親の虐待などで帰る場所がない10代後半の一時避難所「子供シェルター」が今秋、関西で初めて京都府内に開設される。京都の弁護士や元児童相談所長らが運営団体「ののさん」(代表・安保千秋弁護士)を結成し、NPO法人認定を申請中。子供の保護施設となる一軒家を既に確保した。 家庭環境に問題がある子供への支援は児童相談所や児童福祉施設が担う。だが、幼児・児童が多い施設での集団生活に10代後半がなじめないこともあるほか、原則として18歳になると施設を出なければならない。こうした10代後半の子供たちに衣食住を提供し、新生活に向けて多面的に支援する民間のシェルターが04年以降、東京、愛知、神奈川、岡山、広島の5都県でできた。 京都では、当面、性的被害に遭いやすい少女に限定し、2、3人ずつを2週間程度受け入れる。京都弁護士会子どもの権利委員会の協力で少女1人に弁護士1人が付き、就職や住宅探しなど将来の自立の方向