2016年五月の初頭ごろだったか、Twitterで士農工商という表記が教科書から無くなっているという話が話題になっていた。そう。もう江戸時代の身分制を「士農工商」として表記することは退けられて久しいのだ。少なくとも一九七〇年代初頭に疑問が呈され、九〇年代にほぼ否定され、その結果として二〇〇〇年代半ば以降、教科書から消えはじめた。 かねてから近世身分制社会について個人的にまとめたいと思っていたので、いい機会と思い改めて研究書籍や論文を読み直したり、新規に関連文献を読んだりして一気にブログ記事としてまとめてみようと思いたったのが運の尽き。なんだかんだで書き終えるまで三か月ほどかかってしまい、かつ三万三千文字オーバーの超長文記事となってしまった。誰が読むんだ。 というわけで、長文を読みたくない人のための簡単なまとめ ・士農工商は職能分担を表す言葉で、社会通念として身分体系を意味するようになるの
私たちソニックガーデンでは、指示命令のマネジメントを捨て、メンバーそれぞれが自分で考え自律的に行動することで、高い生産性を発揮しつつ様々な変化に対して柔軟に対応できる組織づくりに努めている。 そんなメンバーたちに求めるのはセルフマネジメントができることだ。セルフマネジメントができるために身に付ける素養は少なくない。しかし、セルフマネジメントを身につける最初の一歩は何かを聞かれたら「タスクばらし」だと答えるだろう。 本記事では、セルフマネジメントをマスターするための最初の必須のスキル「タスクばらし」について紹介する。 「タスクばらし」とは 「タスクばらし」とは、読んで字のごとく、仕事をタスクにバラすことである。仕事に取り掛かる前に、その仕事の要素を分解し、どのように進めるか道筋を立てることで、どれくらい時間がかかるか、リスクは何か、見通しを得ることができる。 当たり前のことだと思っていたが、
引きつづき「昭和の妖怪」岸信介のことを書くつもりだったが、資料を漁るうちに面白い本に出くわした。これを素通りするのは惜しいので、今回はちょっと寄り道させてもらう。 本の題名は『古海忠之 忘れ得ぬ満洲国』(経済往来社刊)だ。著者の古海は東大卒の大蔵官僚で、1932(昭和7)年に誕生したばかりの満州国政府に派遣された。国務院経済部次長など重要ポストを歴任。実質的には満州国副総理格で敗戦を迎え、戦後はソ連・中国で18年間にわたって拘禁された。 ちなみに岸が満州経営に携わったのは1936(昭和11)年~'39(昭和14)年の3年間。古海は岸の忠実な部下で、岸の裏も表も知り尽くしている。 その古海が語るアヘンの話に耳を傾けてほしい。ご承知と思うが、当時の中国はアヘン中毒患者が国中に蔓延していた。 古海が満州国初の予算を編成していた1932(昭和7)年のことだ。上司が「満州ではアヘンを断禁すべ
ここで全部の回を無料で視聴できる。http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/sekaishi/index.html 高校の頃に世界史を履修しなかったことを後悔していて、何回か受験用の参考書とか見てみたんだけどいっつもフェニキア人あたりのややこしさでわけわかんなくて挫折してた。 で、今ちょうど会社辞めて暇だしみてみるかーって視聴したら、案外すんなりみれて、スッカスカだけど自分の中で骨組みみたいなのができた。この状態で参考書読んだら前より全然読めた。これから参考書だけじゃなくて本とか読んで肉付けしていくつもり。 向いている人「世界史、全然知りません」って感じの初心者の人。習ったことある人には全然物足りないと思う。1テーマ20分だし、かなり粗い(多少なりとも知ってる現代史は、物足りなかった)。けど、後に間を埋めていく楽しみもできるし、初学者には向いてる。 ちょいちょい「そ
いやーーー これはものすごい本です。ものすごい情熱で書かれた本。 鈴木大介さん。貧困問題にフォーカスしたたくさんの名作を書かれてるルポライターさんです。私は読んでないけど、彼の作品「最貧困女子」は大ヒットしましたよね。あと最近は、 こんなするどい記事も書かれており、私なんぞは読みながら何度もため息をついたものですが… その鈴木さん、実は41歳にして脳梗塞になった。倒れるまで、手や指のしびれなど、その兆候はあったのものの、ある朝、突然、言葉が話せなくなる。顔の半分がダランとさがるなど身体機能が失われる。かろうじて自力歩行は出来たものの、これはおかしいということになり慌てて病院へ。検査をしたら脳梗塞。そしてそこから壮絶なリハビリが開始されるわけです。 そしてそんなリハビリの過程で、実は、過去自分が取材してきたちょっと面倒くさい人たち、社会になじめない人たちに、脳の障害があったのではないか、と気
ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんは、かつてゲストに「日本一絡みづらい」とまで言われたことのあるアナウンサーでした。しかし、アナウンサーという仕事の都合上、他人とのコミュニケーションは避けて通れないもの。そこで試行錯誤の連続や周囲の人々との交流を重ねた結果、「コミュ障は治らない。でも、コミュニケーションのルールを覚えれば、会話上手にはなれる」という答えを導き出しました。 その「絡みづらい」と言われた時代とはどんなものだったのか、いかにして答えにたどり着いたのか、たどり着いた後はどうなったのかという姿を描いたコミックエッセイ「コミュ障は治らなくても大丈夫」が6月23日に発売されるということで、実際に吉田さんに会って、お話をうかがってきました。 コミュ障は治らなくても大丈夫 | 吉田尚記 | 株式会社KADOKAWA メディアファクトリー http://mediafactory.jp/Fo
