はじめまして。 名古屋大学大学院創薬科学研究科 細胞分子情報学分野 准教授の加藤竜司と申します。 「再生医療」の研究をしています。 再生医療は、体の中にある「生きた細胞」を使って、これまで治らなかった病気や怪我を治療しよう、という新しい医療です。これまでの薬では治らなかった病気や怪我が、「生きた細胞」を治療に使うと治すことができることがだんだんわかってきているのです。 薬とは「治療のために使うアイテム」です。ですから、治療に使うアイテムという意味から、細胞は「次世代の薬」だと考えられています。 錠剤、粉薬、点滴薬。そういった薬の最も新しいジャンルとして、「生きたヒトの細胞」が広がりつつあるのです。 実際、もう日本でも「生きた細胞」は薬として販売されています。まるでSF(サイエンスフィクション)の映画のようですね。 私たちの研究室では、再生医療で使う治療用の「細胞」を、製品として良い品質で作