フランスのアンジェ国立現代舞踊センター(Cndc-Angers)のディレクターを務め、ネザーランド・ダンス・シアター2(NDT2)の委嘱で振付を提供するなど、世界のダンス界で注目を集める振付家ノエ・スーリエ。 スーリエが手掛けた『The Waves』(2018年初演)が、今年春に彩の国さいたま芸術劇場とロームシアター京都にて日本初演を迎える。ヴァージニア・ウルフの小説『波』(1931年)からもヒントを得て創られた本作は、6人のパフォーマーの緻密なムーヴメントと現代音楽アンサンブル・イクトゥスのパーカッションが響き合い、観る者の記憶に語りかける新感覚のダンス作品。日本公演に先駆け、スーリエのインタビューをお届けする。 ーー『The Waves』が生まれた背景を教えていただけますか? 私はまずフランスとカナダのバレエ学校で古典やネオクラシックのバレエやマース・カニンガムの振付を学び、その後ブリ