魚の目:魚住 昭 責任総編集 ウェブマガジン魚住 昭 責任総編集 ウェブマガジン 魚の目は、小さくても、痛いし、根が深くて、しつこいです。「魚の目」は、身に 覚えのある人にとっては痛い、そうじゃない人にとっては痛快な雑誌をめざしています。ご愛読ください。 自決前、親友から届いた「弔辞」 抱き続けた沖縄への自責の念 「核の再持ち込み密約」を1994年に著作『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』で公表したものの、世の中からは黙殺された。若泉敬はまもなく、命を絶つ覚悟を親友に明かす。佐藤栄作首相の「密使」として密約を結んだとはいえ、沖縄を裏切ったとの思いが消えなかった。慰霊の旅を終えると、そのときは来た──。 本誌 諸永裕司 晩年は、それが口癖だった。 「余命」 国際政治学者の若泉敬は「密使」として1972年の沖縄返還を実現させると、死を見すえるようになる。 沖縄の人々を裏切って、核の再持ち込み密約を結