小学校の体育の時間、ハードル走をしているのにハードルの前にくると、ピタリと止まる女子が学年にひとりはいたかと思うのですが、私は、ああいう呆れてしまうほどに運動の出来ない小学生でした。 給食が終わってひとり絵を描いていると「塩谷さん、お昼休みはみんなとドッジボールをしなさい!」と先生に叱られるし、でも参加すると「足手まといがノコノコ来たで……」と同級生からはガッカリされるしで、まぁツラい。さっさとボールを当てられて外野に行き、運動場の地面にひとりで絵を描いて休み時間が終わるのをじっと待っていました(社交性…)。 そんな時に出会ったインターネットで「ここは運動神経の必要ない世界だ!文字と絵だけで他人様と仲良くなれるなんて最高だ!」と感動してのめり込むわけですが、好きこそものの上手なれで、気がつけばインターネットで文章を書いたり自己表現をするという筋肉が普通のひとよりも少し発達し、それが仕事にな