金価格が高騰しています。ニューヨーク商品取引所の12月渡しのドル先物価格は、10月14日に1オンス=1072ドルの最高値を付けました。これは、直近の最安値の4月の867ドルと比べると約24%も上昇したことを意味しています。市場関係者の中には、中期的に金相場は2000ドルを目指して上昇すると予想する者も出てきています。ただ10月15日は投資家の利食いなどが出て14ドル値を下げて、1050ドルになりました。しかし、依然として1000ドルを上回る水準で取引されています。金相場とドル相場には密接な関係があると言われています。すなわちドル安の時には金価格は上昇し、ドル高の時は下落するという相関性が見られます。今回も、そうしたパターンが見られます。今回は、ドルと金の関係を説明し、今後の金価格とドル相場を考えてみることにします。 【金価格の推移】 歴史的に言えば、金は通貨の基礎でした。通貨の価値は金によ