Feminism in Japan A wiki resource for Japanese Feminism inspired by Tomomi and Norma's class Topics General Links Papers About this website
昔ちょっと問題提起だけしてそのままになっていたのだけれど、若干だけ考えがまとまったので書いてみたい。 (1)大学生の大衆化 若者の政治運動は昔から、というか世界的に見ても学生が主体である。学生運動が最も盛んだったのは明らかに1960年代だが、今と明確に異なるのは、その頃の学生は明確にエリートだったことである。少なくとも、「末は博士か大臣か」という周囲の期待を背負いながら受験勉強をしてきた世代である。「俺たちが将来の日本をリードするんだ」という意識が強く、また周囲もそのように期待していた時代には、政治や社会の問題に対して敏感に反応し、かつ行動することがある意味学生の証であるようなところがあり、また学生が熱く語る怒りや理想にも有り難味が感じられたのである。 しかし1970年代以降、大学の進学率は20パーセントを超えて大衆化し、一流大学の卒業生もほとんど平凡なサラリーマンになることが当たり前にな
「深夜のシマ猫Blog」の『バックラッシュ!』非難を読んでいるうちにふと連想したのは、まるで無関係っちゃ無関係なのだけれど、フェミニズムが(ある種の)男の子たちを抑圧した、という前提で書かれているとおぼしき更科修一郎氏のこの文章だった。70年代後半の乙女ちっく少女漫画が「少女幻想」という抑圧から、フェミニズムによって少女たちが解放されていく以前の表現、抑圧下で生まれた表現であるが故に、フェミニズムによって抑圧された男の子たちのための物語として機能したのだ。つまり、この時代の少女漫画が発見した少女の自意識と身体性に対する不安が、現代を生きる美少女ゲームユーザーな男の子の自意識と同期してしまったのだ。「『月姫』までの長い途─ぼくらのリアルと美少女ゲーム─」http://www.ann.hi-ho.ne.jp/cuteplus/ncp/coco01.html#004 そもそもこの文を読んだのはA
id:kmizusawaさんのエントリを読んで、というか、はてブコメントやそれについて言及したサイトを読んで感じたこと。 ネット上ではこれまでも「フェミニズムは男女平等といいながら、女の権利を拡張することしか考えていない」という批判をよく目にしてきた。まあ一番見た記憶があるのは「フェミニストはレディースデイや女性専用車両で女性が優遇されていることに対しては何も言わない」というようなものだけど。女性専用車両についてはそもそも導入された経緯として、痴漢被害者の多くが女性であり、また加害者の多くが男性である、ということがある。もちろん、それ以外のケースについても配慮は必要だと思うし、女性専用車両を導入したからといって解決される問題でもない*1。レディースデイ等については個人的にその恩恵にあずかることが少ない*2ので(たいてい水曜日とかだし)何とも言い難いが、メンズデイもつくれ、とかレディースデイ
他のジャンルもカバーできるような普遍的なものを目指すとしても今のところはやっぱりフェミニズムは世の中のあり方に対して「女性にとってどうか」ってのを第一に考える思想・運動なんだから、自分は不当な目に遭っている、世の中おかしいと感じる男性は、まずはフェミニズムの働きを当てにせず自分たちで世の中のあり方を問い直す思想や運動を立ち上げたほうが利益にもなるだろうし、面白いような気がする。 http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060712/p1 今になって、「フェミニズム」という立場から、そのようなことを平然と言えるのか? 私の記憶が確かならば、フェミニストが社会運動をして来た大義名分は「男女平等」であったように思うのだが。そして、そうであるならば、例えば女性が男性より不当に優遇されていることがあった時など、その不平等についても訴えなければならないはずでは? http:
