詩は、時間や空間を隔てた人たちも、場所を共にすることができる。そう強調する著者が、洛陽、成都、涼州から江戸に至るまで10の土地に焦点を当て、漢詩を紹介しながら、詩が紡ぎ出す世界の魅力を伝える。それぞれの時代や場所における人の営みが見えてくる。(平凡社、2600円)
ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんの対談。映画『シン・ゴジラ』について語り合います。 藤田 今回は『シン・ゴジラ』です。最初に言っておきますが、ネタバレ全開で行くので、嫌な方はページを閉じてください……。 さて、もう色々な人が色々な論を言っていますけど…… まずぼくの初見の感想は「恐るべき大傑作」。日本映画のレベルを一気に変えた大傑作でしょうし、怪獣映画という日本特有のコンテンツの真価を発揮した一作だと思います。映像、編集、リズム、野心、音楽、何をとっても、レベルが違う。庵野監督は本当に天才なんだなと思いました。ゴジラそのものの神々しさ、恐ろしさ、そして自衛隊の迎撃作戦のリアルさ、その辺りが、もう端的に興奮してゾクゾクする。 その前提の上で、しかし、緊急事態において国民やエリートが一致団結し、技術力などで民間企業なども協力して、勝つ、「日本スゲー」映画であり、ナ
スウェーデン女性シンガー、フランス人ギタリスト、アメリカ人ベーシスト、スウェーデン人ドラマーという多国籍ラインナップによるサイケデリック・ブルーズ・ハード・ロック・バンド、ブルーズ・ピルズが前作『ブルーズ・ピルズ』から2年振りとなるセカンド・アルバム『LADY IN GOLD』を完成させた。 ◆ブルーズ・ピルズ画像 前作及びそれに伴う長期ツアーの成功により、ヨーロッパでは一躍若手注目株となった彼らは、この新作でまた飛躍すること確実だろうが、ここ日本でのステイタスアップも望まれるところだ。べーシストのザック・アンダーソンとのインタビューをお届けする。 ――2014年にアルバム『ブルーズ・ピルズ』をリリースしました。ファースト・アルバム発表後の活動はいかがでしたか? 満足のいく本数のライヴやツアーを行なうことはできましたか? ザック・アンダーソン:うん、望んでいた以上の活動ができたと思う。この
日本で放送された映像はこちらから。 http://www.gorin.jp/video/5083634062001.html Kamelot側も反応 https://twitter.com/KamelotOfficial/status/765500708217028608 Here's a video of yesterday's Japanese duet on #Kamelot music. Great job girls! #SynchronisedSwimming #Rio2016 pic.twitter.com/6KKZIykOk9 — Kamelot Official (@KamelotOfficial) 2016年8月16日
現在放送中のTVアニメ『魔法少女? なりあ☆がーるず』(以下なりあ☆がーるず)。その制作方法は非常にユニークだ。「生でアニメをつくるさま」(アニさま)として、収録風景をネット配信で生中継。視聴者の意見を吸い上げながら撮影を続け、編集を加えた後、数日後に地上波で放送する。 収録の様子自体を生配信、数日で編集して地上波で放映 この独特の制作・放送形態の実現に一役買っているのが『KiLA』(きぐるみライブアニメーター)と呼ばれるシステム。モーションキャプチャーを使って、取り込んだキャストの動きを、複数の3Dキャラクターに反映し、リアルタイムで映像を作れるものだ。仮想空間内にアングルの異なるカメラを多数設置でき、その映像を切り替えながら、ライブ配信できる点が面白い。 説明を聞いて、ものすごく高価な設備を想像する読者もいるかもしれない。モーションキャプチャーといえば、最近では野村萬斎さんがゴジラの動
公開3週目を迎えても『シン・ゴジラ』の勢いは依然、衰えを見せない。IMAX、MX4D、通常上映と、毎回環境を変えて観ていたが、この原稿を理由にまた劇場に足を向けてしまった。高圧縮の情報量、現実の反映、オマージュ、トリヴィア、語られないまま終わった謎への解釈など、まるで20年前の『新世紀エヴァンゲリオン』テレビシリーズ放送終了後から翌年の劇場版公開にかけての熱狂が再現されているようだ−−と言っては言いすぎだろうか。いずれにせよ、繰り返し観ることで細部を語る魅力が増す作品であることは間違いあるまい。 マイナスをプラスにさせる庵野秀明のアレンジ ここでは、〈庵野秀明にとってのゴジラ〉から話を始めてみたい。というのも、特撮好きなエヴァの監督というイメージから誤解されがちだが、これまで庵野はウルトラマンほどの熱狂をゴジラには見せていなかったからだ。『シン・ゴジラ』の原点となる第1作の『ゴジラ』(54
銅メダルを獲ったのに切ない涙があふれるのは、その瞬間にはなかった笑顔を、これから愛が作らなくてはならないから。 Tweet Share on Tumblr カテゴリ:卓球リオ五輪 2016年08月17日05:13 愛を、ヒーローにしてやりたかった。 すごくつらい。ただただつらい。客席の大歓声がつらい。佳純ちゃんの笑顔がつらい。美誠ちゃんのガッツポーズがつらい。「さすが五輪4回目の経験者」という労いがつらい。「3人の勝利です」という絆がつらい。卓球女子団体戦の銅メダルがつらい。メダルをもらってこんなにつらいなんて。 何で愛はヒーローじゃないんだろう。 見れば見るほど普通の選手で、世界の中では凡人で、星も、運も、そこには特に何もない。愛のボールは何度ネットに当たり、何度コチラ側に落ちただろう。相手のボールは何度台のエッジに当たり、あらぬ方向に跳ねただろう。シングルスの3位決定戦で負けたときも、
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