“小さな”日本人がドイツで活躍する理由 - スポーツナビ
ブンデスリーガの日本人ブームの礎を築いた長谷部。彼に代表される“考える力”は日本人の大きな強みだ【写真：なかしまだいすけ/アフロ】 今や、ドイツ・ブンデスリーガにおける日本人選手の活躍は枚挙に暇がない。本来、大男揃いと認識されていた、かの舞台で日本人が躍動できるのはなぜなのか？ ドイツのカルチャーに挑むサムライたちの特長に迫った。 ■ブンデスリーガで必要とされる日本人選手 ブンデスリーガの大男たちの中で戦うと、日本人はひときわ小さく見える。先日は、王者ドルトムントを相手に乾貴士が人生初となるヘディングシュートを決めたことで、ドイツメディアは乾の実際の身長は何センチなのかを測っていた。これはドイツ人が日本人をどのように見ているのかを表す、典型的な例だろう。つまり、ドイツ人の目には、日本人は小さい選手だという認識があるのだ。 では、体の大きな選手の多いブンデスリーガで通用するかしないのかの分
香川真司が抜けたドルトムントの現状 - スポーツナビ
ブンデスリーガ２連覇、昨シーズンはドイツカップとの２冠を果たしたドルトムントで欠かせない存在だった香川真司はマンチェスター・ユナイテッドへと移籍していった。すでにメンヘングラッドバッハから昨季のＭＶＰであるドイツ代表マルコ・ロイスを獲得していたドルトムントは香川離脱の後、選手をさらに補強することなく、香川の定位置だったトップ下のポジションにロイスをはめ込む形で今シーズンに臨むことになった。 ロイスだけではなく、ドイツの至宝と呼ばれるマリオ・ゲッツェもいる。彼らのコンビが有機的にかみ合えば、とドルトムントファンの期待も大きかった。ほかのメンバーを見渡しても将来性の高い若手から中堅・ベテランと今シーズンもタイトルを狙えるバランスのとれた陣容はそろっている。事実ＵＥＦＡチャンピオンズリーグ（ＣＬ）のグループリーグではレアル・マドリー、マンチェスター・シティ、アヤックスとの「死の組」に属しながら
香川真司、“２番手”の環境で手にした大きな財産 - スポーツナビ
Ｃ大阪で出番に恵まれなかった香川にとって、大きな存在となっていたのが、Ｕ−１９日本代表だった【写真：YUTAKA/アフロスポーツ】 セレッソ大阪での入団１年目。出番に恵まれず、プロとしての土台作りに励んでいた香川真司にとって、大きな存在となったのが、吉田靖監督（現在、２度目のＵ−１９日本代表を指揮中）率いるＵ−１９日本代表だった。 この代表の主軸はＭＦ梅崎司、柏木陽介、ＤＦ槙野智章（共に現・浦和レッズ）、内田篤人（現・シャルケ０４）、安田理大（現・フィテッセ）、ＧＫ林彰洋（現・清水エスパルス）らで、香川は年齢的に彼らの１学年、２学年下であった。 仙台カップでの活躍が認められ、Ｃ大阪入団直前の春の合宿に初めて呼ばれると、そこからは常に名を連ねるようになった。しかし、今のように中心選手だったかというと、そうではなく、あくまで『ボランチとサイドバックのバックアッパー』という存在であった。
オランダで刺激的な日々を過ごす高木善朗 - スポーツナビ
高木（左）がプレーするユトレヒトは若手の台頭が目立つ。互いに切磋琢磨しながら急成長を遂げている【写真：VI Images/アフロ】 ユトレヒトが好調だ。１０節を終え４位アヤックス、５位フェイエノールトと勝ち点１８で並んで６位なのだ。すでに首位トゥエンテを除く、全上位チームと対戦しているだけに価値ある順位だ。 下馬評は低かった。昨季は１１位という不振に終わったが、資金難から補強はほとんどなし。唯一、ＧＫロビン・ラウテルが新戦力だった。ヤン・ワウタース監督の手腕に対するクラブ首脳陣の信頼も低かった。 ところが、ＤＦファン・デル・マーレル、ファン・デル・ホールン、デイヴィ・ブルトハウス、ＭＦアヌアル・カリ、アダム・サロタ、トミー・オアーが突然ブレークを果たした。彼らは昨季、高木善朗とともにリザーブリーグとトップチームを行ったり来たりしながら、一軍定着を目指していたメンバーだ。 この６人がグ