休止前ですが、なんだか例の「バックラッシュ!」発売の余波か、いろんなところでジェンダー関連の議論が巻き起こってますね。せっかくなので少々コメントしておきます。 まずはこちら。 生物学とジェンダー学の対話 International Stem Cell Forum 東北大学の生命科学者、大隅教授のブログです。 コメント欄も含めてですが、正直言ってあまり生産的な議論になっていないように思えます。 まず最初に、 生物学者がジェンダー学者と何故対話できないのか これはよくないと思います。「生物学者が」ではなく、「私が」にすべきです。少なくともコメント欄におられる方はジェンダー論に理解を示しているようですし、私も対話できると思っております。 コメント欄も含め一番物議を醸しているのは、生物学における"abnormal"という概念、言い方のようですね。 例えばこれをそのまま人間の性的指向の「アブノーマル
↑タコシエ・オンラインにて絶賛発売中!通販可能!在庫切れの際はご容赦ください。 【関連サイト】 ・純粋なココロ(旧サイト) ・世界のはて(はてなダイアリー別館) ・Twitter@Masao 【実際に抑圧されているのは『男』でも『女』でも『ゲイ』でもなく、『社会から求められるジェンダー規範に乗れない/乗りたくない人たち』ですよ!】 ・kmizusawaの日記 - 順番が違う http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060712/p1 フェミニストには、弱者男性の面倒を見てやる義理はねぇ!というご意見。激しい違和感。 確かに義理はないんだけどさ。もしフェミニズムが「ジェンダーフリー」なり「男女平等」なりをを実践しようという運動なのだとしたら、弱者男性のジェンダー問題も、当然視野に入ってくるんじゃない?っていうのが僕の考えだから*1。 いやね、僕はフェミ
最近、フェミニズムは女性のことだけじゃなくて弱者男性の立場にも目を向けるべきだ、もしくは弱者男性にも配慮してものを言うべきだというような男性諸氏の意見をネット上で見ることが増えてきたけど、その前に「これまでなされてきた主義主張だけでは不十分」「自分(たち)は社会の中で不当な目にあっている」と感じるのなら、自分たちで団結(がダサいのなら「連帯」でも「協力」でもなんでもいいけど)して運動を起こすべきなのでは?もしくは個人として社会に対して発言すべきなのでは?と思う。フェミニズムに対してやってくれと要求するんじゃなくて。女性も障碍者も性的少数者も少数民族も理解の少なかった中で皆そうやってきて、その上で、それなりに社会のご意見番(笑)として力を持ったり、互いに注文つけあったり、共闘したりしているわけなんですが。そこは自分たちでまず頑張れと私は言うよ。まずは自分の立場からだと思う。フェミニズムにも各
子どもは本来、親を尊敬し、親をモデルしてに成長する。 (「鏡の法則」http://www.arai516.com/blog/2006/07/post_e7bc.htmlより ) 親の務めは高く評価されすぎてきた。親は実際以上に子どもの性格に影響を及ぼしていると思い込まされてきた。 (ジュディス・リッチ・ハリス 「子育ての大誤解」) 「鏡の法則」とかそれと関係した話なんかを読んでますと、子ども…というよりは人間の人格形成においては、親の躾というものが重要なのだいう理解がされてるような気がしないでもない。 いや、もちろん鏡の法則の一番の問題点というのはそこではなくて、むしろ自己啓発セミナー的なナニなんですが。 それでも「親と子の関係は人間の人格に大きく影響する」っつう理解が根底にあるからこそ、あの話が受ける人にはサックリ受けてしまっているのではないかなと。 しかしですね、今回言いたいことはです
最近、十代、二十代のカップルの間で「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」が問題になっています。殴る、けるなどの身体的な暴力、「毎日電話を強制される」「セックスのとき避妊してくれない」「お金をとられる」などの精神的、性的、経済的暴力も含まれます。デートDVの実態は――。(伊藤悠希) 女子高生の10人に1人被害 長崎の「NPO法人 DV防止ながさき」が行った調査(グラフ)では女子高生の10人に1人、女子大生の6人に1人がデートDVを受けていることがわかりました。アンケート結果からは常に携帯電話にメールをし、相手の行動を監視する、携帯電話を勝手にチェックするなどという束縛、干渉を受けているケースが多いという実態が見えてきました。 埼玉県の栗橋高校で若年者DV予防啓発講座「デートDVお互いを尊重した関係とは」が開かれました。全校生徒550人が対象です。県男女共同参画課のDV対策事業の一環とし
