野村佐紀子さんといえば、男性ヌードを撮り続けている作家との印象が強いだろう。ただ彼女自身は「写真家として、日常のありとあらゆるものを撮っています」と話す。 今回の展示では、もちろん裸身になった男性を写した作品が多いものの、女性や子ども、都市のスナップなども登場する。それらのイメージには、闇が分かちがたく存在し、時にその闇は温かく人を包み込み、またある時は冷徹に人を拒絶しているかに見える。 これらの作品を見ていくと、作者が捉えようとしているのは、生の存在そのものであることに気づく。危うく、はかなく、それでいてしたたかさも持つ存在を、いずれに与することもなく、冷静に写し取る。そこから何を感じとるかは、観る者に委ねられている。 仕事では以前から使っていたが、プライベートでも2ヵ月ほど前からデジタルカメラを使い始めた。キヤノン「PowerShot G10」。ちなみにストラップはニコン製だ中央の壁面