35年かそれ以上にわたってソフトウェア業界に携わってきた中で、一番の難題は、「コード&フィックス開発」を避けることだった。コード&フィックス開発とは、事前の見通しや計画を立てずにコードを書き、そのコードが動くまでデバッグする手法のことである。 (中略) アジャイル開発には、見るからに短期集中型でコード中心であるために、チームがアジャイル開発のプラクティスを実践しているのか、それともコード&フィックスを行っているのかますます見分けがつかなくなる、という課題がある。壁に付箋紙がベタベタ貼ってあるからといって、チームがその作業に組織的かつ効果的に取り組んでいるとは限らない。 ――『More Effective Agile ―― “ソフトウェアリーダー”になるための28の道標』 「第4章 より効果的なアジャイルの始まり: スクラム」より IIJイノベーションインスティテュートの四谷です。普段はサー