平成29年4月にJR東海の管内で発売された、戦傷病者後払となる往復乗車券の往片(三河安城→長崎)です。前回、前々回の記事で紹介した特急券に付随する乗車券です。 片道の営業キロが600キロを超える区間で、往復割引が適用されています。割引後の全額が後払で、旅客から運賃を収受しないため、原券C制のゴム印は押されておらず、出札担当者の意図を感じる秀逸な一枚です。右下の割引印章は[戦後復]となります。 戦傷病者は身体障害者割引の対象者であることも多く、戦傷病者乗車券類引換証の身体障害者旅客運賃割引欄に該当する戦傷病者については割引が適用されます。この場合、戦傷病者単独の場合は[戦後身]、介護者を同行できる甲種戦傷病者(戦傷病者乗車券引換規則第2条第2項第1号)で、本人の場合は[戦後障]、介護者の場合は[戦後介]となります。 往復割引の割引率は1割、身体障害者割引は5割ですから、身体障害者旅客運賃割引