだ。 (社民党は無視して)6万人をすべてパートで集めるとしても、それ自体、専門部署を 作らねばならないほど膨大な作業量だろう。 年間15000人として、大手メーカー一社分の雇用を管理するわけだから。 そもそも、それだけの数を採用できる

    民主党は派遣使っちゃダメでしょう - Joe's Labo
  • 就活って何だ - Joe's Labo

    JR東日から電通まで、大手15社の人事部長たちのインタビューが脈絡なく続く。 最後のあとがき的部分以外は、ほぼ全編そんな調子で、各社の比較も分析もまったく 入っていない。一見すると、すごく“不親切”な作りである。 が、これが結果的に、非常に中身を濃くしている。 人事部長たちは各社ではなく各人として、それぞれの就職活動へのスタンスを語る。 一次面接から最終面接までの流れや、評価ポイントなどはもちろん、就職とは なんであるかという根源的なテーマに触れる人もいる。 当初は会社のパンフレット並みにチープな内容を危惧していたが、その点は杞憂 だった。これは恐らく、著者がある程度の分量のインタビューをした上で 会社を背負った部分をカットし、その他の点はできるだけ生のまま残したのだろう。 結果、生の就職活動観だけがうまい具合に残されている。 ふと、想田和弘監督のドキュメンタリーを見ているような気分にな

    就活って何だ - Joe's Labo
  • メディアは変われるか - Joe's Labo

    経済への処方箋として、構造的な課題にメスを入れ、潜在的な成長力を高める という点に異論がある人はまずいないだろう。 構造改革が先か、まず脱デフレが先かといったアプローチの違い程度だ。 (ちなみに竹中さんは同時並行でやれというスタンスで、ちょっと変わっている) そういう意味では、モリタクというのは非常に特殊な経済学者で、そういう改革の すべてを否定する稀有な人材だ。 今回の日経BPのコラムを見ても分かるとおり、彼はいつもなんの対案も示さない。 とりあえず反対し、なにがしかの権威を叩いてそれで終わり!というスタンスだ。 かんぽの宿騒動の時なんて、「平成の大疑獄じゃないか」と大騒ぎしていたものの 何も出てこないとわかると完全に無視を決め込んでいる。 こういう人は他にもいないではないが、少なくとも主要経済誌からは締め出されて いる。彼らは独自のフィルターを持っていて、質的に問題のある論は弾かれ

    メディアは変われるか - Joe's Labo
  • 職業訓練なんて誰も求めちゃいない - Joe's Labo

    補正予算で6000億以上拡充された「緊急人材育成・就職支援事業」だが、 民主党が来年度以降の分について見直しをかけるようだ。 以前も述べたとおり、この予算は前政権が「とりあえず、何かやらなきゃ」 というだけの理由から積み上げただけのハリボテだ。 実際の政策効果も、惨憺たるものである。 この事業は、雇用保険を受給できない失業者に対し、 職業訓練期間中の生活費を月10万~12万円支給するもの。 7月中旬にスタートし、3年間で30万人の支給を見込む。 しかし、8月末現在で受給が決まったのは約980人。 このペースだと3年間の受給者数は3万人程度にとどまる。 同協会幹部も「30万人はとてつもない数字」と目標の達成が 困難なことを認めている。 週刊文春9.17号は、余った予算が国債で運用されている実態を報じている。 (まあ寝かしておくのはもったいないという理屈はわかるが) 同誌では、不人気の理由とし

