4月29日から5月5日にかけて開催された<日独楽友協会指揮者コンクール>において、藤田淳平氏が3位入賞をはたした。プロの音楽家、音楽指導者、音大出身者らがエントリーした同コンクールにおいて、私立大学経済学部出身の藤田氏は、普段、満員電車に揺られる会社員。そんな彼が入賞をはたしたというのは快挙といえるだろう。 <日独楽友協会指揮者コンクール>は、フルート奏者で指揮者のクルト・レーデル氏を音楽監督に迎え、ドイツ連邦共和国大使館の後援を得て、ドイツ語圏への音楽留学斡旋、ドイツ大使館で実施するものを含めた各種演奏会、講習会のプロデュースなどを行なっている日独楽友協会が主催するコンクール。7日間の指揮者講習会と同時開催される形で2010年に初めて実施された。日本で開催されるオーケストラの指揮者向けコンクールとしては、財団法人民主音楽協会が主催する<東京国際指揮者コンクール>以外唯一のもの。 ウィーン