ユン・アン・クレジットは、深圳の本社一帯と中国の他の地域の両方で中小企業に資金を提供している。ただ、同社自身は融資に回す預金を扱っていないため、資金を提供するのは中国の銀行から資金を受け取れる時だけだ。 同社はここ数カ月間、資金不足を理由に、借り入れ申し込みの半分近くを断らざるを得なかった。 一方、深圳から1300キロ離れた、環境の全く異なる上海にある中国有数のノンバンク、遠東国際租賃は、複数の銀行から同社のバランスシートの2倍に上る融資枠を確保しており、MRIスキャナーから印刷機に至るまで、顧客があらゆるものを購入するための資金を調達するのを難なく手助けしている。 中国政府の最優先課題になったインフレ 中国は世界金融危機を受けて何カ月間も採用していた金融緩和政策から方向を転換してきている。消費者物価指数の伸び率が5%を超え、とりわけ政治的に敏感な食料品や不動産の価格が高騰する中で、物価上