新型コロナは多くの失業者を出すなど、“貧困パンデミック”とでも言うべき状況が生まれている。若者たちも例外ではない、ニッポンの貧困のリアルを総力取材した。 若者を中心に流行する「親ガチャ」問題とは 子供は親を選べない。どんな家庭環境に生まれるかは運任せだ。それをカプセルトイやソーシャルゲームのくじ引き(通称・ガチャ)に例えた「親ガチャ」という言葉が、若者を中心に流行している。 自身も「父親の年収が100万円」の貧困家庭で育った、20代のフリーライターのヒオカ氏(@kusuboku35)に、若者たちの心境を聞いた。 「まず前提として、『親ガチャ』という言葉を使う若者は2パターンに分けられます。1つは、基本的に何不自由なく教育を受けられて、その中で親の経済力の差を競い合う若者たち。そしてもう一方は、豊かさを求める以前に、親の貧困や虐待、家族やきょうだいの介護を強いられるヤングケアラーなど、親から