透明化されてきた人を描きたい――。脚本家、吉田恵里香さんは繰り返しそう発言してきました。「虎に翼」で在日コリアンや性的マイノリティーなどさまざまな少数派を描き「詰め込み過ぎ」という批判をうけたことに対して、「むしろこれまでのドラマが『省き過ぎ』だったのでは?」と。そんな吉田さんによる90分のインタビューを、3回にわたって「虎語り」としてお届けします。【オピニオン編集部/小国綾子】 中編 寅子を応援してくれた人たちへ 「ドラマの反響は希望の光です」 後編 穂高先生に花束を渡すか渡さぬか? 「私なら」の意外な答えと真意 人権や平等を“ド直球” ――「透明化されてきた人を描きたい」と発言しておられます。 ◆「虎に翼」では、社会に存在するのに「いないこと」にされ、透明化されてきたマイノリティーの人たちや差別されてきた人たちを、その割合も含めてきちんと登場させようと考えました。1本のドラマですべてを