    職業訓練なんて誰も求めちゃいない - Joe's Labo
  • トヨタ労組 as No.1 - Joe's Labo

    先週号なのだが(書こうと思って忘れていた)週刊新潮で面白い記事を見つけた ので紹介。 ご存知、トヨタ労組出身の直嶋経産相。 昨年、新宿の億ションをキャッシュで買ったらしい。 この人、労組の専従職員⇒自動車総連と、典型的な労働畑一筋のたたき上げである。 こういう人が、ローン組まずに億ション買えちゃうわけだ。 中小企業の社長さんよりは、よっぽど資産家だろう。 さらに記事は、恐らく人がもっとも触れて欲しくない点にも触れている。 秘書はトヨタから派遣されているそうだが、その給与はトヨタ自動車労組及び 全トヨタ労組連合会から献金されている(第一秘書で月41万円、第二秘書で33万円)。 以上の点からわかることは二点。 まず、大手の労組はけして無産階級ではないということ。 「労働者vs経営者」の間にデジタルに線を引くのは間違っている。 そして、二点目は、少なくとも大手の労使は事実上一体であるということ

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  • 森永卓郎という日本の癌 - Joe's Labo

    日経BPのモリタクコラムは、読むと頭に血が上るので 読まないことにしているが、コメントにいくつも貼られて いたのでつい読んでしまった。 まず、フレクシキュリティの完全否定には驚いた。 今時、こういうスタンスの論者は他にいないのではないか。 既存左派だって条件付ながら、流動化に理解を示している 人の方が多いのだ。内容についても非常にバイアスがかかっている、 というより明らかな間違いがほとんどだ。 まず、「オランダが解雇規制が強い」なんて言っているのは 彼と辻元清美くらいのもので、地域の職業所得センターの許可が必要なのは その通りだが、違法解雇でなければ通常は認められるし、仮に無効とされても 金銭解雇自体は認められているから、実際のところは流動性は高い。 日の場合は、単に法律だけを見れば「2週間前に予告」すれば、民法上はいつでも 解雇可能となっている。だが実際には判例で解雇権濫用法理が形作ら

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  • 人生に正解はない - Joe's Labo

    日経ビジネスオンラインの藤原和博氏インタビューが面白い。 ぱっと見ただけで、ビンビンに響くフレーズが目に飛び込んでくる。 「人生に正解はない」 「お父さんと同じことをしても幸せになれない」 「必要なのは情報処理力でなく情報編集力」 当たり前の話だが、人生に「こういう風に生きなさい」という正解はなくて、 どう生きるかは各自で決めるしかない。 でも幸か不幸か、戦後日には 「新卒で入った会社で生涯面倒見てもらうのが一番お得」 という生き方が“正解”として確立してしまい、そしてある段階までは 実際そうだったと思われる(80年代半ばまでに就職した世代か)。 その後はご存知の通り、グローバル化、IT化、少子化で経済状況が変わってしまい、 今でも正解だと言えるのはメディアの一部くらいだろう。 じゃあどうするか。来そうであるように、自分でなんとかするしかないのだが、 残念ながら日教育システムには、

    人生に正解はない - Joe's Labo
  • 命の値段が高すぎる - Joe's Labo

    「医療がたいへんだぁ、たいへんだぁ」と騒ぎたいだけなら、岩波新書でも 立ち読みすればいいのだが、「何がどう問題でどうやって解決すべきか」に 関心のある前向きな若人には、書の購入を強くおすすめしたい。 書の流れとしては、小泉医療改革の総括によって、医療システムの構造的な 問題をあぶりだす。 一言でいうなら、それは医療という破綻確実なシステムへの、一大延命手術だった。 来、一時的な疾患を想定して作られた保険制度であるが、慢性化しがちな高齢者 医療の比率が増えれば、保険料をどんどん引き上げねばならなくなる。 65歳以上の人間を、15歳以上64歳以下の現役何人で支えるかを扶養率というが、 05年時点で3.3人。これが25年には2.0になることがほぼ確定している。 つまり中学卒業直後の少年少女まで動員して、二人で一人の 高齢者の各種社会保障を面倒見るわけだ。 著者もいうように、これはもはや実現

