「床屋政談」のレベルを不当に低く評価しないで─22日都内で集まった床屋さんたちが、そんな緊急アピールを採択した。このところ政府与党関係者や有識者の発言レベルがあまりに低く「床屋政談」と揶揄される事例が多いことから、本来の床屋政談まで低く見られることを危惧してのアクションだという。 都内・高田馬場で200人を集めるパネルディスカッションを開いたのは、全国理髪師組合(本部:東京)。「ネオリベラリズムの台頭と知の消費財化時代における床屋政談」と題して斯界の論客5人を中心に議論を繰り広げたのち、 「床屋政談の質的向上を通し、本来のディレッタンティズムや社会の矛盾を鋭く衝く原動力としての床屋政談の価値を広く人々に再認識してもらおう」 との宣言を、出席者の賛成多数で採択した。 このところの床屋政談の価値下落は急だ。従来は床屋の専売特許だったものが、この一年で国務大臣や有識者会議参加者のあいだで公然とレ