「面白かった!」と思える本に出会うのはたやすいけれど、人生を変えるほどの衝撃を与えられることはめったにない。ネットでよくオススメされている本は悪くないけれど、優等生的すぎる。人生が本で変わるのはもっと生々しい、読んでいて声が出るような体験だ。 ask.fmで「影響を受けた本は何ですか」と質問いただくことも多かったので、私の人生を変えてしまった30冊の本をリストアップした。私の人生を変えた本で、もしかするとあなたの人生も変わるかもしれない。できるだけ無料版の文献へURLを貼ったので、いますぐ手元で楽しんでくれたら嬉しい。 日本文学 海外文学 読者を選ぶ変わり種 おわりに 日本文学 ちいさいモモちゃん (講談社文庫) 作者: 松谷みよ子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/11/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (16件) を見る 読書初
「疲労」の原因は脳にある ダイエットを目的に1年半ほど前から乗り始めたロードバイクだが、近所を1人で走り回っているだけではだんだん物足りなくなってきた。 というわけで、このところ、立て続けにエンデューロ(サーキットを自転車で走る耐久レース)やヒルクライム大会(自転車での山登り)に参加していたものだから、さすがに疲れ気味だ。 仕事や運動によって私たちが感じる疲労の原因は脳にある、つまり、疲れているのは体ではなくて脳なのだ、というユニークな研究成果を紹介しているのが『すべての疲労は脳が原因』である。 過労死という言葉を耳にするようになってから久しいが、英語圏でもそのまま「KAROSHI」と呼ばれているほど、日本は「疲労大国」のようだ。にもかかわらず、疲労のメカニズムが科学的に解明されたのは、ごく最近になってのことだという。 2003年に産官学連携でスタートした「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロ
もうすでに乗り遅れている感がありますが、先日、京大卒で専業主婦になった人が周りからもったいないと言われて落ち込んでいるというブログが話題になっていました。 賛否両論(主に賛)いろいろな意見が出ていますが、個人的には自分の人生だし好きにしたらいいんじゃないの? の一言に尽きます。一昨日はそう思い、そっとはてブを閉じてしまいました。 すると、翌日(つまり昨日)、以前働いていた会社で同期だった京大卒A君(理系院卒)から一通のLINEが。「今日、名古屋出張だから夜飲まない?」 急なLINEにもすぐさま「いいよ!」と返信する僕。返信ボタンを押したときは既にこの記事のタイトルが頭に浮かんでいました。許せA! (面倒くさがりの僕はおそらくこの誘いも普段は断っていたでしょう。) そんなわけで、当事者である京大生(専業主婦ではないので当事者ではない気もするが・・・)が、今回の話題についてどう思っているのか?
一般の方で稲葉振一郎先生のことを知っている方はあまり多くないかもしれませんが、これを機にぜひ知っていただきたいと思う学者の方です。特筆すべきは、経済学、社会学、政治理論など様々な学問領域を架橋する学際性、加えて専門性を落とすことなく一般の人でも読める文章・ストーリーに転換していく構成力だと思います。 そして、最新刊『不平等との闘い ルソーからピケティまで』もそうした稲葉先生らしさが存分に発揮された快作でした。トマ・ピケティ『21世紀の資本』のベストセラーも記憶に新しいですが、近年経済学の内外で「先進国」における格差や貧困が理論的・実証的に取り組むべきテーマとして浮上しているというのです。 学問的な議論を離れても、長引く不況のなかで子どもの貧困や奨学金の返済問題、保育士・介護士の待遇問題への注目が集まったり、年金不安や生活保護へのバッシングなど、国内の経済格差、不平等に関するテーマへの関心は
(Photo credit: A Health Blog via Visual Hunt / CC BY-SA) 「人工知能」ブームが本格化してまだほんの数ヶ月だと思うんですが、気がついたらTV含む大手メディアが皆こぞって毎日のように「人工知能」を取り上げ、あまつさえ政府や与党の諮問会議でまで「人工知能」の語が飛び交う有様で、一体何をどうしたらこうなるのか僕には全く分かりません(汗)。 とは言え、実際にビジネスの現場でも「人工知能」への期待感が日に日に高まり続けているのは事実で、例えば友人知人の経営者との酒席でも「最近人工知能ってめっちゃくちゃ流行ってるじゃん、あれって実際どうなの?本当に役に立つの?今からでも人工知能事業に参入すべきなのかな?それとも俺たちあいつらに滅ぼされちゃうの?」みたいなことを聞かれることが多いんですよね。 ということで、そういう「人工知能」ブームに乗り遅れたけれど
2022年11月15日22:00 大学一年生だが「教養」が身につく本を教えて 読書するから 過去のおすすめ記事の再掲です1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/04/23(土) 00:24:42.22 ID:iuxaR9QW0.net 本物の「教養」を身につけるから 2: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/04/23(土) 00:25:07.07 ID:bq/vj21W0.net 国家 4: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/04/23(土) 00:25:25.95 ID:lfgi4HcI0.net 君主論 6: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/04/23(土) 00:25:48.01 ID:XNPc4xVc0.net 課長バカ一代 お金持ちはなぜ、「教養」を必死に学ぶのか 13: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/04/23(土) 00:26:2
ハーバー・ビジネス・オンライン http://hbol.jp/hbo_series_group_name/%E8%8D%89%E3%81%AE%E6%A0%B9%E4%BF%9D%E5%AE%88%E3%81%AE%E8%A0%A2%E5%8B%95 にて連載されていた「草の根保守の蠢動」が、一冊の本にまとまり発売されるそうです。その反響。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く