スポーツナビ｜サッカー｜ワールドカップ｜ニュース｜香川、オマーン戦絶望的 左膝負傷で全治３、４週間
【ロンドン共同】サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督は２６日、日本代表ＭＦ香川真司（２３）の左膝の負傷が全治３、４週間であることを明らかにした。日本代表が１１月１４日に敵地で戦うワールドカップ（Ｗ杯）アジア最終予選、オマーン戦への出場は厳しくなった。 記者会見したファーガソン監督は「負傷はそれほどひどくはない。けがを抱えたままプレーできたとしても、彼（香川）にとっては良くない」と話し、軽傷との認識を示した。 香川は２３日の欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）１次リーグ、ブラガ（ポルトガル）戦に先発し、チームの１点目をアシストしたが、ボールを奪おうとした際に左膝を痛め、前半終了で退いた。 [ 共同通信 2012年10月26日 18:04 ] 前後の記事 - [ワールドカップ2014] 香川、3〜4週間離脱＝左膝負傷、オマーン戦厳しく―イン
自国開催のW杯を経て「変化の時代」に - スポーツナビ
２００２年、日本のサッカーは歴史的な年を迎えた。韓国との共同開催ではあったものの、ＦＩＦＡワールドカップ（Ｗ杯）が日本で開催され、日本中が１カ月間にわたってサッカーの素晴らしさに酔ったのだ。 Ｊリーグも息を吹き返した。Ｗ杯に向け、サッカーの話題が盛り上がるなか、ファンが再びスタジアムに足を向けるようになった。 Ｊリーグの初代事務局長、広報室長、理事、常務理事などの立場で１２年３月までリーグ運営に当たってきた佐々木一樹さんに聞く「Ｊリーグ２０年の裏面史」第６回は「変化の時代」。 １９９７年に１試合平均の観客動員数が１万１３１人にまで落ち込み、少し持ち直したものの００年まで１万１０００人台が続いたＪ１リーグ戦の観客数。しかし０１年に１万６５４８人へと急上昇する。フィリップ・トルシエ監督率いる日本代表が急成長し、この年のＦＩＦＡコンフェデレーションズカップ（日本と韓国の共同開催）で準優勝。Ｗ
才能を称えられながらも出場機会が少ない宮市亮 - スポーツナビ
２０日のスウォンジー戦も出場機会がなかった宮市。ベンチを温める日々が続いている【Getty Images】 宮市亮がウィガン・アスレティックの一員になってから、早いもので２カ月が経った。これまで、ロベルト・マルティネス監督は何度も、メディアを通じて宮市についてのコメントを残している。 「前から目をつけていた。彼をレンタルしてくれたアーセナルには感謝しているよ」 「リョウは徐々に適応している。最高の状態になれば、チームに推進力を与え、何かを起こしてくれる」 「右でも左でもプレーできるし、一対一の勝率が非常に高い。お金を払って見に来る価値がある選手だ」 これらの発言からウィガンの指揮官は、アーセナルから１年ローンで獲得した１９歳の日本代表をかなり高く評価していることがうかがえる。しかし、言葉とは裏腹に、ここまで与えられたチャンスは決して多いとは言えない。 プレミアリーグは開幕から８試
欧州遠征の連戦で実感した『気付き』の重要性 - スポーツナビ
１６日にポーランドのヴロツワフで行われたブラジルとの国際親善試合で日本は完敗を喫した。試合の入りはフランス戦より落ち着いていた。しかし１２分に失点すると、日本は反撃に出てはブラジルの鋭いカウンターに遭い、終わってみれば０−４という大差で敗れた。 今回の欧州遠征で、今の日本は試合の流れ次第で強豪相手に勝つことができることを知った。しかし、世界が甘くないことも痛切に感じたことだろう。選手ばかりでなく、日本のサッカーに関わる者全員にとって貴重なレッスンとなった２試合だった。 この１８０分間、日本が誇るセンターバック（ＣＢ）コンビ、吉田麻也と今野泰幸は世界トップクラスのアタッカーのプレッシャーにさらされ続けた。フランス戦では２人の堤防が崩れても、川島永嗣が最後の砦となってしびれるような完封勝利につなげたが、さすがに２試合連続で同じようなシナリオで試合を終えることはなかった。 ブラジル戦後、Ｃ
