マスコミが話題にする劇場アニメと違って、毎日毎夜の日常に埋没してゆくテレビアニメはとかく看過されやすいが、毎週60本を越えるペースで量産されるジャンルなのだ。決して無視していい媒体ではない。「レクリエイターズ」は、そんな膨大なテレビアニメの中の一本で、今年4月から9月まで全22話をもって完結した。「鉄腕アトム」から半世紀あまりアニメ脚本に従事した者として、「レクリエイターズ」全話を観了したとき、
民放の料理番組として最も長い歴史を持つ「キユーピー3分クッキング」(CBCテレビ、名古屋市)が12月に55周年を迎える。「簡単、便利、毎日の献立づくりに役立つ」をコンセプトに、紹介したメニューは1万5600種超。時代の移り変わりや視聴者のニーズを捉えながら番組づくりを続けている。 11月中旬、名古屋市中区にあるスタジオでは、12月4~8日に放送する「時代を代表するメニュー」の収録が進められていた。 キッチンのセットに立つのは講師歴37年の宮本和秀さん(66)。父の三郎さんは初代講師を務めた。宮本さんは「料理をつくりながらしゃべるのは本当に楽しくて、苦労はありません。37年たっても収録前は眠れないほど緊張しますが、それも『良いストレス』。幸せです」。収録後、晴れやかに振り返った。 番組は1962年12月3日に開始。現在の放送時間は10分だが、当時は5分(正味3分)だったことから「3分クッキン
「日本語のオノマトペ(擬音語・擬態語)は豊かだ」「詩も短歌も音楽みたいなもの」――。詩人の谷川俊太郎さんと歌人の俵万智さんが12日、絵本の刊行を記念して、東京・築地の朝日新聞東京本社の読者ホールで、言葉や音楽をめぐって対談した。 谷川さんはフランス生まれのイラストレーター、エルヴェ・テュレ氏の絵本『おとえほん』(ポプラ社、1404円)を翻訳した。 タッチパネルを指で触ったときに変化する画像を絵にしたような同書は、遊び心がいっぱいの絵本。紙の中から飛び出すような音の魅力を谷川さんは巧みに日本語に移した。「日本語はオノマトペが豊かなので、『ぽん』といったら、それだけで伝わっちゃう」と谷川さんが語ると、俵さんも「(オノマトペは)無数にありますね」と応じ、詩や短歌が持つ音楽性にも言及した。 俵さんは、イギリスで話題の新人作家デイビッド・リッチフィールド氏の絵本『クマと森のピアノ』(ポプラ社、151
●不滅の男遠藤賢司 昭和くさいが平成のことである。学校の試験を受けに夜行列車と新幹線を乗り継いで鹿児島から仙台にいった私はひとっ飛びに帰るのはもったいない、どれひとつ花の都とやらを見物してみるでごわすとばかり、東北本線だか常磐線だかをくだり、上野で西郷どんの銅像を眺めた足で山手線をぐるっとまわり渋谷に降りたのは1990年、2月のよく晴れた日の午後であった。不案内ゆえところかまわずうろつくしかなく、嗅覚たよりに宇田川のレコード屋をひやかし(というか買うほど懐もあたたかくなく)いまのアムウェイの脇の坂をのぼりきって公園通りとの交差点をわたったところで見憶えのある男の姿を目にとめた。洗いざらしのジーパンにジャケットをはおり――と思い込んでいるのはその少し前のシングルのジャケットに頭のなかで置き換えているからからもしれないが、だれあろうそれが遠藤賢司さんそのひとだった。私がはじめて東京で目にした憧
サーティワン アイスクリーム各店(一部店舗を除く)で、クリスマスにぴったりの商品が販売される。 「クリスマスツリー バラエティパック」は、好きなキッズサイズのアイスクリーム12個に、チョコのクリスマスオーナメントを飾って楽しむパック。持ち帰りのボックスもクリスマスモチーフが描かれたカラフルなデザインとなっている。オーナメントはチョコレート9種類で、キャンドル5本が付属。参考価格は3,150円(税込、店舗によって価格が異なる、以下同じ)。販売期間は11月17日~12月25日。 クリスマスフレーバーとして登場するのは「チョコレートオレンジヘーゼルナッツ」。ミルクチョコレートアイスクリームに、少しビターなオレンジピールリボンと、ザクザクとしたあめで包んだヘーゼルナッツが合わされている。クリスマスにゆっくり味わいたい“ちょっとオトナのチョコレートフレーバー”だとか。シングル・レギュラーサイズの参考
今年の8月15日の終戦記念日にNHKでオンエアされたドキュメンタリー番組『戦慄の記録 インパール』をぼくは見逃していたのだが、昨日11月7日の深夜というか、8日の午前1時45分から再放送があったので、それでようやく観ることができた。 太平洋戦争で「陸軍史上最悪の作戦」と言われているインパール作戦の全貌が、貴重な資料、生き残った兵士たち、遺族や関係者の証言、初めての現地取材などで明らかになるのだが、ほんとうにすごい番組だった。勝ち目がまったくなくても絶対に後には引かないし、どれだけ犠牲が出ようとも兵士の命など何とも考えていない。そして大失敗に終わっても責任を取ろうとせず、そこから目を逸らし、ほかに転嫁しようとする。旧日本軍の体質、指導者たちの恐ろしい姿がはっきりと描き出されていた。 そしてこの番組を観ながら、終始ぼくの頭に浮かび上がってきたのが、加川良さんの歌「教訓1」だった。 「御国は俺た
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く