日本アイ・ビー・エム(IBM)は11日、東京都中央区の本社内に企業内保育所を開いた。同社が企業内保育所を設置するのは初めて。定員30人のうち、11日の開所日には20人の子供が入り4月には満員となる予定で、すでに待機児童が出るほどの人気だ。男性社員が子供を預けるケースもあり、育児に積極的に参加する男性“イクメン”の支援にもつながっている。 本社ビル1階に開所したのは「日本IBMこがも保育園」。開所式では日本IBMの橋本孝之社長が「社員の満足なくして顧客の満足はないとの考えから、職場環境を良くするために何が必要か議論し、その一つの答えとして保育園を設置した」とあいさつした。一歳男児を通わせる同社マーケティング部の古川久貴さん(37)は「父親の私が送迎しやすくなったことで、育児休暇中の妻は復職時期を早めることができた」と話していた。