ドーナツトーク日記 最新日記はこちらへ 一番お気に入りの、故トロオ写真 ホーム ■ 03年の日記(春から6月にかけてのトロオとの生活は今読んでも泣ける) ■ 04年の日記(2月のフランス編はやはり懐かしい) ■ 05年の日記(まだこの年までは真面目に日記を書いていた) ■06年版はこのぺーの下のほうをご参照ください。2ヵ月に1回しか更新していません……とほほ。 ●08年4月27日(日) 放っておくとすぐに3ヵ月過ぎてしまうのがこの日記。今や単に、僕の生存を確認するだけのものになってしまったが、たま〜の更新もそれはそれで楽しい。 このところ、地味に1人で写真を楽しんでいる。 これは近所のケーキ屋や、心斎橋でアップルの店の写真とか、ブランド店の入り口とかを撮っている。五月山公園にも行った。動画は見るのに体力が必要だが、写真はなごめる。 本は、やっとのことでデリダ『マルクスの亡霊たち』を読み
今日の「しんぶん赤旗」の一面トップに奨学金問題が掲載されている。国政問題では画一的な主張で政治的影響力を失っている共産党だが、その機関紙はなかなかのもので役に立つ記事が多い。 独立行政法人・日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金制度利用者のうち、返済を3ヵ月以上滞納している人が2002年度以降急増しており、2000年には14.3万人であったものが2005年には18.5万人になっているという。滞納返済額も1097億円から1864億円へと急増している。滞納理由の内訳は次のようになっている。 2001年 2005年 「借入金の返済」 32.3% 11.8% 「家族の病気療養」 15.6% 7.4% 「本人の病気」 12.5% 6.5% 「低所得」 19.1% 22.1% 「無職・失業」 6.5% 20.3% 「親の債務返済」 7.
NYタイムズ紙に5月5日付で掲載された経済学者ポール・クルーグマンの連載コラムを以下に全文翻訳して掲載。(文中リンク・注は訳者による) クルーグマンがコラムで嘆くように、米国の医療システムは党派に関係なく問題視されており、その改善政策案は2008年度大統領選挙の争点のひとつになると思われる。世論調査によれば、2004年度選挙でブッシュに投票した有権者の内62%が、大統領と議会が現在の医療危機に対応できていないと感じているという。 一方、戦争費用により膨れ上がった財政赤字の削減に取り組むことになったブッシュは、軍事関連では相変わらず太陽系最大の支出を目指しているが、国内医療向け予算については今よりもっと小さな政府を目指すことにしたらしい。ブッシュ政権の2007年度予算案では、国内貧困層向けの各種医療サービスや疾病対策支援予算---例えば、先住民族向け医療サービス、田舎向け医療器具補助、アルツ
Pfizerのコロナ薬パキロビッドよりも強力なメインプロテアーゼ阻害剤ができた ・ 研究リーダーMichael Lin氏のTwitter投稿に関して追記しました。同氏はboceprevirがSARS-CoV-2のMproを阻害することをその開発会社Merck & Coに律儀に知らせましたが、Merck & CoはCOVID-19用にboceprevirを仕立てることをせず、代わりにどうやらPfizerがそれをし、ついにはPaxlovidを手に入れたとLin氏は記しています。 再発膠芽腫のCAR-T治療効果が3試験で認められた ・ 関連ニュースを追加しました。 Geronの骨髄異形成症候群(MDS)薬imetelstatをFDA招集専門家一堂が支持 ・ imetelstatのテロメラーゼ阻害効果について短く追記しました。 2006-06-21 | コメント 昨年10月にアメリカFDAは、妊娠
米国の教育省が発表している数値を見ると、90年代以降、自閉症児は激増しているように見えます。これが本当の増加なのかは、教育省の数値を見ても分からないという報告が学会誌に載りました。Medical News Today に載った4月7日の記事を簡単に紹介します。 教育省の数値によると、1993年から2003年にかけて自閉症児の数は657パーセント増えています。これが本当なら大変な増加ですが、学校で自閉症児として扱われるかどうかを判断する基準はそれぞれの州や時期で一定していません。そして、自閉症と認定される子が増えた時期に、MR (知的な発達の遅れ) やLD (学習困難) と認定される子の数も減っており、これが表面的な自閉症の増加と関係しているのではと、論文の著者であるウィスコンシン大学マジソン校のポール・シャタック先生は述べています。学校での認定基準は医学的な診断基準と違うこともあるそうです
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