中町信孝の著書『「アラブの春」と音楽 若者たちの愛国とプロテスト』が、2月26日に刊行される。 2010年に始まったチュニジアのジャスミン革命からアラブ諸国に広がった、若者を中心とする大規模反政府デモ「アラブの春」。『「アラブの春」と音楽若者たちの愛国とプロテスト』は、アラブ世界のポピュラー音楽を分析し、20世紀後半から現在までの若者文化の歴史を辿ることで、革命の真意を探った書籍だ。 同書では、シャバービーと呼ばれる若者向けの音楽や、愛国を歌うメッセージソング、アラブ世界のプロテストソング、革命後に人気を博したロックバンドなどを紹介するほか、音楽を切り口に中東情勢を解説。著者の中町信孝は中世アラブの文化史を専門とする研究者で、これまでに『アラブ・ミュージック――その深遠なる魅力に迫る』などの著書を発表している。