1月3日に復路を終えた第93回箱根駅伝は青山学院大学の3連覇、史上4校目の大学駅伝3冠で幕を閉じた。かつては本戦出場もかなわなかった弱小チームをここまで強くした原晋監督。著書『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』でも触れている強いチームを作るうえでの監督の役割について明かします。 無事に箱根駅伝3連覇、史上4校目の大学駅伝3冠を達成することができました。これで、青山学院大学陸上競技部(以下、青学陸上競技部)も強豪校というポジションを確立できたのではないかと思います。 2015年の「ワクワク大作戦」、2016年の「ハッピー大作戦」に続き、今回の作戦名は、「サンキュー(3+9)大作戦」。このキャッチフレーズは、現体制になって9度目の箱根駅伝出場と感謝の気持ちからつくりました。選手たちは、この思いとともに、笑顔で駆け抜けてくれました。彼らは、2020年の