    命の値段が高すぎる - Joe's Labo
  • トヨタ型雇用モデルの崩壊 - Joe's Labo

    「雇用を守れない経営者は、腹を切れ」 なんというかすごく昭和的で、共産党から国民新党まで泣いて喜びそうな発言である。 ちなみに発言者はトヨタの奥田会長(文藝春秋99年10月号)。 と聞くと、ちょっと意外に思う人も多いかもしれない。 トヨタといえば下請けへの苛烈さに加え、期間工・派遣などの非正規雇用を使って 減産時に雇用調整するスタイルを確立した企業で、保守・左翼問わず、 構造改革否定論者からは“新自由主義”の代表みたいに言われている企業だ。 (この新自由主義という言葉が何を指しているのか全然わからないのだが、 どうも派遣切りのように「人を大事にしないこと」を指しているらしい) その家元がこういう日型雇用バンザイという発言をしているわけだ。 少なくとも雇用に関する限り、悪いのは日型雇用そのものだろう。 「新自由主義のせいでいっぱいクビになったのよ!」ではなくて 「日型雇用のせいでクビに

    トヨタ型雇用モデルの崩壊 - Joe's Labo
  • 崩壊するテレビ局の日本型雇用 - Joe's Labo

    テレビ局というのは、非常に古い年功序列制度を持っている。 中でも制作現場というものは、ああいう業界特有の徒弟制度的な古さも加わって、 そりゃあもう若者泣かせの世界らしい。 「城さんは『若者はなぜ3年で辞めるのか』なんて言われてますけど、 制作会社なら3年続けばいい方ですよ」 なんて言われたこともある。 もっとも、花形業界なのでなり手はいくらでもいたし、そんな中からたたき上げて 制作会社を立ち上げる猛者もいたりと、それなりに夢のある業界ではあったようだ。 ただ、最近はそうでもないらしい。 要するに、テレビ自体に以前ほどの魅力が無くなったのだろう。 まだまだ影響力は大きいとはいえ、激務薄給に甘んじるのは割に合わないというわけだ。 そういう意味では、 「人生の意味を考えない」のではなく、「冷静に考えたらやってられない」 というべきだ。 というか、激務薄給でキャリアパスの見えない仕事の意義ってなん

    崩壊するテレビ局の日本型雇用 - Joe's Labo
  • 派遣法を改正しても問題は解決しない - Joe's Labo

    今月に入り、チラホラとこんなニュースが漏れ聞こえてくる。 はったりだろうと思っていたが、どうやら野党は気で派遣再規制するらしいが…。 最悪、やるにしても正社員側の規制緩和とセットでなければ意味が無い。 これは既存社員の賃下げというよりは、一定の条件で金銭解雇などを認めることで 流動化を促すことが狙いだ。平たく言えば、 「正社員にしてくださいね、変わりに賃下げも解雇もしやすく法改正しますから」 という流れだ。 まあそれでも今やるのはかなり冒険だし、そもそも社民党が正社員の規制緩和に賛成 するとはとうてい思えない。 とすると、負担増を嫌う企業による一層の派遣切りが進み、需要が回復しても職自体が 戻ってこないだろう。 「雇用を守れ」と対案を示さずに口で言うだけなら勝手だが、社民党が言うと ジョークにしか聞こえない。 民主党には期待しているのではっきりいうが、社民党だけは切った方がいい。 目先の

    派遣法を改正しても問題は解決しない - Joe's Labo
  • 経済成長という病 - Joe's Labo

    うちのブログは団塊世代は見てないだろうからはっきり書かせてもらうが (いたら読み飛ばして欲しい)、僕は正直言って団塊世代が好きではない。 某公共放送局の団塊テーマの討論番組にキャスティングされたものの、危険視されて 外されるくらい好きではない(代わりに谷村新司が出ていた)。 嫌いな理由はいろいろあるが、その嫌な部分を煮詰めたようながこれである。 もう帯からして泣ける。 「いま、当に考えなければならないこと-崩れゆく時代の必読書」 なんだこの、当事者性のカケラも感じさせない説教臭いフレーズは。 昨年あたりから、保守層の一部に「そろそろ成長を諦めよう」的な意見が台頭しつつ ある。60前後の論者が中心で、論壇でも 『もはや成長という幻想を捨てよう』(佐伯啓思:中央公論12月号)などがぼちぼち 顔を出す。 要するに、自分たちはこれまで高度成長だナンだと競争に突き動かされ、大事なもの をいろいろ

