都市を舞台に活躍する、パフォーマー、アーティスト、デザイナー、プロデューサーなどの表現者たち。彼らがいま抱く、表現活動への姿勢やスタイルに迫るインタビュー連載、第2回のゲストは、コンピュータを使った映像・音楽表現で、この世界の「未知の既知」を切り拓くこの方です——。 今回は『datamatics [ver.2.0]完全版』公演を終えてのインタビューなので、池田さんの表現のこれまでとこれからについて伺えたらと思います。まず、「datamatics」では松川昌平、平川紀道ら、より若い世代との共同作業となっていますね。 やはり違う世代だと、お互い刺激にはなります。「そう考えるか」という発見や、新しいアイデアのきっかけにもなる。ただ僕自身は、いままで使ってきた技術も、新しい技術もすべて使います。無理に全部使おうというのではなく、例えばフェーダーを手でエイッとやるアナログ的手法も、それが有効なら使