未来つなぐ38年の蓄積 演劇を軸に豊かな表現活動の担い手を育て続けている先駆的な場がある。兵庫県尼崎市の「ピッコロシアター(県立尼崎青少年創造劇場)」。今年で設立から38年。演劇人の原石を見いだし育てる「ピッコロ演劇学校」(1983年開校)、舞台を支える照明、音響など裏方さんを養成する「ピッコロ舞台技術学校」(92年開校)、プロの演劇集団「ピッコロ劇団」(94年開設)の3本柱からなる。どれを取っても開設当初は全国の公立文化施設で先駆的な試みばかり。こんなユニークな劇場事業を下支えしているのが劇場の頭脳ボックス「ピッコロシアター資料室」だ。創造の源になっている部屋を訪ねた。【有本忠浩】 この記事は有料記事です。 残り1834文字(全文2129文字)