日本代表が直面した世界トップレベルの力 - スポーツナビ
“ドーハの悲劇”や“サンドニの惨劇”など、過去に日本代表が衝撃的な結末を迎えた試合は、何かとインパクトのある呼称が付いてきた。ブラジル相手に、０−４の敗戦。一昔前なら、これは惨劇でも何でもない実力どおりの結果として受け入れられ、記憶としても風化したのかもしれない。しかし、今の日本代表は確実に成長、発展を遂げており、ましてや直近の試合でフランスに勝っているチームである。だからこそ、後々この敗北は“ヴロツワフの惨劇”などと特別視される日も来るかもしれない。 ブラジルは強かった。個人技術でもチーム戦術でも世界トップレベルを体現できる選手を抱えている。無論そんなことは多くの人が分かっていたことである。しかし、ここまで個の力を発揮され、日本人選手との個の力の差を痛感させられてしまうと、どのくらいの人が思っていただろうか。事実、「想定外の結果。ここまで点差をつけられるとは思ってもいなかった」と本田圭
香川真司が１７歳でＪリーガーになれた理由 - スポーツナビ
高円宮杯全日本ユースで一躍その名を全国にとどろかせた香川は、一番最初に獲得に動いたセレッソ大阪に入団する【写真：Atsushi Tomura/アフロスポーツ】 宮城の地ですくすくとその才を伸ばしていった香川真司が、プロに注目される存在になるまでには時間がかからなかった。 当時、セレッソ大阪のスカウト担当だった小菊昭雄氏が、大阪から遠く離れた宮城の土のグラウンドで楽しそうにボールを追いかける、一人の少年に目を付けた。それは香川が中学３年から高校１年に上がる春のことだった。 当時、ＦＣみやぎバルセロナユースに所属していたＧＫ丹野研太（現・大分トリニータ）の視察に訪れた際、練習試合で一際高いレベルのプレーを見せていたのが香川だった。 「常にボールに絡んでいて、サッカー好きな印象を受けた。あとはもうセンスですよね。教えられない持ち方、ボールの受け方、さばき方、ヘッドアップする姿勢。小さくて華
ブラジル戦は「悲劇」だったのか（１０月１６日） - スポーツナビ
ブラジル戦当日。ヴロツワフは夜明け前からずっと小雨が降り続いていた。サンドニでのフランス戦に続いて、またしても雨中での戦いとなるのは、ちょっと残念。薄手のダウンジャケットの上に完全防水のコートを羽織って、トラム乗り場に向かう。中心街からスタジアムまでは、トラムでおよそ２０分。ウイークデーの午前ということもあり、車内は通勤・通学の客でごった返してしていた。しばし時間があったので、過去のブラジル戦の資料に目を通す。日本とブラジルの最初の国際Ａマッチは、１９８９年７月２３日にリオデジャネイロで行われた。以後８試合を戦い、結果は日本の０勝２分け６敗。０５年６月２２日のコンフェデレーションズカップ（２−２）のように善戦した試合もあったが、基本的に日本にとってのブラジルは、ずっと仰ぎ見るような存在であり続けた。 日本が最後にブラジルと対戦したのは、２００６年のワールドカップ（Ｗ杯）ドイツ大会。コンフ
“不人気”なブラジル代表の現在地 - スポーツナビ
ロンドン五輪でメキシコに敗れ、銀メダルに甘んじたブラジル代表。準決勝までの圧倒的な強さは消え、決勝ではメキシコに全く歯が立たず不甲斐なさばかりが残った。ブラジルのサッカー熱を考えると、金メダルを逃したマノ・メネーゼス監督に対する世論の反応は過激なものが予想されていた。しかし、英国を後にしたメネーゼス監督は、ブラジルに帰国せず欧州に残り、敗戦から４日後の８月１５日には、Ａ代表の親善試合のスウェーデン戦に臨んでいる。そのため、実際にどのような反応が待っていたのかを知ることはなかった。 ダニエウ・アウベス、ダビド・ルイス、ラミレスなどＡ代表の主力に五輪代表を加えた本当のブラジル代表は、アレシャンドレ・パトの２ゴールとレアンドロ・ダミアンの１ゴールで３−０と快勝した。五輪敗戦のショックを「しょせんは五輪代表にすぎない」という印象で塗り替えることに成功したと言えよう。 ■ブラジル代表に現れた新星“
