全国各地で大規模な風力発電所の建設計画が進められているが、実際に建設を開始するまでには相当な準備期間を要する。最大の難関は「環境影響評価」だ。騒音や動植物への影響などを詳細に分析して国や自治体に報告書を提出し、3段階の審査を経たうえで認可を受けなくてはならない。 環境省が12月6日付けで、「大間風力発電所建設事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について」と題する文書をウェブサイトに掲載した。発電事業者の電源開発(J-POWER)が青森県の大間町で建設を計画している風力発電所に対して、環境への影響を評価する項目の再検討、さらには騒音や動植物などに関する追加調査を求める内容になっている。 この意見をもとにJ-POWERは次のプロセスとして「環境影響評価書」を作成して、環境省に提出する必要がある。その内容が認められた後に、工事計画そのものの審査を受けることができ、認可が得られれ