国連気候変動サミットの開会式で演説する鳩山首相=22日午前10時20分、米・ニューヨークの国連、代表撮影 【ニューヨーク=山口智久】鳩山由紀夫首相は21日夜(日本時間22日午前)、就任後初の外国訪問先となる米ニューヨークに到着、22日の国連気候変動サミットの開会式で演説した。将来の地球温暖化対策の焦点である先進国の途上国支援策を「鳩山イニシアチブ」と名付けて世界に発信。米中などの削減努力を前提に「90年比で25%」という20年までの日本の温室効果ガスの削減目標を国際的に公約し、排出量取引導入を明言するなど国内対策を加速する姿勢を示した。 鳩山首相は、オバマ米大統領や中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席らに続き英語で演説した。日本の首相としてほかの先進国を主導する形で、13年以降のポスト京都議定書の包括的な途上国支援策を打ち出したのは初めてだ。自公政権は京都議定書の約束期間である12年