１１年の時を経て示した日本の成長 - スポーツナビ
敵地でフランスを１−０で破る。まさに“痛快”の一言だった。そのたくましい姿に、現地に駆け付けた多くの日本人、さらに早朝からテレビの前で声援を送った日本国内のファン、そしてメディアの人間も含め、日本サッカーに関わる多くの人が誇りを感じることができただろう。 試合前、こうした“結果”を予想していた人はいたかもしれない。だが“経過”を予想していた人はいただろうか。ましてや防戦一方だった前半を終えた段階で、日本が勝利すると高らかに言えた人は果たしていたのかどうか……。 実際、ハーフタイムを迎えたスタット・ドゥ・フランスの記者控え室でも、あまりにも低調な日本の出来に対して、日本人記者は落胆とあきれが入り混じった複雑な感情を浮かべていた。対するフランス人記者は、自国が優勢に進める試合内容は妥当なもので、早く得点を決めて決着してくれといった雰囲気。率直に言って、現地で取材をしていた記者のほとんどは、
欧州遠征の意義を考える - スポーツナビ
春夏のパリコレクションでにぎわいを見せるなか、行われる日本とフランスの親善試合。写真はパリ駅付近【宇都宮徹壱】 日本代表の欧州遠征を取材すべく、パリのシャルル・ドゴール国際空港に降り立ったのは、１０月９日の現地時間１６時４０分のこと。機内放送では「現地の気温は１４度」とのことだったが、それほど寒さは感じられない。それよりも痛切に感じたのが、何とも名状し難いアウエー感である。欧州には毎年のように取材で訪れているが、私の場合「欧州サッカーのメーンストリーム」からかなり外れた国々を中心に訪れているため、その中継地点はウィーンやコペンハーゲンやモスクワの国際空港がほとんど。パリのようなきらびやかな都市には、めったに寄りつくことはない。最後に訪れたのはいつだろうと記憶をたどってみたら、２００３年のコンフェデレーションズカップ（コンフェデ杯）であった。 もっともこの大会についても、あまりいい思い出は
マンＵ快勝も最短の試合出場にとどまった香川 - スポーツナビ
慣れない右サイドでの出場に、今季最短の５５分でベンチに退いた香川。日本のエースは適応力を求められている【Getty Images】 試行錯誤が続くマンチェスター・ユナイテッドだが、プレミアリーグ第７節でニューカッスルを３−０で下した後、アレックス・ファーガソン監督は「今シーズン最高の出来だった」とコメントした。 「前節のトッテナム戦では後半こそ素晴らしい展開だったが、前半がすべてをダメにした。今日は集中力、勝利への決意もともに高いレベルで、試合に勝つために必要な要素のすべてが見て取れた」と指揮官がそう語ったのは、「素晴らしい展開だった」トッテナム戦の後半、そして続くチャンピオンズリーグのクルージ（ルーマニア）戦でも試用した新システムに手応えを感じたからだ。 アタッカー陣が流動的に動き回るため実態がつかみづらいが、ファーガソンの言葉を借りるなら中盤を「ダイヤモンド型」にした４−４−２。２
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不安定な戦いを見せた日本に求められる“開き直り” - スポーツナビ
メッシ・システムを模索し続けるアルゼンチン - スポーツナビ
円熟の域に達したクラシコ - スポーツナビ
かつてない均衡性を示したクラシコ - スポーツナビ
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