  • 孫は祖父より1億円損をする - Joe's Labo

    世代間の受益と負担の格差を計算し、世代間格差を浮き彫りにする世代会計について解説。 「モノ言う若者の会」と今後発表予定の若者マニフェストの話も一部登場している。 (正確には、マニフェストはいくつかの団体の合同なのだが) ある程度、こういった問題について興味のある人には だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方 をお勧めしたいが、入門書としては書を幅広くお勧めしたい。 著者の言うように、問題の存在をしるきっかけになるはずだ。 内容については、バブル崩壊以降、日全体が痛みを伴う改革の代わりに、主に国債に 頼って次世代にツケを廻し続けた現状が延々と続く。 これでもかい、というほど続くが、事実なんだからしかたない。 そして受益と負担の格差は、今後生まれる世代と現在の老人との間で1億円近くにまで 拡大するとする。 ツケ回しの代表例は、04年の年金制度改革だろう。

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  • 城繁幸ブログ移転します。 - Joe's Labo

    doblogがいつまで経ってもアレなので、もうここに移転します。 別に文句を言う筋でもないけれど、IT企業としてWebサービスが 3週間ダウンし、復旧の見込み立たないって大丈夫? 会社としての信用に関わる問題だと思うのだが。 ところで、ここのアクセスは日に50件くらい。 一応J-casにもリンク貼ってもらったりはしているが、大部分の人は ここの存在に気づいていないと思われる。 ということで、ここ読んでいただいている人は、お暇でしたら ご自身のブログなりなんなりでさらっと書いていただけると助かります。

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  • 森永卓郎という生き方 - Joe's Labo

    最近、なぜかあちこちで「モリタクの二枚舌」について質問されるので、 簡単にまとめておきたい。 昔からそうだが、この人は登場するメディアによって言ってることが180度変わる。 サンプロやテレビタックル等の地上波では「正社員の賃下げなんてもってのほか」 と言っているものの、日経BPだと「正社員の既得権にメスを入れろ」という 当たり前の正論をこっそりと吐く。 彼はいつも「経営者報酬は倍に増えた、だから労働者は貧しくなったんですよ」 という階級闘争史観的ロジックを口にするが、もちろん今時こんなバカ丸出しの珍説 を気で言っているわけではない。日の経営者報酬が激安であること、そして そんなもん削ったって何の解決にもならないことくらい、しっかり理解している。 ちなみに倍に増えたといっても、 ①単に00年前後の不況時と比べた結果にすぎない、 ②株式持合いが崩れ、一定の経営責任が要求されるようになった(

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  • 残業禁止で困るのは… - Joe's Labo

    Unknown (野田一丁目。) 2009-03-02 23:21:22 探しましたよ。(笑)災難でしたね。 出世できないから生活残業!と頑張っていた一般社員も住宅ローンの返済に困る有様ですね。このまま公的な援助がなければ、今年の年末には派遣切り以上の騒動になるでしょう。 他人事ではないですが、派遣社員を鼻で笑っていた正社員たちが、もっと悲惨な目に遭うんですね。 残業代を当てにしてローンを組む奴がいけない、とでも言われるんでしょうが。 Unknown (氷河期戦士) 2009-03-03 22:05:02 残業禁止令・・・・私も出されました。 まあ、どうせガリガリやる仕事はほとんどないので、 最近はほとんど定時で上がっていますが。 >初任給から大きく上離れ していない若手はやっていけないはずだから。 そうですね。まあ、このご時勢になると「残業代込みで生活するような生活設計を立てるほうが間違

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